一郷一会・関東周辺100名湯プロジェクト

一郷一会が威信をかけて ^^: 選定。センター系、スパ銭・・・ お湯さえよければどこでもOK! 料金上限1,200円也。

64.黄金温泉

2005-06-27 23:30:33 | 山梨
山梨の温泉といわれて、すんなりといくつも出てくる人は少ないだろう。メジャーどころで石和、歴史の古い下部に湯村、露出度の高い河口湖くらいで、一般的には温泉県のイメージはさほど高くないかと思う。
ところが、甲府盆地には、小規模な温泉がたくさん湧いているのだ。それも30~40℃くらいの入りごろで湯量豊富な自噴泉が多い。こういう温泉の多くは、街なかの銭湯やビジネスホテルで利用されている。ここもそのひとつで、「ビジネスホテル黄金」が併設するお湯だ。

甲府のビジホ湯は、どういう訳かB級入ったものが多い。観光客は間違っても入らない(というか、存在すら知らない)であろう佇まいに暗く古びた浴室。
だが、注がれているお湯は逸品だ。ローコストオペレーションが身上のような施設が多く、加熱・加水・循環など、金のかかることはしない。適温で自噴したお湯を、そのまま浴槽に流し込んでいるようなお湯が多いのだ。

お湯はおおむね金気の入った含重曹食塩泉系のモール?泉で、黄金色~紅茶色の美しい湯色をしたモール?臭香るツルすべ湯。アワつきのあるお湯も多い。掛け値なしにいいお湯だ。

一郷一会ではよくB級温泉が話題となるが、単に施設がB級なだけではダメで、B級な施設のなかでA級のお湯がザンザンとかけ流しされているミスマッチ感に醍醐味がある。
甲府のビジホ湯はそんなB級温泉の宝庫で、黄金温泉のB級度はとくに磨きがかかっている。そのディープな内容は、レポ(関東周辺立ち寄り温泉みしゅらん「特集クチコミ情報」)をご覧いただきたい。
なお、ここの名物は、何匹いるのかいまだに判明していないキチャなくて怠惰な犬たちである(笑)

甲府盆地のその他のビジホや温泉銭湯もすぐれもののお湯が多く、いくつかは暫定選外リストに載っているので参考にされたい。ぬる湯が多いので夏場の湯巡りがおすすめである。
    
Na-炭酸水素塩・塩化物温泉 46.0℃、pH=7.4、384L/min掘削自噴、成分総計=1.446g/kg、Na^+=267.1mg/kg (76.40mval%)、Fe^2+=0.9、Cl^-=144.5 (24.46)、HCO_3^-=728.1 (71.52)、陽イオン計=338.1 (15.21mval)、陰イオン計=903.3 (16.68mval) メタけい酸=157.3、メタほう酸=9.3、遊離炭酸=37.5 <S61.9.9分析>

文・画像 別働隊@うつぼ

29.かんな川温泉 「白寿の湯」

2005-06-27 00:12:28 | 埼玉
埼玉県内の温泉を紹介しているシバクさんのHP読んでたら、なかなかよさそうな温泉があったので土曜日に入ってきました。

<先入観>
場所は群馬県の八塩温泉と神流川をはさんだ対岸のような位置にあり、ゴルフ場が経営する日帰温泉施設。

<アクセス>
関越自動車道を本庄児玉ICで降りる。
一般道へは254号児玉方面へ。あとは254~462号。
道の所々に「児玉スプリングCC」と併記された「白寿の湯」の看板が右折・左折・直進とでているので迷う心配はなし。

<外観>
ゴルフ場への入り口に、ファミリーマートと並んだ小振りな鉄筋2階建。派手な作りじゃないところが民間経営風ともいえる。最近の公共の施設は派手だからね。

<施設内>
入浴料は3時間まで600円。無料の大広間が2~3ヶ所あり。
混んでなかったので狭い感じはまったくなし。(広間によってはカラオケがんがん)
受付のお姉さんがいかにもゴルフ場の人っぽい。
脱衣所からのドアごしに浴室を見ると、カラン毎に仕切があってやはりゴルフ場っぽい。
と、ここまでは正直なめきってました。
ところがドアを開けた瞬間、いきなりのワンツーパンチ。
床のタイル一面に湯花が層をなして覆っているじゃあないですか。
さらに湯船まで行くとニヤケちゃいます。こんなに茶色いなんて・・・
とにかく湯の成分が濃い感じで、循環はしていないでしょう。湯船からお湯がサワサワと溢れ、それが床に堆積しているんです。
こういうのってキタナイと思う人もいるからなぁ。

もうニヤケまくり状態で湯につかり、大広間で休憩し、またお風呂に入る。と繰り返して3時間堪能してきました。
これで600円は安いです。

<おまけ>
ロビーには最近紹介された雑誌や温泉本が置いてありましたが、若い女性向け雑誌のキャンキャンの11月号にも載っていたというのが驚き。
このゴルフ場を経営している会社は温泉好きらしく、ここ以外にも傘下のゴルフ場の近くをボーリングし温泉施設を持っているんです。
埼玉県内ではもう一つ玉川スプリングCCの近くの玉川温泉保養所。そっちは源泉と水を混合した一部循環式と思われますが落ち着いたところです。

<結論>
茶色湯温泉フリークは行くべしっ!

文  福沢 湯キチ

※2002年12月に初めて訪れたときのメモより。
※画像を大野あやさんからいただきました。ありがとうございます。


<追記>
かんな川温泉は関東有数の成分の濃いお湯です。参考までにデータ貼り付けておきます。(別働隊@うつぼ)

Na-塩化物強塩温泉 25.4℃、pH=6.7、130L/min掘削揚湯、成分総計=36.33g/kg、Na^+=11140mg/kg (89.87mval%)、K^+=1024 (4.86)、Mg^2+=151.6 (2.31)、Ca^2+=311.9 (2.89)、Fe^2+=11.6、Cl^-=14580 (76.03)、Br^-=24.5、I^-=5.7、SO_4^2-=1584 (6.10)、HCO_3^-=5870 (17.79)、陽イオン計=12640 (539.3mval)、陰イオン計=22070 (540.8mval)、メタほう酸=975.4、遊離炭酸=629.3 <H12.3.1分析>

●HCO_3^-=5870mg/kg、SO_4^2-=1584mg/kgもあるのに20mval%に達せず副成分にならない(泉質名がつかない)というのもスゴいです。