一郷一会・関東周辺100名湯プロジェクト

一郷一会が威信をかけて ^^: 選定。センター系、スパ銭・・・ お湯さえよければどこでもOK! 料金上限1,200円也。

94.木賊温泉 「川沿いの岩風呂」

2005-06-08 22:15:59 | 福島
時は1980年代後半にさかのぼる。
世の中「秘湯」という言葉が一般的になりかけていた・・・・と思う。

そんな中、会社の同期4人で奥会津の秘湯「木賊温泉」を目指し、浅草から東武電車へ乗り込んだ。
鬼怒川~川治と過ぎ、電車に残るは我らの他にOLさんや女子大生とおぼしきおネエさんたち。
今夜の勝利を予感したのび太の鼻は高々と伸びたのであった。
しかし現実はチョー厳しい。
会津高原駅に着いた車中に残っていたのは意気消沈した我らのみ。
あまりにも狙い過ぎた「秘湯」、人知れずの「秘湯」だったのだ。
当時の「秘湯」と言えばせいぜい湯西川温泉どまりだったのだな。

西根川の川岸、岩を四角く切り取った2つの湯船に簡素な小屋掛け。
上流側の湯船には足元自噴の透明な湯がコンコンと湧き溢れる。
適温やや熱めの湯に漬かり、ほのかなタマゴの香りとともに川の瀬音を楽しむ。
のぼせたら下流側のやや温めの湯船に入るもよし、川風に吹かれるもよし。
いっそ川に飛び込むのもよしとしよう。(ただし浅いので注意!)

大水に流されたこともある。
幾度も建て替えられ、今に続く川岸の共同湯。
変わってないようだけど微妙に変わっている共同湯。
いつまでも、いつまでも・・・

※写真は1999年秋

                                文  福沢 湯キチ

61.浅川温泉 「弁天の湯」

2005-06-05 23:54:21 | 茨城
浅川温泉、弁天の湯は茨城県大子駅より2.5Kmの場所にあり大子温泉郷とは別源泉である。温泉宿の前には樹齢300年の藤の木の大木があり、この宿の歴史の長さを感じる。温泉は、男女別の湯船が2つあり、15人位入浴できるスペースである。湯口は側面注入で、入浴するとオーバーフローする仕組みで排湯された分、新たに新湯を投入する仕組みか定かでない。低温の湯を加熱するのでいたしかたないかもしれない。独占していたので、すこぶる快適な入浴ができた。ドアを開けると温泉臭(ボウショウ系の匂いだろうか)がたちこめ、加水していないと思われる。温泉名はナトリウムー塩化物・硫酸塩泉であるが、ここの温泉の特徴はCaとMgの成分が殆ど無く、塩化物泉の良いところとボウショウ泉の良いところしか入浴感が存在しないところだろう。非常にバランスのとれた浴感に、すこぶる満足する。
 
 ちなみに、ボウショウ泉の良いところは、さらっとした温まり感が特徴であり、そして入浴後暫くすると、ガーとした温まり感が存在する。温泉の中でも一番好きな泉質と、個人的には思う。浴後30分頃には、大変な汗の量であった。温泉の成分だけで、汗がでることは、体の中でかなりの心筋代謝がおこなわれているのであろう。完全なる療養泉そんなことを思って後にする。ベスト100選に、福島の湯岐温泉とも、22Kmしかはなれてなく、セットで攻めることをお勧めする。茨城は鉱泉主体だが、良い泉質と湯使いがよいと高温泉に負けないくらいの力がある。
 
Na=320 K=0.9 Mg=0.1 Ca=25 Fe2=0.1 F=0.4 Cl=200 SO4=450 HCO3=15.3 CO3=12.0 PH8.96 メタケイ酸=69.4 成分総量1.093g/Kg 泉温27.0度 ナトリウムー塩化物・硫酸塩泉(ナトリウムー硫酸塩・塩化物泉じゃないかな)

                      文 ガメラちゃん@takayama

30.新木鉱泉

2005-06-05 23:26:15 | 埼玉
強豪ひしめく100湯のなかにあって、”なぜに秩父? なぜに新木鉱泉?”という声もあるかもしれない。でも、どうしても外す気になれなかった・・・。

火山もなく、高温泉も少ない秩父は温泉のイメージが薄いエリアだが、古くから「秩父七湯」といわれる自然湧出や浅井戸の鉱泉群があって、秩父札所巡りの宿として親しまれてきた。「秩父七湯」とは、どうやら新木の湯・鳩の湯・柴原の湯・千鹿谷の湯 <以上現存> 鹿の湯(白久)・梁場の湯・大指の湯を云うらしいが、和銅や不動の湯が入っていることもあり定まっていないようだ。

その多くは”たまご水”といわれる硫黄を含んだアルカリ性のヌルすべ冷鉱泉だが、湧出量の少ないのがふつうなので、源泉をいいコンディションで味わえる施設はとても少ない。
新木鉱泉は、そんな数少ないお湯のひとつで、札所四番金昌寺の門前宿として江戸期からつづいてきた老舗でもある。

蔵造り調のシックな内湯と、すぐよこに広がるのどかな畑の景色を眺めながら入れる露天。こぢんまりとしているが、とてもきもちの落ち着く空間に仕上がっている。
お湯は内湯にある源泉水風呂が出色で、甘~いイオウ臭香るヌルすべたまご水にかけ流し状態で入れる。飲泉もできて、たまご味の冷水はなかなかの美味。
いかにも秩父らしい爽快感の高いお湯で、夏場になると足繁く通ってしまう1湯である。

「新木鉱泉」のレポはこちら。(関東周辺立ち寄り温泉みしゅらん「特集クチコミ情報」)

なお、これまで昭和38年の分析書しか見あたらなかったが、平成17年1月に分析がなされ、総硫黄6.1mg/kgの堂々たる硫黄泉であることが証明されている。

単純硫黄冷鉱泉(Na-HCO3型)
14.8℃、pH=9.4、8.5L/min自然湧出、成分総計=0.599g/kg、Na^+=156.1mg/kg (94.83mval%)、Cl^-=17.1、OH^-=0.3、HS^-=6.1、チオ硫酸イオン<0.1、SO_4^2-=56.5 (16.50)、HCO_3^-=295.6 (67.69)、CO_3^2-=7.1、陽イオン計=161.9 (7.16mval)、陰イオン計=391.7 (7.15mval)、硫化水素=<0.1                                         
文・画像 別働隊@うつぼ

25.清河寺温泉 「いずみの湯」 (さいたま清河寺温泉)

2005-06-04 00:39:22 | 埼玉
2006年2月2日、仮設浴場の驚異のアワつき湯で温泉好きの話題をさらった、清河寺温泉の本施設がついにオープンしました。
仮設のアワつきはさすがに再現されていませんが、女湯露天の非加温浴槽ではかなりのあわあわ地獄が展開されているらしい(笑)

正直、男湯のお湯だと、羽生温泉「華のゆ」春日部「湯楽の里」 と横一線かと思いますが、女湯なみのコンディションが男湯でも実現される期待を込めて、本施設も100湯入りとします。

しかし、”温泉不毛県”とさんざ揶揄された埼玉で、これほどレベルの高いお湯が揃うとは、ほんとうに信じられません。

本施設のレポはこちら
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2003年秋の一時期に無料開放され、伝説と化した?仮設浴場。現在温浴施設建設中ですが、仮設時のレポがあるので、長文になりますが記録の意味も含め、関東周辺立ち寄り温泉みしゅらん掲示板カキコ(2003/10/04)を転載します。   
 
<清河寺温泉「いずみの湯」>(埼玉県さいたま市、原則11:00~22:00、無料(体験入浴)、048-625-7373)
パチンコ店が掘り当てた温泉に、仮設浴場で体験入浴できるので行ってみました。
場所は、R17新大宮バイパスとR16が合流する「宮前IC」の西北、「清河寺」の六叉路から県道216上野さいたま線を上尾方向に少し走った右手(カインズホームの少し手前)にある「パチンコCube」の敷地内です。
空いていれば飛び込みでも入れますが、けっこう人気のようなので、TEL予約がベターかと。
パチンコ店の景品カウンターで住所氏名を書いて申し込み、浴場のカギを受け取ります。
毎時00分から50分間の貸し切り入浴ができます。

駐車場の道路ぎわにある仮設浴場は、トタン板で囲まれた露天ですが、屋根つきの脱衣所にはロッカーもあります。持ち帰り用に分析表コピーが置いてあるのはえらい!
ベンチや観葉植物やパラソルなどもおいてあり、仮設にしては余裕のあるつくりです。
細長い露天ゾーンには人工芝が敷いてあり、左手に木樽の1人用の浴槽が3つでややぬるく、これは非加熱の源泉槽でしょう。
右手には、かけ湯槽と水風呂(地下300mからの天然水)とかがり火(温泉とともに噴出する天然ガスを燃焼)。
さらに奥には、やや大きめの木樽風呂(1.2人)がふたつ。左が適温槽で右手が高温槽、適温槽には非加熱源泉と加熱源泉のパイプ、42℃くらいの高温槽には加熱源泉のパイプのみが引かれています。

どの浴槽も塩ビパイプから注(投)入で、当然オーバーフローの源泉かけ流し。床は川状態。とくに、一番奥の非加熱槽は30L/minほども投入のザンザコかけ流しで鮮度感はピカ一。

お湯はすばらしいものです。(ほとんど非加熱槽にいたのでその様子です)
緑灰色ささにごりのお湯は、気泡でさらに白濁。気泡は非加熱槽で多いですが加熱槽にもあり。遊離炭酸=13.2mgなので、この気泡は炭酸ガスではなく、窒素などの気体によるものでしょう。

入ったとたん全身がアワアワに包まれます。すごい量で、韮崎旭や山口を凌駕しています。拭っても次の瞬間にはアワがつき始め、湯面では気泡がはねています。
肌をなでるあわあわがくすぐったくてサイダーに浸かっているよう。
弱塩味+微重曹味+明瞭なだし味。金気臭にかすかなモール?臭は、甲府の自噴泉群のイメージに近いもの。分析表データより鉄分が強い感じです。

お湯自体にも重曹泉系のツルすべがありますが、アワつきのぬるぬるがすごいです。
浴中は清涼感ある軽やかな浴感で長湯できますが、浴後はのどが乾きどっしりときてあとを引きまくります。さすがに総計5g/kg近い力のあるお湯です。

体験入浴は10月末日までで、その後入浴施設の建築に着手するようです。
「保健所の許す限り『100%天然温泉掛け流し』をめざし新施設をたちあげていきたい」とのはり紙があったので期待できそうです。
浴後書いたアンケートにも、「非加熱源泉かけ流し槽」の設置をお願いしてきました。
優良スペックなので可能性は充分あるかと・・・。

Na-塩化物温泉 38.3℃、pH=7.71、480L/min掘削揚湯、成分総計=4.690g/kg、Na^+=1580mg/kg (91.97mval%)、Ca^2+=71.6、Fe^2+=0.4、Cl^-=2343 (87.33)、HCO_3^-=576.6 (12.49)、陽イオン計=1695 (74.73mval)、陰イオン計=2925 (75.68mval)、メタほう酸=8.1 、遊離炭酸=13.2 <H11.7.27分析>
           
文・画像 別働隊@うつぼ 

16.松崎温泉 「炉ばた館」

2005-06-04 00:07:34 | 静岡
この温泉を名湯100選の入れるのをかなりためらった。数Kmからの引き湯で有名でなく、温泉よりも料理と海水浴主体の宿であろう。温泉に関しては、かなりマイナーな存在であるが、写真でごらんになると解るように、硫酸塩泉独特の屈折率の高いお湯で青白く光っている。湯口も石膏がこびりついていて、石膏の柱と化しているので、石膏主体の温泉で、西伊豆のなかでは、かなり上位の温泉であろう。本当は名湯桜田温泉に入浴しようとしたのだが、日帰り入浴の皆無か事前にしらべなかったのでこちらの温泉にする。松崎温泉と桜田温泉は源泉に近いので、その温泉成分はちかいのだろうか?

 ともかく、日帰り料金も安い(入浴当時400円)し、お湯使い(源泉かけながし)もよいので、こちら方面へきたなら是非立ち寄ってほしい。小さい湯船に適温の湯がかけ流し、これほど贅沢なひと時はないであろう、景色が良いわけではなく、広い湯船があるわけではないが、温泉の原点の良い湯とはこんなものだろう。

松崎2,3,4,6混合* S55.10分析 Na・Ca-SO4 54.8℃(使用52.0℃) pH・湧出量記載なし 総計=2158
 Na=376(52.2) Ca=292.3(46.6) Fe(II)=1.0 Cl=84.2 SO4=1363(90.5) HCO3=27.6 CO3=3.4 mg/kg (mval%) (温泉分析書 関東周辺温泉みしゅらん やませみさんの記事より引用)

                        文 ガメラちゃん@takayama                       

22.濃溝温泉 「千寿の湯」

2005-06-03 23:46:30 | 千葉
久しぶりに濃溝温泉に浸かってきました。
小さい浴槽の縁をお湯が回りんで浴槽に注がれています。このため、浴槽の一方に新鮮なお湯が偏ることがありません。加熱はしていますが、掛け流しです。
22 ℓ/minという少ない湯量の規定泉の使い方として、お手本となるものです。
浴室の扉を開けると、かすかな硫黄の匂いが鼻孔をくすぐります。
房総に多い黒湯とはまるで異なる、素朴な山間の温泉の心地よさがここにあります。
この日は、以前より泡つきが少ないように思いましたが、その日の調子もあるのでしょう。
素朴でありながら、房総ではこのようなお湯を他に知りません。まるで山梨あたりとどこでもドアでつながっているのじゃないかという印象です。ここは小さな秘密の浴室なのです。

温泉メモ:NaHCO3による規定泉 成分総計763mg/kg pH=8.5
     微硫黄臭、ぬるつる、泡つきあり
所在:千葉県君津市笹(鴨川寄り)

                     文と写真 一遊

■ 松の湯 (殿堂 神奈川/その他)

2005-06-03 23:41:20 | 名湯の殿堂
なんといっても銭湯だ。
昔からじつに自然に、このお湯はそこにあった。
温泉ブームなんて、若輩者と笑うか。
しかし、そんな余裕はないくらい、周辺の街ごと老成してしまっている。
昭和の時代が置き忘れていった空間なのだ。
閉店間際に行くと、ロビーでテレビを見ながらくつろいでいた男の子が応対する。
日本一黒いお湯は、いつまで此処に満たされ続けるだろう。

温泉メモ:含食塩-重曹泉(黒湯) サウナと源泉水風呂あり
所在:横浜市鶴見区生麦(旧東海道沿い)

                     文と写真 一遊

100湯暫定選外リスト

2005-06-03 23:16:17 | リスト
~ 100湯選定の陰に154湯のスグレものあり ~

100湯選定にあたって泣く泣く選外となった気の毒なお湯たちだす。
ただしいずれ劣らぬ実力派なので、現100湯の湯づかいがかわったりすると、100湯入りする可能性は充分にあり。

東京 :
 大江戸東山 ・ 「蛇骨湯」 ・ 「六龍鉱泉」 ・ 前野原「さやの湯処」

神奈川/その他 :
 平安湯 ・ 「ひらつか太古の湯」・ 大山天然「こまや」

神奈川/箱根 :
 二平「翠の宿」「亀の湯」・新姥子「ろくろべえ」・湯本「かっぱ天国」
 湖尻(姥子)「山越旅館」

千葉 :
 鷺沼 ・ 岩婦「岩婦館」 ・ 曽呂 ・ 七里川 ・ 小糸川 ・ 矢指ケ浦
 成田の命泉「大和の湯」 ・ 下総「真名井の湯 千葉ニュータウン店」
 養老渓谷温泉「新川」 ・ 養老温泉「養老館」

埼玉/平野部 :
 戸田「彩香の湯」 ・ 行田湯本「茂美の湯」 ・ 春日部「春日部温泉 湯楽の里」
 羽生「華のゆ」 ・ 羽生「羽生湯ったり苑」

埼玉/秩父・奥武蔵 :
 秩父川端「凡の湯」 ・ 大滝「遊湯館」 ・ 中津川

茨城 :
 北浦「北浦荘」 ・ 小川「老人いこいの家寿荘」 ・ 潮来水原「かんぽの宿潮来」 
 平潟港「温泉の宿くろさわ」 ・ 湯の網「鹿の湯松屋」 ・ 高萩「菊の湯」 ・ 石尊鉱泉

静岡/東・南伊豆 :
 あじろ「平鶴」 ・ 大川「伊豆大川温泉ホテル」 ・ 熱海「上宿新宿共同浴場」
 北川「黒根岩風呂」 ・ 河内「金谷旅館」 

静岡/中・西伊豆 :
 駒の湯「源泉荘」 ・ 湯ケ島「世古の大湯」 ・ 沢田公園露天風呂   

群馬/北毛 :
 湯檜曽「林家旅館」 ・ 諏訪峡 ・ 塩河原「渓山荘」 ・ 白沢高原「初穂の湯」 
 白根「加羅倉館」 ・ 鎌田「畔瀬」 ・ 幡谷「ささの湯」  
 月夜野「三峰の湯」 ・ 敷島「赤城の湯ふれあいの家」 ・ 湯宿「湯本館」
 川古「浜屋旅館」・ 老神(1号)「東秀館」・ 老神(4号)「東明館」 

群馬/吾妻・西毛 :
 嬬恋「つまごい館」 ・ 平治 ・ つま恋「山田屋温泉旅館」 ・ 鳩ノ湯「三鳩楼」 
 林「かたくりの湯」 ・ 奥四万「こしきの湯」 ・ 上増田「砦の湯」
 金島「富貴の湯」 ・ 榛名湖「レークサイドゆうすげ」 ・ 妙義長寿 
 半出来「登喜和荘」 ・ 塩川(小野上)「小野上村温泉センター」
 湯の平「松泉閣」 ・ 奥嬬恋「干川旅館」 ・ 根古屋城 
 奥軽井沢「ホテルグリーンプラザ」 ・ 磯部「はやし家」 ・ 上牧「大峰館」   

群馬/平野部 :
 高崎中尾「天神の湯」 ・ 伊勢崎招美「湯楽の里伊勢崎店」 ・ 天の川「七福の湯」
 群馬「やすらぎの湯」 ・ 総社鉱泉「せせらぎの湯」 ・ 渋川「スカイテルメ渋川」
 吉岡「湯の道 一休」
 
栃木 :
 塩原大網 ・ 塩原福渡「岩の湯」 ・ 鬼怒川「元湯 星のや」 ・ 川治「登隆館」
 八丁の湯 ・ 加仁湯 ・ 栗山「四季の湯」 ・ 平家平「御宿こまゆみの里」
 上栗山「開運の湯」 ・ 板室 ・ 西那須「大鷹の湯」 ・ 与一 ・ 佐久山「きみのゆ」
 大金「大金温泉グランドホテル」 ・ 喜連川「第二露天」 ・ 小川「森林の湯」(閉鎖?)
 馬頭「那珂川温泉旅館」 ・ やしお「恩沢の湯」 ・ 湯津上 ・ 小滝鉱泉
 東照「旅籠福田屋」 ・ 神山「オートキャンプ場」 ・ 栃木「栃木温泉 湯楽の里」
 高雄「おおるり山荘」

山梨/甲府盆地 :
 フカサワ ・ 碇 ・ 玉川 ・ 大滝「おふろの国」 ・ 遊亀 ・ 信玄「スカイプラザホテル」 
 「中巨摩地区広域事務組合老人福祉センター」(中老) ・ 八田「湧暇李の里 樹園」  
 国母駅前「健康ハウス」 ・ 湯村「ホテル吉野」 ・ トータス温泉 

山梨/その他 :
 桃の木「本館桃栄館」 ・ 塩沢「信・甲館」 ・ 河口湖西川「麗峰の湯」
 下部「大市館」 ・ 湯沢「不二ホテル」 ・ 奈良田の里(女帝の湯) ・ 十谷「源氏荘」
 黒森鉱泉 ・ 清里「天女の湯」 ・ はやぶさ

長野/東信 :
 上山田「亀の湯」 ・ 別所「大師湯」 ・ 新戸倉「観世温泉」 ・ 大塩「共同浴場」
 霊泉寺「中屋旅館」 ・ 千古 ・ 塩沢「高林閣」 ・ 布引観音 ・ 天狗「浅間山荘」

佐久・諏訪 :
 渋の湯「渋御殿湯」 ・ 渋川「保科館」 ・ 原村八ヶ岳「もみの湯」 
 八ヶ岳海尻「灯明の湯」 ・ 初谷鉱泉

新潟  :
 折立「大鼻旅館」 ・ 田中「しなの荘」 ・ 大沢山「幽谷荘」

福島/奥会津 :
 岩瀬湯本「湯口屋旅館」 ・ 古町「赤岩荘」 ・ 西山「中の湯」

福島/いわき~郡山 :
 カンチ山鉱泉「富士屋旅館」 ・ 原木田鉱泉 ・ 吉野谷鉱泉 ・ (高野鉱泉)入の元湯
 月光「月光大浴場」 ・ マルナカ(不動) ・ あゆり「矢吹町健康センター」 
 新菊島「新菊島温泉ホテル」

<殿堂入り保留中>
●早雲山温泉 「最乗寺箱根別院」(神奈川)(2005年10月日帰り中止の情報あり)
                                        
Listed by 一郷一会 (Produced by 別働隊@うつぼ)

100.甲子温泉 「大黒屋」

2005-06-03 04:25:50 | 福島
「白河以北一山百文」という言葉がある、仙台に本社を置く河北新報社の命名の由来の言葉でもある。東北自動車道を福島県西郷村にまで北上すると、「これより東北(道の奥)」の看板が目に飛び込む。東北の最南端のインターチェンジである、白河インターは福島県西白河郡西郷村に位置するのですが、これより先に思いを偲ばせるのか、人生の楽園を得るのか、憂いをまとうのか、兎にも角にも道の奥の玄関である、西郷村はいつもひっそりと旅人を迎え入れる飾り気の無い郷里である。そんな西郷村の奥地にひっそりと佇んでいるのが、ここ甲子温泉(かしおんせん)大黒屋である。「本物」とか「生粋」とか「源泉掛け流し」とか、温泉通といわれる人たちの飾り言葉とは縁の無い素朴な味わいを楽しめる温泉だと思う。
那須の近くに位置し、観光にも力を注いだと思われる西郷村にも、ツワモノタチノ夢のあとがあるのかなと思いつつ、白河インターから会津下郷町へ通じるために計画され、工事中である甲子道路の甲子トンネルが完成すると冬場の交通が確保されすこぶる便利になりそうな反面、秘湯といわれる甲子温泉もついでに立ち寄ることの出来る温泉になるかもしれない・・・・。

でも、そんなこととは無縁だろうなと思わせるものがある。
こんこんと湧き続ける温泉がある。
ご自身の身体で実際に味わうことで温泉を感じて下さい。
成分分析表で想像できる味わいと成分分析表からだけでは見えてこない味わい。
ぜひ、ご自分なりの入浴感を味わいにお出かけください。

文責&画像 なまずのホイホイ

温泉分析書
1.申     請    者: 住  所 : 福島県白河市字和尚壇山2番地の29
               氏  名 : 有限会社 元湯甲子温泉 代表取締役 草○ ○○
2.源    泉    名: 源泉名 : 有限会社元湯甲子温泉1号源泉
3.湧 出 ,揚 湯 地 : 湧出地  : 福島県西白河郡西郷村大字鶴生字甲子山1-3
4.湧出地における調査および試験成績
  (イ)調査および試験者:分析機関の名称 : 株式会社 新環境分析センター
 (ロ)調査および試験年月日       : 平成16年 6月 14日
 (ハ)泉    温:  45.8 ℃(調査時における気温: 20℃)
 (ニ)湧  出  量: 120 ℓ╱min(動力揚湯)
 (ホ)知覚的試験:      無色澄明、無味無臭である。
 (ヘ)pH    値:      pH 7.6
 (ト)ラドン(Rn):      未測定
5.試験室における試験成績
 (イ)試  験  者: 分析機関の名称 : 株式会社 新環境分析センター
 (ロ)分析終了の年月日:  平成16年7月6日
 (ハ)知覚的試験:      無色澄明、無味無臭である。
 (ニ)密 度:    0.9992   (20℃╱4℃)
 (ホ)pH    値:       pH 7.7 ( 採水 24時間後 )
 (ヘ)蒸発残留物:       1020 ㎎╱㎏ ( 乾燥温度 180℃ )

6.試料1㎏中の成分 : 分量および組成
(イ)陽イオン       ミリグラム  ミリバル  ミリバル%
水素イオン     H+
リチウムイオン   Li+    0.1   0.01   0.070
ナトリウムイオン  Na+   92.4   4.02   26.710
カリウムイオン   K+     3.9    0.10   0.660
アンモニウムイオン NH4+  0.2   0.01   0.070
マグネシウムイオン Mg2+  0.9   0.07   0.460
カルシウムイオン  Ca2+  217.0  10.83   71.960
ストロンチウムイオンSr2+   0.6   0.01   0.070
第一鉄イオン     Fe2+   0.0
第二鉄イオン     Fe3+   0.0
アルミニウムイオン Al3+   0.0
マンガンイオン   Mn2+   0.0
    陽イオン計      315.1   15.05   100

(ロ)陰イオン         ミリグラム   ミリバル   ミリバル%
水酸イオン    OH-
フッ素イオン   F-       1.9    0.10    0.68
塩素イオン    Cl-       3.6    0.10    0.68
硫化水素イオン HS-      0.0
硫酸イオン    S04 2-   634.3    13.21  89.25
炭酸水素イオン HCO3-    85.1    1.39   9.39
炭酸イオン    CO3 2-    0.0
臭素イオン    Br-       0.0
    陰イオン計        724.9   14.80   100

(ハ)遊離成分
非解離成分      ミリグラム    ミリモル
メタケイ酸 H2SiO3    23.7    0.30
メタホウ酸 HBO2     2.3    0.05
  非解離成分計     26.0    0.35

溶存物質(ガス性のものを除く): 1066㎎╱㎏

溶存ガス成分              ミリグラム   ミリモル
遊離二酸化炭素(遊離炭酸) CO2   16.5     0.37
遊離硫化水素 H2S           0.0
     溶存ガス成分計        16.5     0.37
   成分総計            1083㎎╱㎏
    (分析表の記載数字を単純に合計すると、1082.5㎎╱㎏となる)
7. 泉     質: カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
8.禁忌症 ・ 適応症: (「温泉分析書別表」中5に記載する。)
9.分   析   者: 平成 16 年 7月 7日
登録番号  新潟県(登)環企第2号
新潟県新潟市祖父興野53番地1
株式会社 新環境分析センター

■ 伊豆山温泉 「般若院浴場」 (殿堂 東・南伊豆)

2005-06-02 23:22:45 | 名湯の殿堂
伊豆山温泉は、湯河原と熱海のあいだにある古い温泉地。海側にある”走り湯”が有名だが、伊豆山神社あたりの山側にも多くの泉源があり、バラエティ豊かな泉質が楽しめるので温泉ファンの評価が高い。7件ほどある湯宿は海側に多く、山側には保養施設や別荘地が点在して、歓楽的な色彩の少ない落ち着いた佇まいをみせている。

山側エリアの代表格「般若院浴場」は、真言宗の古刹、般若院のよこにひっそりとある。
まわりには何本か源泉櫓が立っている。
共同浴場にありがちな無骨なコンクリ造の建物。入口から男女別に分かれる番台方式で、脱衣所には渋い木製ロッカーが据えられている。

楕円形水色タイル貼5.6人の浴槽と手前に扇形の小さな上り湯槽?。余計なものの一切ない浴室は清掃が行き届き、とても居ごこちがいい。
適温のお湯は、無色透明。微塩味+弱渋味+αに焦げ(明礬?)臭の奥ぶかい味臭。
これみよがしの個性はないが妙に勢いのあるお湯で印象に残る。海側、”走り湯”系の濃いめの土類食塩泉とは全く異質なお湯である。
石膏泉ベースだが北毛あたりのそれとかなり印象がちがうのは、pH=4.4という微妙な液性が関係しているのかもしれない。
渋い佇まいといい、含蓄のあるお湯といい、温泉好きは見過ごせない一湯だと思う。

Ca・Na-硫酸塩・塩化物温泉 63.0℃、pH=4.4、総成分=1733.149mg/kg、Na^+=274.9mg/kg、Ca^2+=247.2、Fe^2+=0.8、Cl^-=293.7、SO_4^2-=831.2、メタほう酸=8.8 <H2.2.19分析>

なお、●がね隊員殿の情報によると、当浴場は、2005年4月をもって廃止になったとのことです。
                               
文・画像 別働隊@うつぼ