一郷一会・関東周辺100名湯プロジェクト

一郷一会が威信をかけて ^^: 選定。センター系、スパ銭・・・ お湯さえよければどこでもOK! 料金上限1,200円也。

02.鶴の湯温泉

2009-08-12 14:20:00 | 東京
鶴の湯温泉郷は東京多摩の代表的なお湯。
100名湯として、記録しておきたい1湯です。


【鶴の湯温泉の由来】
 昔々、傷ついた鶴が、崖から湧き出ていた温泉で傷を治し、元気に飛び去ったのを見て、このお湯の効果を知ったことから「鶴の湯」と呼ばれるようになったと伝えられている。
「つる」が見つけた温泉で肌が「つるつる」するというのは偶然にしては上手い掛詞のような気がする。

【概要】
開湯は南北朝時代の延文年間頃からと言われ、ダム建設により湖底に沈むまで、湯治場として長い間、栄えてきました。ダムに沈む際、源泉をくみ上げるポンプを設置したためこの温泉が消滅することはなかったが、設置したポンプを活用していなかったので「幻の温泉」と言われていました。しかし1991年にポンプを修繕。鶴の湯温泉配給者組合を設立し温泉を管理している。配給されている旅館・民宿は「小河内荘」「民宿しまざき」「民宿あたみ荘」「旅館馬頭館」「旅館こまどり荘」「民宿 松坂屋」「食堂丹下堂」。温泉販売所は「吉野亭」「のんきや」「美山亭」「丸井亭」である。

源泉は国道R411沿いあり、駐車するスペースもある。また奥多摩町文化100選にも選ばれている。源泉は冷たく非常に柔らかい。香りは硫黄臭がはっきりと感じられます。若干塩味もしました。そしてお湯にふれた後の手は本当にツルツルになります。素晴らしいお湯だなとおもいます。

【感想】
今回は温泉郷の中の「丹下堂」をご紹介したいと思います。「丹下堂」は鶴の湯温泉郷で唯一日帰り専門の施設である。
奥多摩周遊道路へ続くR411沿い。青い「ゆ」の暖簾が目印。1階は食堂と男湯。
2階が女湯である。
脱衣所は4人ぐらいで入れる大きさ。洗面台と脱衣籠があるのみ。浴室は洗い場4カ所、湯船1つあるのみのこぢんまりとした施設。浴室からの景色はありません。こちらのお湯は無色透明、無味無臭となる。源泉で感じた硫黄臭や硫化水素臭などは飛んでしまうのは致し方ないことですがお湯の柔らかさ、キシキシ感が強く感じられる。またよく温まるのでとてもポカポカしてくるし、湯上がり後のツルツルした感触もあり、入り心地のいいお湯でした。


住  所:東京都西多摩郡奥多摩町原180
電  話:0428-86-2235
入 湯 料:750円(木曜日定休)
営業時間:10:00~19:00

補足1.無料休憩所が1階と2階にあります。
   2階の休憩所からは目の前に奥多摩湖が広がり景色が素晴らしい。

補足2.ポリタンクで販売している源泉は家まで持ち帰っても温泉の感触が
    感じられ、この源泉の底力をイメージませます。
補足3.日帰り入浴に関して
「小河内荘」不可
「民宿しまざき」 ほぼ不可能
「民宿あたみ荘」ほぼ不可能
「旅館馬頭館」11:00~16:00 1,000円 眼下に奥多摩湖が広がる。
                   ここはお茶のサービスがあります。
「旅館こまどり荘」要問い合わせ(宿泊者がいるときは入浴不可)
「民宿 松坂屋」要問い合わせ(宿泊者がいるときは入浴不可)

01.蛇骨湯

2008-08-15 13:51:57 | 東京
浅草寺の直ぐ近くにある温泉銭湯。
メイン通りから少し離れた細い路地に入ると見えてきます。
オリジナル暖簾をくぐるとSAKURA錠の下駄箱と券売機。
入浴券を購入しフロントへ出し脱衣場に向かいます。
脱衣場
壁際にSAKURAⅢロッカー、お釜ドライヤー、マッサージ機、洗面台など
中央には休憩用のテーブルと椅子。
壁の一部が硝子張りになっており、露天が見えるようにしてあります。

浴室
奥の壁に富士山のタイル絵が施されている。何度見ても見事だなと思う。
カランは壁際と島カラン。立ちシャワーブース、露天に源泉風呂と岩風呂
カランからお湯を出すとゴボゴボと「黒い湯華」が一緒に出てきます。
温泉の独特の香り。飲泉すればほんのり甘みのあるサラサラしたお湯。
体を洗い早速湯船へ。
湯船は2箇所に区切られていて、ジェット、泡風呂、電気風呂等に
入れるようになっています。温度は43度ぐらい。

露天風呂は岩風呂と源泉風呂。露天には小さな庭も施されています。
源泉温度は18.3℃。お湯はサラッとしていても柔らかい。
冷たいが体がなじんでくると体の中から暖まり始める。
なじんできた時のお湯の感触がまた気持ちいい。

湯上がり後は体がサッパリするし肌がスベスベ膜に覆われるので
5歳ぐらい若返ったような錯覚さえ感じてしまいます。
何度入っても飽きないお湯。そして忘れられないお湯の感触が
またここに足を向かせるのだ。

夕暮れ時、駅までの道のりを歩いているとあちこちから
美味そうな匂いが漂ってくる。
どことなくフラッと入って軽く食事をして帰る。料金にして1000円ぐらい。
安くてもおいしい物はおいしい。こよなく幸せ。

浅草の場所が持つ独特の雰囲気と蛇骨湯が持つ魅力が
バッチリかみ合うからこそ100名湯に相応しいと私は思いました。

泉 温  18.3度 PH: 8.03
泉 質  メタけい酸・重炭酸ソーダの項で温泉に適応する 
ナトリウム 112.9
カリウム   13.4
マグネシウム 14.2
カルシウム  26.2
アルミニウム   0.1
鉄(2) 0.05以下
陽イオン計   166.8mg

フ ッ 素    0.2
塩  素  101.8
硫化水素    0.2
硫  酸   12.9
炭酸水素  274.6
炭  酸   15.0
陰イオン計  404.7mg

メタ硅    73.4
メタ硼     0.1以下
有機物     8.4
溶存物質計 81.8mg
遊離二酸化炭素   0
硫化水素      0
成分総計 0.653g/kg  

住  所 東京都台東区浅草1-11-11
電  話 03-3841-8645  
営業時間 13:00~24:00
入 湯 料 450円 手ぶらセット150円 
      レンタルタオル 30円(小)60円(大)
      サウナ300円        

                           写真/文章 えんぴつ

□ 仙水の湯 「いこいの湯多摩境店」 (元100湯)

2006-01-30 22:34:53 | 東京
この100名湯には東京都のお湯は2湯しか入っていないが、実は東京は温泉都市で、古くから浅井戸で掘られた”黒湯”と呼ばれる重曹系冷鉱泉が銭湯などでつかわれている。加えて近年、平野部では深深度掘削で湧出した化石海水型の食塩泉(その代表格が大谷田「明神の湯」)も増えてきている。さらに奥多摩方面にはうすめのアル単や単純硫黄泉が点在し、レジャー客で賑わっている。

この3つの泉質が東京の温泉を特徴づけるものだが、ここ「いこいの湯」は、そのいずれにもはめ込むことができないちょっと異色のお湯だ。
薄茶褐色でわずかににごりを帯びたお湯は、弱塩味+微重曹味+僅微金気味に微モール臭とツルすべを交え、むしろ甲府あたりのモール泉のイメージに近い。

総計3gくらいの食塩泉は半端な湯づかいをするとなにか釈然としない浴感(温泉は感じるけれどお湯に力がなく、欲求不満がのこる)になることが多いが、ここの源泉槽は湯づかいがよく、充分な鮮度感とアワつきが楽しめる。
オープン直後、スパ銭らしからぬ鮮度と力感にあふれたこのお湯は、温泉好きの話題を一身に集めた。

鮮度のいいお湯は湯温以上の温まりを感じるといわれ、山梨の韮崎旭、北毛の湯檜曽、埼玉羽生の華のゆなどその好例だが、ここもそんな一湯に数えられると思う。
源泉槽はかなり熱めに設定されていて、回転が速く(というか入れない客がけっこういる^^; )入り込みのわりに空いているのもいい。

しかし、多摩ニュータウンの片隅によくもこんなお湯が湧いたものだ。このあたりは人口のわりに温浴施設が少ないので、当然バカ混みとなり、週末はP待ちの車の列が並ぶらしい。すぐ前に小高い丘をのぞむ露天は和める雰囲気があるので、平日ゆったりとお湯を楽しむのが正解かと・・・。
湯色、温泉臭、ツルすべ、温まり感など、温泉の醍醐味にあふれたお湯をニュータウンで楽しめるとは贅沢。やはり多摩を代表する一湯だと思う。

「いこいの湯多摩境店」のレポはこちら。(関東周辺立ち寄り温泉みしゅらん掲示板過去ログ)

Na-塩化物温泉 48.6℃、pH=7.9、438L/min(1,700m掘削揚湯)、成分総計=2957mg/kg、Na^+=1007mg/kg (95.57mval%)、Fe^2+=1.4、Cl^-=1466 (89.42)、Br^-=4.3、HS^-=0.05、HCO_3^-=287.4 (10.18)、陽イオン計=1051 (45.84mval)、陰イオン計=1762 (46.25mval)、メタほう酸=97.6、硫化水素=痕跡 <H16.1.27分析>

文・画像 別働隊@うつぼ