一郷一会・関東周辺100名湯プロジェクト

一郷一会が威信をかけて ^^: 選定。センター系、スパ銭・・・ お湯さえよければどこでもOK! 料金上限1,200円也。

61.浅川温泉 「弁天の湯」

2005-06-05 23:54:21 | 茨城
浅川温泉、弁天の湯は茨城県大子駅より2.5Kmの場所にあり大子温泉郷とは別源泉である。温泉宿の前には樹齢300年の藤の木の大木があり、この宿の歴史の長さを感じる。温泉は、男女別の湯船が2つあり、15人位入浴できるスペースである。湯口は側面注入で、入浴するとオーバーフローする仕組みで排湯された分、新たに新湯を投入する仕組みか定かでない。低温の湯を加熱するのでいたしかたないかもしれない。独占していたので、すこぶる快適な入浴ができた。ドアを開けると温泉臭(ボウショウ系の匂いだろうか)がたちこめ、加水していないと思われる。温泉名はナトリウムー塩化物・硫酸塩泉であるが、ここの温泉の特徴はCaとMgの成分が殆ど無く、塩化物泉の良いところとボウショウ泉の良いところしか入浴感が存在しないところだろう。非常にバランスのとれた浴感に、すこぶる満足する。
 
 ちなみに、ボウショウ泉の良いところは、さらっとした温まり感が特徴であり、そして入浴後暫くすると、ガーとした温まり感が存在する。温泉の中でも一番好きな泉質と、個人的には思う。浴後30分頃には、大変な汗の量であった。温泉の成分だけで、汗がでることは、体の中でかなりの心筋代謝がおこなわれているのであろう。完全なる療養泉そんなことを思って後にする。ベスト100選に、福島の湯岐温泉とも、22Kmしかはなれてなく、セットで攻めることをお勧めする。茨城は鉱泉主体だが、良い泉質と湯使いがよいと高温泉に負けないくらいの力がある。
 
Na=320 K=0.9 Mg=0.1 Ca=25 Fe2=0.1 F=0.4 Cl=200 SO4=450 HCO3=15.3 CO3=12.0 PH8.96 メタケイ酸=69.4 成分総量1.093g/Kg 泉温27.0度 ナトリウムー塩化物・硫酸塩泉(ナトリウムー硫酸塩・塩化物泉じゃないかな)

                      文 ガメラちゃん@takayama

30.新木鉱泉

2005-06-05 23:26:15 | 埼玉
強豪ひしめく100湯のなかにあって、”なぜに秩父? なぜに新木鉱泉?”という声もあるかもしれない。でも、どうしても外す気になれなかった・・・。

火山もなく、高温泉も少ない秩父は温泉のイメージが薄いエリアだが、古くから「秩父七湯」といわれる自然湧出や浅井戸の鉱泉群があって、秩父札所巡りの宿として親しまれてきた。「秩父七湯」とは、どうやら新木の湯・鳩の湯・柴原の湯・千鹿谷の湯 <以上現存> 鹿の湯(白久)・梁場の湯・大指の湯を云うらしいが、和銅や不動の湯が入っていることもあり定まっていないようだ。

その多くは”たまご水”といわれる硫黄を含んだアルカリ性のヌルすべ冷鉱泉だが、湧出量の少ないのがふつうなので、源泉をいいコンディションで味わえる施設はとても少ない。
新木鉱泉は、そんな数少ないお湯のひとつで、札所四番金昌寺の門前宿として江戸期からつづいてきた老舗でもある。

蔵造り調のシックな内湯と、すぐよこに広がるのどかな畑の景色を眺めながら入れる露天。こぢんまりとしているが、とてもきもちの落ち着く空間に仕上がっている。
お湯は内湯にある源泉水風呂が出色で、甘~いイオウ臭香るヌルすべたまご水にかけ流し状態で入れる。飲泉もできて、たまご味の冷水はなかなかの美味。
いかにも秩父らしい爽快感の高いお湯で、夏場になると足繁く通ってしまう1湯である。

「新木鉱泉」のレポはこちら。(関東周辺立ち寄り温泉みしゅらん「特集クチコミ情報」)

なお、これまで昭和38年の分析書しか見あたらなかったが、平成17年1月に分析がなされ、総硫黄6.1mg/kgの堂々たる硫黄泉であることが証明されている。

単純硫黄冷鉱泉(Na-HCO3型)
14.8℃、pH=9.4、8.5L/min自然湧出、成分総計=0.599g/kg、Na^+=156.1mg/kg (94.83mval%)、Cl^-=17.1、OH^-=0.3、HS^-=6.1、チオ硫酸イオン<0.1、SO_4^2-=56.5 (16.50)、HCO_3^-=295.6 (67.69)、CO_3^2-=7.1、陽イオン計=161.9 (7.16mval)、陰イオン計=391.7 (7.15mval)、硫化水素=<0.1                                         
文・画像 別働隊@うつぼ