三津嚴島神社ブログ

愛媛県松山市神田町に鎮座する嚴島神社の神主の記録

神社を護る動物③【獅子(しし)と獏(ばく)】

2022年08月19日 | 日々のできごと
正面虹梁の両端に彫られているのが「獅子」と「獏」です。
 
日本の「獅子」は「ライオン」と同じで百獣の王「力の象徴」を表し、魔よけの意味があります。
「獏」は想像上の「聖獣(せいじゅう)」で「悪い夢を食べて、良い夢に変える」といわれ、同じく魔よけの意味があります。
 
向かって右側の獅子と獏は口を開けた阿形(あぎょう)左側は口を閉じた吽形(うんぎょう)で阿吽(あうん)(物事の始まりから終わりまで)を表しています。
又「獅子」の横には牡丹の花が彫られています。これは「獅子身中の虫(しししんちゅうのむし)」という「ことわざ」があるように、
獅子はその体内に寄生する虫により、命を脅かされる事がありますが、牡丹の花から滴(したた)り落ちる夜露に当たるとその虫は死んでしまいます。
それで「夜になると獅子は必ず牡丹の花の下で休む」という故事から獅子と牡丹は一緒に彫られることが多いようです。
 

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