4月朔日(ついたち)の言葉は明治天皇の御製(ぎょせい)(天皇の詠まれた和歌)です。
暦の上では今月5日は24節気のひとつ「清明(せいめい)」
清明とは「清浄明潔(せいじょうめいけつ」すなわち「すべてのものが清らかで生き生きとしている」様子を略した言葉です。
この時期になると穏やかな気候とともに桜や草木の花が咲き始め、万物にエネルギーがみなぎってきます。
今月は清明(せいめい)というさわやかな時期に、ふさわしい和歌を取り上げてみました。
「あさみどり 澄みわたりたる 大空の 広きを おのが 心ともがな」
(浅緑色に晴れて澄み渡った大空のように、清らかな心、大らかで、広い心で日々の生活に励みたいものだ)
神道の教えのひとつは「清らかで、明るく、正しく、素直に」生きることです。
この御製のように、常に清らかで、明るく、そしておおらかな気持ちで生活したいですね。
神様の前ではいつも、こういう清らかで、明るく、正しく、素直な心待ちで祈りを捧げましょう。
心を煩わせる悩みや雑念は、朝の拍手(かしわで)の音で打ち消して、無心になって、静かな気持ちで、手を合わせましょう。
心が穏やかになれば、清らかで、さわやかな気持ちのまま、一日を始めることが出来るでしょう。
日頃の心の持ち方を変えることで、私たちの人生は変わっていきます。