三津嚴島神社ブログ

愛媛県松山市神田町に鎮座する嚴島神社の神主の記録

情熱にまさる能力なし

2020年07月01日 | 今月の言葉

県内では感染対策縮小期になり、少しずつ通常の生活に戻りつつありますが、
油断禁物、愛媛県が示しております

「うつらないよう自己防衛」

「うつさないよう周りに配慮」

「習慣化しよう三密回避」

を心掛けながら過ごしましょう。

         

 七月朔日(ついたち)の言葉は「情熱にまさる能力なし」です。

 「人に大切なものは知識よりも才能よりも何よりも真剣みであり、純潔な情熱である。」

歴代の宰相の指南役であった陽明学者、安岡正篤氏の言葉です。

 

情熱なきところ、いかなる能力も開花しません。
情熱はあらゆる創造の源泉です。

芸術家であれ、科学者であれ、経営者であれ、
誰もが感嘆せずにはいられないような仕事をした人は
皆、自らの仕事に情熱の限りを尽くした人です。

「天才とは天の力を借りられる人」と言われます。

松下電器(現パナソニック)創業者の松下幸之助氏、京セラの創業者、稲盛和夫氏もそうだと言われます。

どういう人が天から力を借りられるのか、
その第一条件は、その人が自分の職業にどれだけ情熱を注いでいるか、
誰にも負けない努力をしているか、の一点にあります。

 

「人事を尽くして天命を待つ」と言いますが、
誰にも負けない努力とは言い換えれば、天が応援したくなるほどの努力、
そういう努力を重ねてきたものが、天からの力を借りる事が出来るのでしょう。

稲盛和夫氏は
「一生懸命努力してもうこれ以上やれる事はない、あと出来るのは神様にお願いする事くらいだ、
 という所まで努力しなければ、物事は成し遂げられない」と述べております。

 

まさに「天命を信じて人事を尽くす」言い換えれば
「神様の御加護を信じて、人事を尽くす」という事でしょう。

 

「祈る」という事は単なる「神頼み」ではなく
「一所懸命努力しますから、どうかお守り下さい」という自らの決意を示す行為です。

自分の仕事や職業に関する事だけでなく、
習い事やトレーニング、ダイエット等、身近な目標でも神様の御加護を信じて、
素直な気持ちで、ご神前で誓いをたてる事は大切です。

 

「神様が必ずお守り下さる」
という安心感が、さらに情熱を燃やす原動力になる事でしょう。

 

自分の立てた目標に対して、燃えるような情熱を持っているかどうか、
誰にも負けない努力をしているかどうか、今一度振り返ってみてはどうでしょうか?

 

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