新!編集人の独り言

名無しの悪質なコメントがありコメントはなくしました。
名乗ることもできない奴にコメントする資格はありません。

相方伝説4(こだわりの鍋編)

2006-11-30 12:54:19 | Weblog
それは遠い昔の話、冬のさむーい日の出来事。

例によって金曜の夜電話がかかってきた。
相方だった。
「鍋やらね?」
ラーメン、モスバーガー・・・今度は何をやる気だこやつ。
「何たくらんでる?」
「何もたくらんでないよ。いやさぁ、有馬とったからおすそ分け。鍋やろう」
「はしごとかじゃなくて、ちゃんと腰落ち着けて鍋か?」
「そう、××んちで鍋」
ホッと一安心。
「なら行くよ」
「でさ、買出しに付き合ってほしいんだけど」
「あ、悪い、オレ明日当番で午前出勤なんだよ」
「じゃあしょうがないな、別の奴誘うわ」
「午後からならいいけど」
「あ、いいよ、大丈夫だから。じゃあ悪いけど酒だけ頼むわ」
「わかった」

電話を置いてふと感じた・・・

『あいつ何の鍋やる気だ??』

翌日・・・
午前中は仕事をし、酒をしこたま買い込んで、××の家へ。
チャイム(インターホンではなく)を押すと「どうぞ~」と女性の声。
「あれ?××は?」
「ん?買出し~。朝うちに来てね勝手に入って材料の準備しておいてって」

だいどころでは女性3人がかりで野菜と格闘中
「で、何人集まるの?」
「10人くらいじゃないの」
「これ、ちょっと多くないか?」
「大丈夫。野菜なんてね、煮れば縮むって」

いや・・・それにしても、白菜2個は多いんじゃないか~?

6時をまわり、ワラワラと参加者が集まる・・・が、相方と家主がいない。
主のいない家に他人ばかりが8人・・・
異常な光景とはまさにこの事。

7時をまわり相方が巨大な発泡スチロールの箱を抱えて帰ってきた。
「悪い、道混んでてさ。ほれ、今日の主役」
箱を開けたらそこにはなんとズワイガニが・・・
「今日はカニ鍋って事で」

部屋中に響きわたる拍手。
「いやぁ、お前にしてはまともじゃんか」
「オレはいつも普通だよ」
早速腕に覚えのある男連中がカニの解体に入る。

「しかし、ずいぶん大量にあるなぁ」
「たくさん食べたいじゃんか。やっぱ『本場で買う』とモノが違うよな」

「そうかぁ、カニは『本場』で・・・おい、何だその『本場』ってえのは」
「だから、本場で買ったんだよ。いやぁ、トンネルがさ、1車線だから混んでてさ。あそこ抜けたらやっぱ早かったけどさ」
「ちょっと待て!どこのトンネルの事言ってるんだ?」
「えっ?」
「想像が間違ってるかもしれんけど、ひょっとしてそのトンネル13kmくらいある」
「うーん、あるなぁ」
「ひょっとして、スタッドレスはかないといけないところまで買いに行った?」
「前でチェーンつけた車がシャリシャリ言ってた」
「ひょっとして、米どころだったりするか?」
「お前鋭いなぁ」
「その買出しをオレに付き合えと」
「いや、好きかなぁと思って」
「やなこったい」

あー、アブネーアブネー。また地獄を見るところだった(苦笑)

鍋はおいしく頂きました。
でも、しばらくの間、この手のお誘いについては少し距離を置いたのは言うまでもありません(苦笑)

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 懸賞って本当に当たるんだよね | トップ | どうもあたしゃ『話すのが苦... »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事