「呼んだの、君達か?」
警察官の声が聞こえました。
「そうです。あ、この家なんですけど」
「あんまりこういうのし警察の介入ってできないんだよね。でも、まあ、事情は聞こうかね。放っておく訳にもいかんしねぇ」
警察官のドアを叩く音が聞こえました。
「すみません、××署のものですが」
「はい、なんですか」
あ、いた。やっぱり居留守使ってました。
「こちらの人達から通報をもらいましてね。あのですね、何でも娘さんを締め出しているとかだそうですが」
「ああ、その事ですか。それより、ここでたむろされていると迷惑なんですよね。何とかしてもらえませんかね」
「いや、それは娘さんを心配して集まってくれてる訳ですからね。まあどうでしょうか、一度娘さんを中に入れてやってですねぇ、キチンとお話しをされたほうがよいかと私は思うんですがね」
「お断りします」
「えっ」
「お断りします」
「いや、そうは言ってもですね」
「この子は約束を平気で破る子なんです。ですから、家の中に入れないのはしつけなんです」
「2日間も締め出すのははしつけにしてはちょっと非常識じゃないですかね」
そしてこのセリフが警察官から出た時、母親からとんでもない言葉が発せられました。
「まあ、この子が非常識な事をやってる訳ですから。ですから、私も非常識になるしかないじゃないですか。そうやって自分以上の非常識ぶりを痛感してもらったら、非常識はやめるんじゃないですか」
ハムラビ法典かよっ!
「いや、本人も反省しているようですし」
「いいえ、入れません」
「では、どうでしょう。私も入って話し合いをするというのは」
「いいえ、結構です。明日警察のほうに伺いますので、そこでしたら話し合いに応じます。」
「いや、奥さん、あなたねぇ」
「私は今日は絶対入れませんので。あした警察に伺って引き取りに参りますので、今日は留置場でもなんでも泊めてやってください」
「いや、そういう訳にはいかないでしょうに」
「では、明日警察に伺いますので」
バタン
一方的にまくし立てると、母親はドアを閉めてしまいました。
しばらく重たい雰囲気がまわりを包み込みました。
「うーん、どうなってるかなぁ」
「昨日もあんな感じですよ」
「そうだなぁ・・・じゃあ調書とって、詳しいところ聞かせてよ。あ、悪いけど、君達も来てくれるかな」
「わかりました」
大勢の人数がドアの前を横切っていきます。
しかし・・・
警察が介入してもこの状況が続くというのは・・・・
で、結末はというと・・・
多分母親はちゅんと警察に出向き、長女と話し合いをし、長女は無事に家の中に入れたようです。
なぜか?答えは簡単です。
翌日から壁の向こうで喧嘩が始まったからです。
さて、この大騒動からしばらくして、今度はこの親子喧嘩がまさか自分達にも降りかかってくるハメになったのです。
続きはまた次回・・・
警察官の声が聞こえました。
「そうです。あ、この家なんですけど」
「あんまりこういうのし警察の介入ってできないんだよね。でも、まあ、事情は聞こうかね。放っておく訳にもいかんしねぇ」
警察官のドアを叩く音が聞こえました。
「すみません、××署のものですが」
「はい、なんですか」
あ、いた。やっぱり居留守使ってました。
「こちらの人達から通報をもらいましてね。あのですね、何でも娘さんを締め出しているとかだそうですが」
「ああ、その事ですか。それより、ここでたむろされていると迷惑なんですよね。何とかしてもらえませんかね」
「いや、それは娘さんを心配して集まってくれてる訳ですからね。まあどうでしょうか、一度娘さんを中に入れてやってですねぇ、キチンとお話しをされたほうがよいかと私は思うんですがね」
「お断りします」
「えっ」
「お断りします」
「いや、そうは言ってもですね」
「この子は約束を平気で破る子なんです。ですから、家の中に入れないのはしつけなんです」
「2日間も締め出すのははしつけにしてはちょっと非常識じゃないですかね」
そしてこのセリフが警察官から出た時、母親からとんでもない言葉が発せられました。
「まあ、この子が非常識な事をやってる訳ですから。ですから、私も非常識になるしかないじゃないですか。そうやって自分以上の非常識ぶりを痛感してもらったら、非常識はやめるんじゃないですか」
ハムラビ法典かよっ!
「いや、本人も反省しているようですし」
「いいえ、入れません」
「では、どうでしょう。私も入って話し合いをするというのは」
「いいえ、結構です。明日警察のほうに伺いますので、そこでしたら話し合いに応じます。」
「いや、奥さん、あなたねぇ」
「私は今日は絶対入れませんので。あした警察に伺って引き取りに参りますので、今日は留置場でもなんでも泊めてやってください」
「いや、そういう訳にはいかないでしょうに」
「では、明日警察に伺いますので」
バタン
一方的にまくし立てると、母親はドアを閉めてしまいました。
しばらく重たい雰囲気がまわりを包み込みました。
「うーん、どうなってるかなぁ」
「昨日もあんな感じですよ」
「そうだなぁ・・・じゃあ調書とって、詳しいところ聞かせてよ。あ、悪いけど、君達も来てくれるかな」
「わかりました」
大勢の人数がドアの前を横切っていきます。
しかし・・・
警察が介入してもこの状況が続くというのは・・・・
で、結末はというと・・・
多分母親はちゅんと警察に出向き、長女と話し合いをし、長女は無事に家の中に入れたようです。
なぜか?答えは簡単です。
翌日から壁の向こうで喧嘩が始まったからです。
さて、この大騒動からしばらくして、今度はこの親子喧嘩がまさか自分達にも降りかかってくるハメになったのです。
続きはまた次回・・・