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胃癌日記22

2012-06-25 18:49:56 | 闘病

                       胃 癌 日 記 22

 (剱岳頂上から八ツ峰を望む)

 

 12月17日(土)

 朝6時35分目覚める。

 8時45分、病棟の当直の先生の回診があり、切開部の下半分の跋鈎をしてくれた。8時45分Y先生が回診。傷口を見たり胃腸を触診して、

 「いいでしょう。今日の昼から食事も摂って良いです。」

 とのこと。いよいよ食事だ。回復に向かっていることを実感し、気持ちが軽くなる。これからの残された人生の重苦しさをひと時忘れる思いだ。たかだか重湯という『食べ物』に期待一杯だ。

 10時半頃吸入。45分実習生による清拭。

 午後12時15分アナウンスが流され、昼食の用意できたとのことで、談話ホールへ行く。私は自分の食事を貰ってテーブルに座り、手術後初めての食事を術後8日目に、術前の絶食日を入れると9日ぶりにいよいよ口にするのである。向かい側に座っているK氏は5分粥である。しかもおかずも3品付いている。羨ましいやら、自分のほうが回復が遅いのが悔しいやらの思いだが、私はおかずも無い重湯100gの一口目をスプーンですくって、口へ持って行った。そして恐る恐る飲み込んだ。

 「美味い!!」

 少し悲しいけど、本当に100gの重湯が美味かった。昨日のポカリスエットも美味かったが、この重湯はもっと違った美味さである。命の継続を実感させる美味さである。よく味わって昼食の重湯100gを頂いた。

 (八ツ峰と源次郎尾根にはさまれる長次郎谷)

 1時20分連れ合い来る。2時に兄も来て、釧路にいる3女の話などをしていると、2時15分には長女も本日午後休みとのことで見舞いにやってきた。千客万来の様子。2時45分に兄が帰る。3時20分には間食の重湯100gが出された。胃を3分の2切り取っているので1回あたりの食事量が少なく、その分回数を分けて食べることになる。当分1日6分食だ。間食の間連れ合いとMはコーヒーを飲みに行った。

 本日から、昨日までの生命の水であった点滴が1日2本に減ることになった。夕方には点滴を一旦外すことになった。点滴の針は刺したままだがチューブを外し、動くのにスタンドをゴロゴロ押していかなくても良くなった。また少し気が晴れた。

 6時15分夕食で、談話ホールで重湯100gを連れ合いの『看視』のもとに頂いた。7時連れ合い帰る。7時35分吸入、間食でジュースが出た。痰はすっかり楽になってきたので、明日からは吸入を止めようと思う。10時30分就寝。

 絶食は10日で解禁。本日歩き6,460歩。(8周×1、10周×3)

 (剱岳頂上から 源次郎尾根を見下ろす)

(続く)

 

 

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