胃 癌 日 記 9
(八幡浜からはフェリーに乗って一旦別府港へ行く)
11月18日(金)
朝から姉Hのケアで、連れ合いと一緒に姉宅に行く。
帰りに図書館分室やガソリンスタンドなどで所用を済ませ済ませ、10時過ぎに自宅に戻る。その後近所の整形外科へ行き週1回の腰のメンテナンス。11時過ぎに家に戻り準備をして、S病院へ向かう。今日は先週のPET検査の結果と、外科への紹介と手術のスケジュールの確定だ。今日は連れ合いは所用のため同行せず。
11時55分に梅田の定食屋で昼食を済ませ、病院に入り再診受付を済ませて、消化器内科の待合で待っていると、予約時間の13時丁度に呼ばれた。
「PET検査の結果は、集積はありませんね。全身への転移は認められません。リンパ腺への転移もありません。リンパ節が腫れているのは、長年の胃潰瘍の為かもしれません。腫瘍マーカーも陰性です。」
とのこと。検査結果ではいまのところ転移は見当たらないと言うことだ。
(四国88ヶ所 第42番霊場 仏木寺ではテントを担いだ女性のタレントが歩き遍路)
(フェリーから見る四国佐田岬の先端)
「腫瘍マーカーの検査は、血液検査ですか。」
「そうです。」
前回の診察時「腫瘍マーカーは正常」と言われたと思っているのだが、今日は「陰性」と言われた。
いずれにしても、落ち込んでいる場合ではない。積極的に癌と闘わなければならない。そんな思いが沸々と湧いてきた。
「【いそ】さん。あまりいい細胞ではないし、リンパ節も綺麗にしたほうがいいので、私は開腹手術をしたほうが良いと思いますよ。」
A先生の所見。私は開腹手術の覚悟はしている。今までは、逝くにあたってどのように身辺を整理しておこうか、化学療法や放射線治療にどう立ち向かおうか、などと「暗く」思い込んでいたが、最近では「頑張るぞ!」という気持ちになってきていると思う。楽観は出来ないが、前向きに行こう。
連れ合いのくれた、お守りの御利益か。
(第44番霊場 大寶寺は閑静なお寺)
(続く)