いせ九条の会

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国際平和協力とは、戦争に協力することではない/山崎孝

2008-06-18 | ご投稿
(2008年6月17日付中日新聞より)

【ジュネーブ17日共同】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は17日、紛争などが原因で祖国を追われた世界の難民の数が2007年末に前年比150万人増の1140万人と、5年ぶりに1000万人を上回ったとする調査結果を発表した。民族間対立などによる混乱が続くイラクやアフガニスタンからの難民増が主な要因で、増加は2年連続となった。

グテレス高等弁務官は難民数の増加傾向に懸念を表明したうえで「われわれは将来さらなる難民増加に結び付く、複合的な地球規模の課題に直面している」として、紛争のほか、気候変動問題や食料危機、エネルギー価格の高騰などが難民の生活を圧迫していることに警鐘を鳴らした。

出身国別で最も難民数が多いのはアフガニスタンの310万人、イラクの230万人で、この2カ国で全体の半数近くを占める。次いでコロンビア55万2000人、スーダン52万3000人、ソマリア45万7000人などの順。(以上)

【コメント】政府のアフガン調査団は、アフガンの国際治安支援部隊に対する後方支援を念頭に入れて、NATOの活動状況を視察したと報道(6月18日の朝日新聞)されています。航空自衛隊の輸送機や陸上自衛隊のヘリで輸送活動をすることが想定されています。

政府は、自衛隊を派遣してイラクやアフガン戦争に関わり後方支援することなどが、国際平和協力と考えています。しかし、アフガニスタン310万人、イラク230万人と、2カ国で世界の難民数の半数近くを出しています。住民が安心して生活できないようにしてしまった戦争に協力することことがどうして国際平和協力と言えるのでしょう。