いせ九条の会

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米国エール大学 ポール・ケネディー教授の言葉/山崎孝

2007-03-22 | ご投稿
朝日新聞3月22日「オピニオン」欄「新戦略を求めて」という紙面で、米国エール大学 ポール・ケネディー教授は次のように述べています。

(前略)歴史の古傷は容易には消えない。だが、1945年の時点で、ドイツとフランスが和解できるとは誰も信じていなかった。日本の指導者が、中国と和解せずに常任理事国入りを実現できると考えているなら、馬鹿げている。

日本が自国の国益に照らして国連に選択的な姿勢になるのは当然だ。中国とインドが台頭すれば、米国も欧州も相対的に地位は低下する。だが繁栄する民主主義国で、相対的な地位を気にかける必要があるだろうか。大国だけでなく、スウェーデンやカナダのような国も、自国の基準で国連活動に参加している。イエスとノーを場合によって使い分ける「実用的な国際主義」が日本の参考になる。(以下略)

ポール・ケネディー教授が、自国の基準で国連活動に国連に参加し、イエスとノーを場合によって使い分けるとことを、日本の参考として挙げたことは、日本がそのようにしていないと言う証左になります。

国連に参加する日本の基準とは、むろん戦後の国のあり方を決めた憲法です。とりわけ、国際紛争を武力の威嚇や武力の行使で解決してはならないという基準です。そして、真の平和協力活動や人道支援活動に取り組み国際社会で名誉ある地位を築くという基準です。

隣国の中国や韓国などと友好関係を保つには、歴史の改ざんを行わないことが基本となります。最近は米国との関係でもこのことは大切になってきています。