いせ九条の会

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日本弁護士連合会 大会宣言で憲法9条を高く評価/山崎孝

2008-10-05 | ご投稿
【日弁連が9条宣言 人権擁護大会で採択 今日的意義を確認】(しんぶん赤旗のHPより10月5日)

 日本弁護士連合会は三日、「平和的生存権および日本国憲法九条の今日的意義を確認する宣言」を、富山市で開いた第五十一回人権擁護大会で採択しました。

 憲法に盛り込まれた恒久平和主義の先駆的意義を確認した前回大会宣言よりさらにすすんで、平和的生存権と憲法九条という憲法条項を明記してその今日的意義を確認したものです。九条改憲の動きに対して憲法の持つ今日的意義を打ち出したもので注目されます。

 宣言では、(1)平和的生存権は、全世界の人々の平和に生きる権利を実現するための具体的規範(2)憲法九条は、積極的に軍縮・軍備撤廃を推進することを日本に課した(3)憲法九条は、自衛隊の活動などに制約を及ぼし、海外での武力行使や集団的自衛権行使を禁止するなど有効に機能している―と指摘し、国内外の共通の理解が得られるよう努力すると表明しています。(以上)

【コメント】日本弁護士連合会の「第五十一回人権擁護大会」で、憲法9条は政府に対しては、「自衛隊の活動などに制約を及ぼし、海外での武力行使や集団的自衛権行使を禁止するなど有効に機能している」と今日的な意義を指摘しています。それゆえに自民党などはこの制約を打破するために改憲を行なおうとしています。

憲法9条を変えることは、如何なる理由をつこうとも、結局は目的のためには人命を犠牲にしても良いとする考えだと思います。

日本弁護士連合会の人権擁護大会宣言は「平和的生存権は、全世界の人々の平和に生きる権利を実現するための具体的規範」と述べています。人間の歴史は人間らしく生きるために自由・平等・社会正義など、人間が守らなければならない規範を示して、人間の思想を啓蒙して社会制度も変革してきました。今世紀の人間社会に残された大きな課題として、平和的生存権の実現があると思います。

この課題を達成するためには、国際紛争を武力で解決しないとする規範・思想を徹底させなければならないと思います。