伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

ウィーンフィルのニューイヤーコンサート

2009年01月04日 | 音楽
さてお正月は例によって寝正月。

帰省するでもないので家でテレビなど見た。
ウィーンフィルのニューイヤーコンサートは
最近真面目に見てなくて、
今年も真剣には見ていなかったけれど、
ダニエル・バレンボイムが指揮だった。

バレンボイムといえばユダヤ人。
…なんと間の悪いことよ。
なぜイスラエルはあんな攻撃をしたのだろう、
ハマスが先に何かしたからなのだろうか。

良く分からないけれど、
ニュースでは理由もなく
いきなり攻撃をしかけたような報道だったから、
あかんやろイスラエル、という我が家の反応だった。

そんな時だからバレンボイムもアンコールの前に
「中東に平和を」というコメントを入れざるを得なかったのだろう。

ニューイヤーコンサートの放送では、バレンボイムが、
ユダヤ人とイスラムの人との
合同オーケストラ活動をしたりする映像が出ていたが、
でもいくらユダヤ人側が働きかけても、
何となく偽善めく印象があるのは、
こちらが色眼鏡をかけてしまっているせいかしらん。

大体、大昔にそこが自分たちの国だったからといって、
今住んでいる人を押しのけて
無理矢理そこが自分らの国だと主張することが許されるなら、
日本国だって○国や○国が日本のものだと主張することが出来るのだ。
4千年前のことを、
イギリスやアメリカがしゃしゃり出て来るからおかしくなるので…

あれ?そんなことは関係ない。

ともかく、
ユダヤ人のバレンボイムがニューイヤーコンサートの指揮をした。
全部は見ていなかったが、
ハイドンの曲では愉快な演出があり、
ラスト(ドナウとラデツキー)でもお約束どおりの演出で、
じゅうぶん楽しめた。

バレンボイムといえば、
わしらの世代(どんな世代だか)は
ピアニストというイメージが強いが、
指揮に転向して、すっかり指揮者として貫禄まであった。

彼の指揮による「美しく青きドナウ」は、
かなり気に入った(バレエはヘンテコだったが)。
リズムの強弱のつけ方が、私の感覚にぴったり来たのだ。
偉そうに言っているな、他との違いも分からないくせに。


ニューイヤーコンサートの指揮といえば、
一番回数が多いのはロリン・マゼールではないかなと思う。
初めて日本で生中継された時の指揮者がマゼールで、
VTRで日本語で挨拶していた。
それをビデオに録画した。
もう何十年前のことだろう。

その後カラヤンやカルロス・クライバーや、
ムーティや小沢征爾や…、
要するに世界のトップ指揮者が指揮したのを見た。

でもやっぱり一番印象が強いのはロリン・マゼールなのだ。

またこいつか、という感じで、
これといった指揮者をキープ出来なかった年は
とりあえずこいつでお茶を濁しておくか、
という取り決めでもあったのではないか。
そのくらいマゼール指揮をやたらに見た。
別に不満はない。
コワモテのくせに愛想の良いおっさんだから好きだ。

私の希望としては、初演奏という曲でなく、
十八番というか、これぞワルツ、
これぞポルカという定番中の定番ばかりで
プログラムを組んで欲しいということ。

「トリッチ・トラッチ・ポルカ」とか
「サンダーアンドライトニング」(今回も演奏されていたが)、
「ウィーンの森の物語」などの定番をオーソドックスに、
あくまで真面目に。

それから、こういう機会に
向こう(ヨーロッパ)のテレビ番組の作りが
ちらっと分かるのが面白い。
タイトルの入れ方がすごく愛想がなくて、即物的で、
日本のあれやこれやと装飾がつきまくる放送とえらい違いだ。
ああいう過剰包装のない、
淡白な番組作りがワシの年くらいになるとちょうどいいのじゃ。



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