伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

京都市美術館について 

2016年09月07日 | 京都

京都市美術館がネーミングライツを採用すると発表された。

耐震補強工事のための費用の半分をそれで捻出するという。


京都市は、これまでもいくつかのネーミングライツを
行って来た。

西京極球場はわかさスタジアムに、
京都会館はロームシアター京都に変わった。


京都会館の名前が変わる時には、
長年親しんで来た名前が変わるのに残念に思ったし、
ちょっと悲しかった。

それでも新しくなって、前の設計を生かし、
いろいろ付随する施設も増えるということで、
納得するしかないのかなとも思っていた。


西京極球場の名前が変わった時も、ちょっと残念だった。
西京極に行く、ということは、西京極球場に行く、
という意味で使っていたし、なじんで来たからだ。

関西六大学野球というのがあって、大学の時、
それを西京極球場に見に行けば(見さえしたら)
単位がもらえるというので、見に行ったりした。
いろいろと思い出もあったのだ。

それがわかさスタジアムという、よそよそしい名前になった。
やっぱり残念だ。



京都は財政が逼迫している。
破綻寸前らしい。

だから、こういうことで何とか費用を捻出しなければならない。

多分、それしか方法もないのだろう。
いろいろな事情でそうなったので、もう変わってしまったのには、
納得するしかない。



京都市美術館の場合は、名前に「京都市」と冠することが
条件だという。

一報を聞いた時、
京都市ワコール美術館とか、ワコール京都市美術館とか、
京都市オムロン美術館とか、京都市ホリバ美術館とか
そんな名前になるのかしら…
と思ったりしていた。

なんか、京都の企業を並べてみただけだけど


京都市ニンテンドー美術館なんかはちょっとイヤだな、
マリオばっかり並んでるような感じがする。
京都市王将美術館とかになるのもいやだな。



この命名権売却に対して、京都市議会で問題になったそうだ。
(私のネタは、京都新聞から持ってくることが多いのだ)


全国でも、
美術館のネーミングライツを採用する例はないらしい。

京都市美術館という名前を変えるのはよくない、
企業名をつけることには、市民の抵抗感がある、
など、自民党議員も、共産党議員からも、
反対意見が出されたそうだ。

党派を超えて、京都のことを考えて、もう一度市に
考え直してもらいたいという動き。



確かに市美術館はたかだか明治に創建された、
歴史的には浅いものだけれど、それでも
全国では2番目に古い美術館だという。


市民にとっては様々な外国の芸術や美術、
日本の現代作家などにもふれ、文化を知る
貴重な存在となっていた。

あの岡崎の、旧京都会館や、動物園、国立近代美術館、
図書館、そして平安神宮、大鳥居、疎水…
それらと一体になって、岡崎の文化圏を支え、
独特の文化の香りをもたらしてくれていた。




ある議員は、このままではずるずると二条城や、
市役所まで命名権売却の対象にしてしまうのではないかと
危惧している。

やはり二条城がワコール二条城なんていう名前になったらいやだ。

たかが名前と思っても、
実は名前って、とても大事なのではないかと思う。


最初からまずネーミングライツを、ではなく、
もう少し議論しあって、
最善の方法を考えることもあってもいいのではないだろうか。

ここが議員さんたちの頑張りどころなのではないか。
市民の代表として、踏ん張ってほしい。

京都市は、命名権売却の方針は変えていないらしい。

こういう前代未聞のことで、京都の恥とならないよう、
大事なことだから、焦らずもう少し考える時間があっても
いいのではないかと思う。




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