伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

西本願寺と高松塚

2005年09月02日 | 京都の社寺と文化財
西本願寺の阿弥陀堂に灯油をばら撒いた男が逮捕された。

ライターなどを持っていたというから、
火をつけるつもりだったのだろう。

阿弥陀堂は重要文化財に指定されているという。
危ない処だった。

男は右翼で、本願寺の靖国参拝に対する態度がよくないと、
火をつけようと思ったらしい。

母によると、
東西本願寺はコイズミさんが靖国を参拝する度に
参拝反対の声明を出しているのだという。

ガイ〇チ右翼に重文を放火されないでほっとしたが、
右翼でもタリバンでも構わないが貴重な文化財を狙うのは卑怯だ。
それはやめて欲しい。

阿弥陀堂は重文とは言え、信徒が毎日お参りしているお堂だ。
でも油だらけになったので当分使えないだろう。
御影堂は現在修復中だ。
お西さんにお参りしていた人はどこで拝めというのか。
そういうことをしたなら、
清掃費を責任とって弁償してほしいものだ。



というようなことを思っていたら、
高松塚古墳の壁画の保存のため冷却の準備をしているという。

あまり美しくないというか、不粋な装置を高松塚の周りに巡らして、
懸命に冷却中だ。

不粋ではあるが、この装置のために相当のお金がかかっているだろう。

壁画にカビをはやしたという文化庁のミスのために、
ワシラの税金を使うか。

母は、あんな装置で本当に保存が出来るのか、
かえって壁画を傷めるのではないかと言ったが、私もそう思う。

あんな美しくない装置で、
あんなに人工的な手段を使ってしまえば、
ますます壁画が駄目になるような気がする。

高松塚はもう、捨てた方がいいと思う。

朽ちるに任せるのがもっとも自然な方法だ。
人間の作った物は、朽ちるのだ。自然だって滅びる。
それが、自然界の掟だ。

高松塚は、残っていた事が奇跡なのだ。
それが自然に還る。それだけのことではないか。

高松塚は、
エドガー・ポーの「ヴァルデマール氏の死の真相」のようだ。

…これは、前にも言ったような気がするな。
要するに眠っていた浦島太郎なのだと思う。
「眠り姫」はめでたしめでたしだけど、現実は厳しい。


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