伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

羽生選手、4A挑戦の意味

2022年03月04日 | 羽生結弦


「アイスジュエルズ」を出版している舵社から、
羽生結弦選手の北京オリンピック特集号がまた発売、
これで北京五輪の羽生特集は何冊目になるのだろう?

オリンピックの威力はかくもすごい??

ただ羽生結弦選手の場合は試合ごとに、
雑誌形式の写真集が発売されるのは恒例になってる…

 

Ice Jewels SPECIAL ISSUE
羽生結弦 北京オリンピック2022
フォトブック
1,650円(税込)
2022年3月23日





http://www.kazi.co.jp/icejewels/backnumber/photo_olympic2022/hanyu_olympic2022.html

 





しかし、一人の選手で一冊まるごと特集される雑誌(写真集)が
試合のたびに発売されるというのは、
羽生ファンは慣れてしまってるが、これまでは、まるで前例のないこと。

羽生選手が出現以前は、フィギュアスケート雑誌で
一冊まるごと一人の選手が扱われるなんてとんでもなかった。

 

かつて「カッティングエッジ」という雑誌が
日本男子選手のみの本を発売し始めた時には、
フィギュアの日本男子選手だけでまるまる一冊出る時代になったのかと、
感慨を覚えたものだ。

あの頃全盛期だった高橋大輔でさえ、一冊まるまる一人ということはなかった。
必ずほかの選手も掲載されていた。

 

それが羽生結弦の出現でフィギュア雑誌が激変してしまった。

羽生ファンは住み分け、というが、
もともと雑誌に住み分けなんてなかった。

メインの選手は多めだとしても、
そのほかの選手も必ず掲載される。それが普通で当たり前だった。

 

今の、羽生結弦のみの雑誌がこんなに沢山出版されることの方が異例であり、
あまりにも特殊である。

この羽生結弦特集の雑誌・写真集の多さを見ても、
羽生選手がこれまでのスケーターからしても、いかに突出した選手であるか
まざまざと見せつけられる。(ビジュアルがもちろんよいからでもあり)

つくづく巨大な存在である。

 

舵社からは続けて羽生結弦ダイアリーも発売・・・


羽生結弦ダイアリー ALWAYS WITH YUZU 2022.4-2023.3 
WEEKLY DIARY
田中宣明
2,750円
2022年03月24日頃




 

ファンにはうれしい必携品?(北京五輪の写真はないという)


 

 

 

 

 



+++


ところでもうずいぶんあちこちに拡散されてるが、
羽生結弦選手が英語の質問に英語で応えているインタビューの動画がある、
4回転アクセルについて短く考えを語ってる。


KillUA1111さんツイより
https://twitter.com/killua11111/status/1498849986679042050



「もし本当に僕が4Aだけに集中したら着氷できるだろう。
でもフィギュアスケートはプログラムすべてが本当に大事。
フリーでは本当に4Aをやりたいと思うが、
でもすべてを音楽に合わせてする方がもっと大事だと感じてる。」

 


---

羽生結弦選手は4A単体で跳ぶだけなら着氷できると答えている。

そこまで完成していたのかもしれない、と思うと驚きを隠せない。

 


けれども彼の中では、4Aは、ただ飛ぶだけでは理想の4Aではなく、
プログラムの流れの中で、その一部として飛ぶ。

「4Aを含めたパーフェクトパッケージ」と以前言ったように、
それが羽生選手にとっての理想のプログラム、
理想の4Aだということだろう。

 

4Aを飛ぶだけでも前人未到と言われるほど困難なことなのに、
フリーは確かに「4Aだけではないので」と言っていたように、
プロの流れの一部として飛ぶ、というより難しいことへの挑戦なのだった。

 

しかも羽生選手の4回転アクセルは、彼のトリプルアクセルと同様、
ごまかしのない、プレロテのない、はっきりと前を向いて飛ぶ4Aだった。

 

何度も引合いに出して悪いが、事実なので。。
五輪王者のネイサン・チェンは、
以前トリプルアクセルが苦手で、いつもミスばかりしていた。

それがある時から絶対にミスしなくなった。
きれいに飛ぶようになった。不思議に思った。
あんなに3Aで手こずっていたのに。

が、そのアクセルは前向きではなくて、氷上で回ってから
後ろ向きで跳ぶプレロテのアクセルだった。

このプレロテのアクセルのやり方をあみ出してから、
ネイサンはミスしなくなった。でもそれはごまかしたアクセルだ。

 

羽生選手がこのタイプの(下回りの)アクセルを跳んでいたとしたら、
4回転アクセルはもっと早く、そして今回のオリンピックでも
降りられていただろうと言う人もいる。
もっと楽に跳べていただろうと。

 

しかし羽生選手は北京五輪で跳んだ4Aを「自分の誇り」と言った。

下回りの、ごまかしの一切ないアクセルの飛び方で4Aに挑んだ。
どんなに難しい挑戦だったとしても譲らなかった。

酷い捻挫をして怪我を負って、
本来ならとても飛べる状態ではなかったかもしれないのに、
臆することなく、あくまで正しい技術で4Aに挑んだ。
考えてみると、とんでもない精神力と勇気だ。

しかも本人の言う通り、4Sこそ転倒があったが、
そのあとの要素を滑り切り、プログラムの世界観を表現し、
4Aはその一部として成り立っていた。

 

だからこそ、北京の4Aは羽生選手にとって誇りであり、
フィギュアスケートとオリンピックの歴史の中に残る偉業だった。










画像

AFP
https://www.afpbb.com/articles/-/3390544?pno=0&pid=24220861
【写真特集】戦い終えて…新華社が活写した羽生結弦


・・・・・この記事も古い話題になるけれど。
内村航平選手が北京の羽生選手を見ていた。
内村さんなら見るだろうと思っていた。

内村さんはぶれないな、
「羽生結弦というオンリーワン」というパワーワードが出た…


スポーツ報知
https://hochi.news/articles/20220303-OHT1T51055.html?page=1
内村航平、4回転半挑戦の羽生結弦見て
「彼は結果を残そうが残すまいが、羽生結弦というオンリーワン」


報道陣から、北京五輪で4回転アクセル(4回転半ジャンプ)に挑戦した
フィギュアスケート男子の羽生結弦(ANA)について問われると
「やっぱり羽生結弦だったなって印象が強い」と語り、

「もちろん本人は3連覇目指したい、勝ってこそって言ってましたけど、
やっぱり結果じゃない部分を重視してやったのが
4回転アクセルへの挑戦だったと思う。

あれだけの注目の中、今まで誰も挑戦したことのない技に挑戦して、
失敗はしましたけど、挑戦するってところに価値があるんだなと感じた。

彼は結果を残そうが、残すまいが、羽生結弦というオンリーワン。

それで日本中、世界中の人々が刺激をもらって、
その人たちに感動を届けられている存在っていうのは、
僕自身も非常に刺激になる。ほんとに尊敬できるなと見ていた」
と思いを話した。

 


あれだけの注目の中、と内村さんが言っているように、
羽生選手本人がみずからプレッシャーをかけるかのように、
4回転アクセルに挑戦すると明言して、そして実行した。

そして世界中が注目する中、
緊張する大舞台で自分の持てる技術のすべてを文字どおり出し切った。

だから世界も感動した。
羽生結弦というアスリートの凄味を感じる。


羽生選手はつくづく度胸がある。
肝が据わっているというか、根性が並ではない。

 


オリンピックという舞台で自分自身だったという4Aの軌跡を刻んだ。
自分を信じ、自分の技術を信じた。





これからこの後、4Aに挑戦する選手がいたとしても、
それが果たして正しい技術によるものか。

羽生選手は正しい技術で4Aを飛ぶ指標を示した。
だとしたら
それ以外のごまかした踏切りでの4Aを認めることは許されないはず…。

 

☆追加☆


この可愛い動画は「これからも応援し続けて下さい」と
言っていた時と同じ時期に撮られたものかな?
驚異の可愛さ



TEAM JAPAN
https://twitter.com/Japan_Olympic/status/1499595143539994624





「えー8年後に札幌でオリンピックの開催が決まったら、
やっぱりフィギュアスケートの選手の皆さんが
最高の演技をしてほしいですし。
僕も…出たいです、ふふふふふっ。
でもそれぐらい楽しみにしています。
北海道、札幌で会いましょう」

出たい、というのは可愛く笑ってるから冗談だろうけど
とにかくかわいすぎてふり幅が大きすぎ

 



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