伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

バックヤード・マンガミュージアム

2023年11月03日 | テレビ
NHK Eテレで放送した「ザ・バックヤード/京都国際マンガミュージアム」

「ザ・バックヤード」という番組は
博物館や美術館、図書館などの裏側を探訪する番組。
今回は京都にある「京都国際マンガミュージアム」を取り上げていた。


NHK
https://www.nhk.jp/p/ts/17NP738N5R/
ザ・バックヤード 知の迷宮の裏側探訪
「本当の“知”は、裏にかくされている」ようこそ奥深いウラの世界へ!

京都国際マンガミュージアム 第2弾
京都国際マンガミュージアムの第2弾。
紫綬褒章も受章した竹宮恵子が登場!
原画の色合いを正しく伝える原画ダッシュのほか、
教育や医療の現場で活用される実用漫画も紹介。





見逃し配信
https://plus.nhk.jp/watch/st/e1_2023110121270
配信期限 :11/8(水) 午後10:59 まで


京都国際マンガミュージアムは京都市中京区烏丸御池の北西門にある。
元小学校の跡地を京都市と京都精華大学が共同で、
マンガミュージアムとして整備した。
館長は荒俣宏である。


もとは小学校だから校庭・グラウンドがあり、
広々した芝生では、今は客がそこに座ったり寝たりして
借り出した漫画を読んだり休んだりしている。

建物は校舎だったので教室がそのまま残されていて、
閲覧室だったり紙芝居の部屋だったりに使われている。


一度行ったことがあるが、ミュージアムというより図書館のようだ。
漫画の図書館だ。
流行りものだったり、有名な漫画を読めるところかと思っていたら、
もちろん漫画も読めるがもっと学術的というか、研究機関のような感じだった。


特集展示も流行っている漫画というわけではなく、
もっと深く突っ込んだ、
例えば江戸時代の漫画のルーツのようなものの特集を組んだりしていて、
マンガミュージアムと言ってももっと広範囲の、
文化としての漫画を発信する場だと感じた。

外国人も多く来館していたし、
もちろんミュージアムに入れば収容されている漫画は読み放題だ。


今回のNHK Eテレの「ザ・バックヤード」では
そのマンガミュージアムの裏側を一部紹介していた。

雑誌に印刷された扉の原画は必ずしも正しい色を反映していないという。
印刷の関係でもとの原画の色彩がきちんと読者に届かないのだ。
雑誌に使う紙が上等ではないからではないだろうか。

マンガミュージアムではこの原画に近い色合いを復元するため、
「原画ダッシュ」という試みをしているそうだ。
原画の色合いを出来るだけもとの原画に近い色で再現し、
それを各国の展示会で展示するという動きだ。

この原画ダッシュの運動に携わっているのが、
漫画家竹宮恵子だった。
彼女は京都精華大学の名誉教授でもある。
だから京都で教鞭を取っていたのか、マンガミュージアムでも活動していたようだ。

もとは美しい原画を出来るだけもとのとおり再現するのは、
漫画家としてありがたいことだろう。

後半は「大家さんと僕」という有名な漫画を描いた矢部太郎が、
教育や医療現場で活用される実用漫画の制作現場を探訪する。

マンガミュージアムで漫画を制作していたことも驚きだが、
医療現場で、
病気に関して分かりやすく表現する漫画が重宝されていることも、
初耳だった。

京都精華大学の漫画学部を卒業したとしても、
必ずしも全員が有名漫画家になれるわけではない…、
そういう人たちを救済する意味でも、
このような実用漫画の需要をミュージアムが掘り起こしたのだと思った。

マンガミュージアムといっても単に漫画を陳列するだけでなく、
漫画家さんそのものを補助したり、
漫画家の意に沿った活動をしていて彼らの意志を尊重したり、
裏ではさまざまな活動をしていることが理解できた。

博物館やミュージアムのバックヤードは、
普段表から展示を見ているだけでは分からない、
様々な活動をしているのだと改めて分かった。
「ザ・バックヤード」という番組は
その裏側の学芸員たちの様々な活動を紹介してくれて、
興味深い番組だ。




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