伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

南禅寺・水路閣、方丈、インクライン

2022年12月08日 | 京都


行った時からだいぶ経ち、冬になってしまった(>_<)が、
紅葉を見に行った南禅寺のつづきを書く━。


(つづき)
南禅寺は京都ではダークホース的観光地だと思っていたが、
(あくまで個人の意見です)
見どころは多い。

いっぷう変わった個性的なローマの水道橋のような水路閣もその一つだ。




お寺の境内に建設されているのは、
苦肉の策という感じで、
琵琶湖疎水を通すために必要な施設であったのだ。


水路閣の上へも登って来た。

水路閣の上はどうなっているのだろうか?、
前に行った時もどうなっているのか知りたくて、
登ってみたが、ちゃんと水が流れているのだった。


しかも、水流は早く、ごうごうと音を立てて流れている。
今も立派に疎水の働きをしているのだった。





そして、境内の紅葉の眺めを楽しみながら、
方丈へ行く。




白壁の庫裏玄関が禅寺らしい本坊がある。
入り口で600円を払い、方丈庭園を見る。


方丈は国宝で、大方丈と小方丈がある。
部屋数も沢山あり、その部屋を囲むように庭も沢山ある。



有名な虎の子渡しの庭は大方丈にある。
小堀遠州作である。国の名勝にも指定されている。


庭にはそれぞれに名前がついており、
それぞれはそれほど大きくない庭たちだが、
それぞれに趣向を凝らした、
そして行った時期は紅葉の季節だったので、
紅葉が映えて、とても美しい、よい庭だった。

方丈庭園などのある本坊の見取り図はこちら





小方丈庭園は「如心庭」と呼ばれており、
枯山水の庭で石の置き方と、砂の波紋が物憂げで、
禅寺らしい趣きだった。





他に「六道庭」というのもあり、
苔と石と紅葉の対比が印象的だった。



中庭には茶室があり、その上の紅葉が真っ赤だった。


庭だけでなく、方丈内部も見どころがあり、
小方丈の部屋には有名な狩野探幽筆と伝わる
「水呑みの虎」があるが、方丈内部は撮影禁止である。

内部は他にも狩野派の障壁画が飾られており、
永徳筆とされるものもあった。
(ただしすべて複製画だった)



中庭も美しく、うまくは撮れなかったが、
紅葉と庭の対比が素晴らしかったので、
思わずいっぱい写真を写してしまった。


南禅寺を出て、地下鉄駅へ戻る途中に、
インクラインを通った。

蹴上(けあげ)は琵琶湖疎水の遺構が多くあるのだ。


インクラインは大好きな場所だ。
当時使われていた疎水船が線路の上にインスタレーションされている。
敷設された線路の上をこの船が通っていた。



最後に煉瓦造りの発電所の写真を撮り、
蹴上をあとにした。


久しぶりに行った南禅寺とその周辺だったが、
秋の天候に恵まれた日に行くことが出来たのは、
とてもラッキーだったようだ。

美しい紅葉や、禅寺の庭園や、
ドラマチックな水路閣を見られて、
いっとき、心が静まり休まった。

何年経っても変わらずそこにある景色に、
感謝したくなったことだった。







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