今度こそ、新しい時代へ!  井上ちあきblog

待ちつづける政治から 挑戦しつづける政治へ!

議員の報酬について

2008-05-05 | 議会改革
議員になってから、早いもので1年になります。
ブログをはじめてから1年数ヶ月・・・
最近、賛否の声がいただけないのは、きっと
無意識にも無難な話題や、言葉を選んでしまっている
からかもしれんなと反省しています。

ミニコミ紙でも臨時議会での役員改選が延期された
話題や議員報酬のことがでていました。

私の思う議員報酬の考え方について少し触れたいと思います。
30%減額すべきだとの意見も聞かれますが、その根底には
「市議会議員」など不要だ。。。ということのように思えて
なりません。議員というものへの不信感も根深いことを感じます。
しかし、実はその本音としては「質の高い議員」への期待の
裏返しなのではないでしょうか。

議員を考えるときにボランティア感覚やるべきだという意見や、
矢祭町のように日当制(1日3万円)にすべきだ。というご意見も
聞かれます。

私は議員の「専門的な知識や政策立案能力の必要性」を、1年つとめて
あらためて感じています。
景気のよい時代ならいざしらず、国・県・市間でのシビア補助金や
分権、税源委譲のせめぎ合い、市町間での競争、厳しい財政
激減する人口、疲弊する市の経済、特に商業者、行く末の不透明な
農業、営農組合、財政難のあおりをまともに受けてしまう学校、
国策に振り回される公立病院、家庭を軸にするのか施設を軸にするのか
ふらふら政策のさだまらない福祉、そして最終的には加西市をどう
デザインすることができるのか・・・などなど。

どれをとっても難題です。
市長提案の議案を「原案可決」(提案どおり認めることですね)する
ことが議員の仕事ではないと思います。
このことをもって市長派、反市長派ということは当たらないでしょう。
そしてなにより、これまでの結果が、今の加西市の有り様といわざるを得ません。
内容によっては修正案をだす、議員提案をすることまでが今は必要とされる
議員像だと思います。

こうした質の高い議員を議会に送り出すためには、
選挙のたびに、高い競争率の中からより質の高い、高度な判断力をもつ
議員が選りすぐられていく必要があると思います。
地盤看板がなくとも、志高い人物が選挙というものに挑戦し安定
した生活を基盤として、議員職に専念できる必要を感じます。
そろそろワシも議員にでもなろかいな。という名誉職感覚や
我田引水の地域代表の選び方では、加西の将来を創っていけないと
思います。

市民の不満をやわらげるための報酬削減ではなく、本当に必要な議員を
生みだす環境をつくる必要があると思います。

そのために、議員定数を削減して、その分を議員報酬を増額し、専業制にすべき
だと考えています。

市長の30%報酬削減の件も、本来は市長職としての報酬はいくらが妥当かを検討すべきで、その報酬という期待に応えられる職責をはたせばよいと考えます。
長くなってきましたので、具体的な数字や報酬の中身の検証は後日に譲ります。


また、市長不起訴にともなって議会や議員のあつまる協議会が
その起訴した議員への責任追及に終始する時間が多くなっています。

個人的には起訴した議員は各議員個々がその意向を市民に説明
すべきだと思いまし、その方法は議員各自が判断すべきです。
こうしたことすべての言動を選挙で審判される材料にされるのです。
当然の議論の一つだと思いますが、この話題にこだわるばかりに
市民生活に必要な議論をする時間が大変短いことが問題だとおもって
います。

後期高齢者医療制度がはじまった影響や、徐々に議論の進みつつある
幼稚園、保育園、小学校などの再編問題、イオンが来ることは良いと
思っていますが、それを地元経済のカンフル剤にできるかどうか
など議会として議論をつみあげ、市当局と対峙しなければならない懸案
が目の前に迫っています。
こうした本来議員としての任務を果たし、冷静に議論できる環境が
なかなか整わず残念です。

いつも1000文字までに納めたいと思うのですが、長くなって
読みづらくてすみません。
新聞やミニコミ誌などでの議会の話題についての疑問などもお気軽に
お寄せください(当事者としてはこの記事っておかしくないか?と思う
こともあります)
その他にも市政についてお感じになることも、市当局と議論、確認した
上でご報告できればと思います。

取り戻せ!加西の未来
井上ちあき