舞浜の水平線が見えるチャペルで
友人が結婚式をした
時間ぎりぎりに辿り着いて
汗をかきながら椅子に座っていた
とても光の綺麗な場所で
たぶん写真もよく写るんだろうなーと思っていたけど
写真を撮るのも忘れていた
小さいカメラで何枚かだけ写真を撮った
披露宴はビールやらシャンパンやらワインやら
気持ちよくなってしまって
眠りそうなくらいだった
昼間から気持ちよい光の中で
なんだか平和だなーと
ニュースでよくやってるような
戦争の場面を思い出していた
結婚式って深夜にやってるちょっとしたB級映画くらいの感じ
少し恥ずかしく、ほどよく心地よい
スーツを着てなければかなりリラックスなのだけど
なんだか酔っ払って
披露宴会場を出ると
やけに西日が綺麗で
風も心地よく冷たく吹いていた
結婚式にはとてもいい天気だったな
きっとこの空を風を空気を
ふたりは一生に忘れずにいるんだろうかなと思う
それはそれでとても素敵なことなんだろう
履き慣れない革靴を脱いで
夜のグラウンドを走り回った
冷たい風は汗をすぐに冷やす
照明の中をボールが四方に影をつくって弾んでいく
通過するだけでもいいか
正直、どうでも覚悟はできているし
笑われたり馬鹿にされたりされるのもなんとなく耐えれそうだ
すこしだけ開き直って
試してみてもいいんじゃないかなと思う
それはまるで
高根の花を好きになってしまったように
スルスルっと相手をドリブルで抜き去ろう
そして力いっぱい蹴りこんでやろう
まっすぐに
照明が消えたグラウンドに寝転がり
乾いた空の星を眺めていた
冷たい風が地面を冷やす
もうすぐ冬になるというのか
なにやらやろうかなと
計画を立てるのだ
クリスタルチャペル
今日も明日も