金賞

いよいよ最後の金賞です。
この審査（？）をしていると、時には一人で3点も4点も素晴らしい作品を提出する方がおられます。
今までは、一人は最大で2点選んでいますが・・・良い作品は多くの人に見てもらいたいし、なるべく沢山のメンバーの写真も見てもらいたいし・・・頭の痛い日々が続きます。
以上と関係がないわけではありませんが、吉田さんは今回2度目の登場です。

青空の下にはまだ残暑の雰囲気が漂う初秋の里山が広がります。
その青空には盛り上がった積乱雲（？）が目を引きますが、この力強い積乱雲を主役にした素晴らしいフレーミングの写真です。
適正な露出で、雲は白飛びもなく立体感があり、山間の暗部もしっかりと調子が残っています。
さらに、赤いトラクターがポイントになって素晴らしい里山風景写真になりました。


課題　　「初秋の景色」　　金賞

タイトル　　「盆地の里にそびえ立つ」　　吉田　喜男（笠間）

銀賞

このオカメさんは3度目の登場ですが、ここでは一人でのショットです。
このオカメだけを切り取って主役にしたところがこの写真の素晴らしいところと言えましょう。
この表情（といってもお面ですが）とポーズ、それに光を通した真っ赤な衣装が写真のタイトルとマッチして、思わず笑ってしまいます。
同じところを撮っても、切り取りとタイトルの違いで少しずつ印象が変わることをご覧頂けたと思います。


課題　　「初秋の景色」　　銀賞

タイトル　　　「みんな私のものよ～」　　　新名　喜久夫（笠間）

銅賞

ここはやはり「エリア・イイムラ」と言っていいんでしょうね。
刈り入れ後のワラを燃やした煙が漂っています。
手前のまだ刈られていない田、もう刈り入れが済んで小さな藁ぼっちがある中景、日陰の暗い森の遠景、そこに漂う煙と存在感のある大杉を配した安定感のある見事なフレーミングで上手くまとめました。

課題　　「初秋の景色」　　銅賞

タイトル　　「匂い立つ山の神」　　飯村　常夫（笠間）

４位

眼下の雲の切れ間から黄金色に染まった田園があり、その雲の上に頭を出した筑波山は高い雲をバックにくっきりと見えます。
お馴染み、吉田さんお気に入りのポイントからのショットですが、早朝の霧を見て山に駆け上がったそうですから、「エリア・ヨシダ」といえども楽をさせてくれるわけではなさそうです。
ポイントをしっかりとおさえ、手前にはしかるべきものを配し、スケールの大きな写真に仕上げました。

課題　　「初秋の景色」　　4位

タイトル　　「色づく田園」　　吉田　喜男（笠間）

５位

このシンプルさはどうしたことでしょう。
秋空、柵、芝生、そこに一匹の羊、それだけでこんな清々しい爽やかな秋の空気感が表現できるなんて、とても素晴らしいことです。
画面に大きな面積を占める秋空、そしてその青空と雲の割合も絶妙です。
ここに出てくる一匹の羊がとても幸せそうに見えませんか？

課題　　「初秋の景色」　　5位

タイトル　　　「爽やかに」　　　　田中　謙吉（水戸）