稲田写真塾*ギャラリー*

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金賞

2010年11月28日 16時46分00秒 | ノンジャンル
いよいよ、金賞の発表で~す。

手前の日陰で青みがかった主役のススキと、後方の陽が当たった暖色系の引き立て役のススキとの明暗の差がこの写真の面白いところです。
度々申し上げるように、フォトグラフの日本語訳は「写真」ですが本来は「光の絵」という意味なので、光の当たり具合や明暗が作画するうえで大切な要素なのです。
この作品では、陽当たりの良い暖かいところでスーッと立っているススキと、日陰の寒そうなところで風になびいているススキと、この二つのギャップをうまく利用して里山の晩秋を見事に表現しています。
タイトルも決まっていますね。

課題  「秋の花のある風景」  金賞

タイトル  「晩秋の気配」  野上 弘子(水戸)



銀賞

2010年11月27日 14時53分00秒 | ノンジャンル
様々な濃淡のある赤からピンクの花、白の花、緑の葉それぞれに鮮やかできれいですが、それに加えてのタイトルがぴったりで素敵な写真になりました。
このピンクは「そばの花」だそうですが(これだけでも充分に素晴らしい被写体です)ここにコスモスをいい形で絡ませることが出来ました。
花達のハーモニーが、暖かそうな秋風を感じる素晴らしい作品になりました。

課題  「秋の花のある風景」  銀賞

タイトル  「友に囲まれて」  吉田 喜男(笠間)



銅賞

2010年11月26日 16時10分00秒 | ノンジャンル
ススキの穂は花なのか、といった意見もありますが私は断然花の仲間に入れます。
なんといっても、ススキの穂には「華」がありますが、今日の銅賞は華やかさとは違った面を表現してくれました。

霧が出ていて、まだ陽が射さない朝早い時間、モノトーンでやや暗い霧のかかったシンプルな山肌を背景にして、まだ彩度が上がらないススキをしっかりと捉えています。
彩度は低く黄色は鮮やかではありませんが、バックの選択の良さでちゃんと目立っていて、立派な主役になっています。
この写真のススキからは華やかさよりは、しっとりとした幽玄に近い雰囲気が伝わってきます。

課題  「秋の花のある風景」  銅賞

タイトル  「霧秋」  飯村 常夫(笠間)



4位。

2010年11月25日 17時00分00秒 | ノンジャンル
良い環境に育つということをとても羨ましく思う写真ですね。
学校の行き帰りに、こんなに咲き乱れる彼岸花を見られることはとても幸せなことだとつくずく思ってしまいます。
写真的には少々やらせっぽいのですが、それはそれとしてとても雰囲気のあるすてきな場所をうまく使った優しい写真です。
一番後の子が走り出したので、動きのある写真に仕上がりました。

課題  「秋の花のある風景」  4位

タイトル  「お地蔵さんまた明日」  盛田 守(笠間)



5位。

2010年11月24日 16時28分00秒 | ノンジャンル
曼珠沙華が咲き、稲が取り入れられる頃は、秋とは言うものの、栗や雑木の葉はまだまだ緑が濃い時期なのですね。
それだけに、曼珠沙華の赤がとても印象的に撮れました。
構図的には、手前に赤の曼珠沙華、中に茶色の背の高いオダガケされた稲束、奥にまだ緑が濃い木々の葉、としっかりと安定した構図で、立体感、遠近感がうまい具合に表現されています。
結果として、まだ少し夏の気配が残る山里の秋を、ほんのりと感じさせてくれます。

課題  「秋の花のある風景」  5位

タイトル  「山里の秋」  谷中 道子(水戸)