いなば春男 活動日記

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原水爆禁止世界大会報告集会

2006年08月31日 | 日々の活動
  06年原水爆禁止世界大会の報告をする参加者

8月30日、健和クリニック会議室において、三郷健和病院関係関係で6人の方が世界大会に参加、仕事の関係で参加できなかった2人のほか4人が報告しました。

司会者は、アメリカがヒロシマに原爆投下してから61周年目。06年原水爆禁止世界大会は8500人もの参加者が集いました。最終日には、十月の国連大会に向け核兵器廃絶のための行動を提起した「ヒロシマからの呼びかけ」を採択し終了しました。
私たちの2006年度原水爆禁止世界大会実行委員会から6人が参加し貴重な経験をそれぞれ学んできました。代表を送り出すために、募金や千羽鶴を作ってご支援いただいた皆さん、本当にありがとうございました。とお礼をのべました。

その後、参加者より発言、発言は青年の方々の現地での感動、思いを述べ全員のかたがたが感動したと思います。

その中でI・Dさんの発言を紹介します。

現地では、原爆訴訟全面勝訴の連絡もあり、大変な盛り上がりで発言も盛んでした。現地からではのその迫力は、すべての発言や訴えに力を与え、圧倒されながらも「力の結集」の威力を実感しました。
なんといっても被爆者の生の声、資料館で味わった原爆の実態はとても強烈で、私の心臓を鷲掴みにし、息苦しさの中で平和の運動の大切さをひしひしと感じさせました。中でも強く印象に残ったのがアメリカ青年の発言でした。

彼は、9.11テロ事件で弟の命を奪われました。
そして深い悲しみとともに、自国アメリカのしていることに疑問を持ち、反省します。
武力によって侵略し、やられたらやり返す。この憎しみの連鎖を断ち切らなければならないと強く心に誓った彼は。日本に、「平和の憲法9条」があることを知ります。アメリカにも日本のように「平和の憲法9条」があればと心から思い、目標にすることを決めました。彼は最後に、私たちにお願いをしました。

私の目標、いや、すべての国の目標であるべき「平和の憲法9条」をどうか守り続けてほしい、二度と大切な人の命が奪われることのないように。

平和の憲法9条は平和を願う人々の願い、思い、そしてそれを実現すべき目標をみんなと共有するための約束です。そしてこれは、日本だけではなく全世界に対するものでもあると考えます。世界においての本当の平和「非武装平和」の先導的な役割を十二分にもっています。私は、あらためて世界的な平和運動とそこにつながる平和の憲法9条の必要性を強く受け止め、彼の願いを叶えたいと思います。

平和とはとても純粋なものです。少しでも不純物が混ざるととたんに歪んでしまいます。
平和がゆがんでしまうと、命の大切さも歪んでしまいます。またその純粋さゆえに、その事実は失われやすい性質もはらんでいると思います。
ただでさえ戦争の「語り部」が年々減ってしまう中で、その事実と、思いや行動を私たちがしっかりと継承していかなければなりません。私たちが何もしない。何も知らない。何も聞かないでは同じことがおきます。いつ、どこで私たちの大切な人の命が奪われてもおかしくないのです。平和の問題は一人の人間の力では変えられないとても厳しい問題です、誰しもが容易に参加できる簡単な問題です。

大切なことは、無力にならないこと。微力でも一人一人が力を蓄え、いざというときにはすぐに行動し、力を結集できるように学び、伝えて行きたいと思います。

この原水禁傘下は、とても有意義なものでした。カンパにご協力してくださった皆さんに改めて感謝申し上げます。有難うございました。最後に原水禁大会にいまだにほとんどの核保有国の代表が参加していないという事実を伝えて、報告を終わります。
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