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中国ファッション市場 開拓セミナーを聴講 Ⅱ

2006年03月26日 | アパレル放談
先日の中国ファッション市場開拓セミナーを聴講して、日本の中小企業が中国マーケットに関心を持っているか、あらためて知る事が出来ました。
回復の兆しが見えてきたとはいえ、日本市場の将来性に対する閉塞感によることが多いと思います。
確かに発展する市場を求めて進出する事は決して間違いではないと思いますが、充分な体制を組んで始めるべきと思います。

私の知っている限り、中小アパレルや企業が中国で成功している事例を見ると、成功要因に共通点があるように思います。
その共通点は下記のようです。
1)自社の国内の事業と中国の事業に一体感がある
2)退路を断った中国進出を行っている
3)社長か経営幹部が現地に常駐している
  (経営決定の即断即決が可能)
4)自社の強みと現地の特性を生かした経営を確立している
  (日本側の経営を一方的に押し付けない)
5)現地に良い事業パートナーか、現地人の幹部がいる

失敗している企業は逆の事例が多い
1)国内事業と海外事業とが分離されてる。
  (海外事業が別プロジェトで運営されている)
2)国内の人事制度で担当者も定期的な移動でよく変る
3)経営者や幹部は殆ど株主総会や定期な出張程度が多い
  (即断即決の体制がとられていない)
4)日本人スタッフによる、日本人ネットワークの情報で行われている 
5)経営も自社の経営方針の一方的な押し付けで、現地の特性を生かしたものになってい  ない
大手企業にその傾向が強く、中小の場合は社内に人的、資金的な資源が乏しく、却って現地化が進みやすい事が幸いしているのでしょう。

私は海外展開について相談受けた時に、「自分が信頼できる現地のパートーナーやスタッフが見つからないときは、海外事業は行わない事」と答えています。

また、何を目的にして、海外進出を行うかを決めるべきと思います。