1Q84・Book1/Book2・村上春樹著 2009-06-10 09:22:26 | 読書 読書ノート4 第七章青豆 蝶を起こさないようにとても静かに 「どこかに必ず最後はあるものだよ。『ここが最後です』っていちいち書かれていないだけだ。ハシゴのいちばん上の段に『ここが最後の段です。これより上には足を載っけないで下さい』って書いてあるか? 青豆は首を振った。 「それと同じだ」タマルは言った。 青豆は言った。「常識を働かせ、しっかりと目を開けていれば、どこが最後かは自ずと明らかになる」 タマルは肯いた。「もし分からなくても―」、彼は指で落下する仕草をした。「いずれにせよ、そこが最後だ」