つげ義春コレクション1ー7までを読んで 2009-05-22 09:01:57 | 読書 転機は、やっぱり「沼(66年)」かなあと思う。衝撃の予感のようなものを感じた。これはちょっと違うぞという感じですね。私はつげ義春最高傑作は、「山椒魚」だと思う。閉じられた空間でささやかな楽しみを発見する。井伏鱒二の「山椒魚」に触発されたとはいえ、その創造力は卓越している。好きな作品は「鳥師」。心が和むのは[紅い花]。不思議な世界は「ねじ式」。それらの作品と遜色のない作品は数多い。つげ義春コレクション8、9が楽しみだ。つげ作品は私の人生の一部分だったような気がする。次は70歳代の作品を読みたい。