いかりや爆氏の毒独日記

最近の世相、政治経済について「あれっ?と思うこと」を庶民の目線から述べていきたい。

小沢氏は不起訴:大山鳴動してネズミは?

2010-02-03 21:01:34 | 日記

 昨夜から本日にかけて、TVや新聞では、検察は「小沢氏不起訴とする方針であることがわかった」という報道が次々となされている。まさか、これも悪意ある「検察のリーク」?だから、信頼はおけないということにはならないだろう。

 石川議員は、政治資金規正法の虚偽記載で無理やり起訴することは、まず間違いないというのが一般的な見方だった。検察はマスコミを巻き込んで大騒動を起こしたために、大山鳴動してネズミ一匹?というわけにいかず、検察の威信を守るための生け贄?として石川議員と大久保秘書をとりあえず起訴するということらしい。

 今回の事件は、検察が二人を起訴しようが不起訴にしようが、検察の威信は充分すぎるほど低下させてしまった。地検特捜部の出自が戦後のGHQの占領政策の一環として誕生し、今回の捜査にも背後にCIAの意向をうけて動いているのではないかといううがった見方もなされている。昨年の大久保秘書逮捕が国策捜査ではないかと批判され、地検特捜部が、社会正義のために存在しているのではないということが一般国民の間に広く知れわたった。

 それにしても、今回の事件に関していかがわしい憶測記事や噂が流れた。その典型は、1月30日の城内実議員のブログ 『小沢一郎幹事長と「陸山会」の問題』に記載されているX氏という人物の情報である。
城内氏は与党自民党にありながら、郵政民営化に断固として自分の信念を貫いた男として昨年夏の衆院選で静岡7区で圧勝した。

 彼の1月30日のブログを読んでその内容をご存知の方も多いでしょうが、その一部を紹介すると、

検察側は水谷建設などから関係者の供述だけではなくかなりの物的証拠を握っている。

 先般の東京地検特捜部による小沢一郎幹事長に対する事情聴取はあくまで形式的なもので、「最後にいいわけの機会を与えてあげよう。実際にどういういいわけをするか聞いてみようではないか。」という程度のもの。

 2月4日に逮捕された石川知裕代議士の拘留期限が切れるが、再逮捕されると思われる。その際、政治資金規正法事件からより刑罰の重いあっせん利得罪、贈収賄事件に切り替わる可能性が高い。
小沢一郎幹事長までいくかで現在水面下で最後のせめぎあいをしているところであるが、世間一般の予想に反して相当厳しい状況である。

などなど小沢氏起訴は間違いなさそうなことが、まことしやかに書かれています。
私は本ブログのコメント欄に、「城内氏の情報源は怪しい」として(1月31日)、次のように書いた。

城内氏は、①昨年の衆院選の真鍋選挙ポスター事件、②1月17日のブログ「鳩山総理、あなたは行政府の長ですよ!」、③小沢一郎幹事長と「陸山会」の問題・・・・などから判断すると、

これら一連のことから察するに、「ゆるぎない信念の男」というわりには、①軽率なところがある。

②についてはもっと熟慮すれば、鳩山首相が小沢幹事長に「(検察と)闘ってください」は極めてまともな発言であることに気づくはずです・・・彼は検察の横暴さにまったく触れないで鳩山首相を一方的に非難していること、さらには鳩山首相は行政府の長であるけれども、民主党の総裁でもあるわけですから行き過ぎない限り、同志を応援するのは当たり前。

③についても彼の発言は軽率と言わねばなりません。2月4日石川議員の拘留期限が切れますが、本来なら議会開催中でもあり、彼は国会議員ですから、当然釈放してしかるべきです。しかし、いまの検察のやり方からすれば、なんらかの屁理屈をつけて延長することは当然考えられます。

しかし、今回の一連の城内氏の話は、情報源がはっきりしていない。その内容からすれば、情報源は「検察のリーク」もしくは「捏造ネタ」しか考えられません。検察は、いまあせっているのではないですか。大手マスコミへのリークと世論誘導が難しくなっている(新聞社への読者から抗議の電話や投書が殺到している)ことから、小沢幹事長に反感を持っている城内氏は、闇ルートを使って利用されていることは充分考えられる。

城内氏は先の選挙では、小沢幹事長に刺客(斉木武志)を送られている。その恨み?がある。

彼は平沼グループに所属しています、平沼氏は第三局を目論んでいるようですが、いまのところ小さすぎて第三局にもなり得ないと思う。平沼氏と小沢氏は、性格的に「水と油」、肌が合わないと思う。平沼氏は残念ながら、もう過去の人になりつつある。

以上のことからして、城内氏はもっと大人の対応をしたほうが賢明、言葉は悪いけれどずるく立ち回ったほうがよいと思う。闇の情報に惑わされて自ら墓穴を掘らないよう注意すべきと思う。


蛇足:
検察は自身の正体がばれ、検察の威信は大きく失墜した。しかし、それと引き換えに小沢氏をダーティ政治家というイメージを植えつけに成功?した。そして鳩山内閣の支持率を大幅に低下させたことによって、初期の目的は達成したということになるのかもしれない。
 しかし、これで夏の参院戦に向けて民主党に大きなダメージを与えたということにはならないと思う。企業献金を受けているのは圧倒的に自民の方であることは、国民がよく知っている。TVや新聞では、小沢悪の報道が圧倒的だったものの、ネット上では、検察批判が圧倒していた。またネット主婦が多くなって、庶民が賢明になっているから騙されにくくなっている。