なのにオイラは京都へゆくの?

大阪の中年男が、京都の山に登った際の赤裸々(?)な公式日記帳やねん。
のはずが……京都・自己満足ブログとなりにけれ。

西山連峰とガッチャマン

2013-05-06 00:00:01 | 雑記

 国土地理院の地図は見にくいし、ところどころに間違いが散見される。そこに山道はないのに山道を記載しているのだ。

 昭文社の『山と高原地図』は歩く目安の時間はわかっても、尺度が大きいので実際に現地に行ってみても分岐ポイントを誤ってしまう可能性がある。

 『京都一周トレイルマップ』のようにエリアに特化した地図があれば、オイラのようなへなちょこトレッカーも道を誤らずに済むのである。

 京都市街地の外周の山は『京都一周トレイルマップ』でなんとかフォローできるのだが、上桂より南西の西山エリアは国土地理院か昭文社の地図しかない……と思っていたら『京・おとくに西山連峰トレッキングマップ』とゆーのがあるじゃあーりませんか! しかも今年4月発行のまだできたてのホヤホヤ。

 『京都一周トレイルマップ』もそんじょそこらの書店では手に入りませんが、この『京・おとくに西山連峰トレッキングマップ』もマニアック・アイテムゆえに郵貯口座に送金して発送してもらう以外、大阪では手に入りません。

 なんとか早く『京・おとくに西山連峰トレッキングマップ』を入手したいー☆

 調べると乙訓エリアで販売しているようなのだ。
 4月1日現在のマップ販売先(順次販売先増加中)…善峯寺、柳谷観音、宝積寺、三鈷寺、長岡天満宮、花子会館、文京堂書店(長岡店・今里店)、恵文社バンビオ店

 おいおい、善峯寺は先日前を通ったばかりやないか! マップのことを、その時知ってれば買ったのに~(+_+)

 ▼ とりあえず、大阪から一番近いJR長岡京駅前にある恵文社バンビオ店に行ったのだ。

 ▼ うぉ~、店内でタツノコプロ3代目元社長、九里一平氏の原画展をやってるぞい。

 店員さんに「写真撮影してエエでっか?」と訊いたのだが「撮影禁止」だということで、皆の衆に原画展の雰囲気を味わっていただくため、スタッフさんのブログをリンクさせていただきました。

 http://keibunshabambio.hatenablog.jp/entry/2013/04/29/111502

 「祇園祭」の絵が欲しい~☆

 絵画にゃ疎いオイラです。油彩なのか水彩なのか、よーわかりません。パステル画もあったような……。

 ポスターにもなっているガッチャマンの絵は、ほんまもんを間近で見ると、その迫力と絵具の質感がありありと感じられます。やっぱりバーチャルはあきまへん。実物を見なアカンとゆーことですわ。

 なお、原画展の開催は5月12日(日)までとなっております。興味のある人は急げー。。。タタタッ。ヘ(;・・)ノ

 ▼ 無事、『京・おとくに西山連峰トレッキングマップ』を手に入れ満足満足。


はぐれ道遠回り派、小塩山へ行く(>_<)

2013-05-05 02:08:57 | 京都西山

 5月3日(金)のち一時

 前回の記事で書いたように首塚大明神を再訪したオイラは、小塩山(おしおやま)をめざして歩くことにしたのである。

 ▼ 9:10 首塚大明神でいきなり分岐。コンパスは右の道を指している。行ってみよう。

 ▼ 舗装道路がすぐに途切れ、荒れたような道に変貌。

 ▼ 西部クリーンセンターの道路をくぐるトンネル前で、

「スズメバチ危険」の表示にビビったことによって冷静さを失ってしまい、「立ち入らないで下さい」の文字しか頭にインプットされなかったので、この道はまちがいだったと思いこんでしまいUターンしてしまった。

 ▼ さっきの分岐まで戻り左の道を進む。こっちの道の方が整備されていて歩きやすいぞ。

 ▼ ところが行き止まりのような場所に出てしまった。国道を走る車の音が近い。

 ▼ 道なき道を行くと京阪京都交通バス「老の坂峠」バス停前のお家の裏庭に出てしまった。(+_+)

 ▼ 9:27 本当なら洛西散策の森を通って行くつもりだったのだが、しかたがない。車が真横を通って危険な、排気ガスで空気は悪い国道9号を歩こうじゃないか。

 ▼ 何人ものサイクリング野郎の峠攻めとすれ違う。

 ▼ 9:55 「老の坂峠」のひとつ京都市側のバス停「沓掛西口」に到着。

 ここから西山団地(南)まで登るのであるが、道路が左右に分岐している。左の道で正解とは思うが、すでに道を誤って歩いてきた自信消失のオイラは、念のために停車中のマイクロバスの運転手さんに「西山団地へ行きたいんですが、どっちの道でっしゃろ?」と訊ねてみた。
「左の道ですけど、3kmもある急な坂道ですよ。もしよかったら乗っていきませんか?」
 とても親切な運転手さんである。
 西山団地(南)は西山高原アトリエ村とも呼ばれ、多くの芸術家さんが住んではる町なのだった。西山高原アトリエ村展というイベントが開催されているための送迎バスだったのである。

 「何時に出発するんでっか?」と訊ねると10時30分だという。
 「時は金なり」を座右の銘としているオイラに30分待ちはキツい。丁重に感謝の辞を述べてオイラは左の道路を登ることにしたのだった。
 ▼ 10:05 エッチラオッチラ急坂道を登っていく。ところどころに展望ポイントあり。



 キツい陽射しをまともに浴びながら坂を登るのは非常にハードである。10時25分にマイクロバスに追い抜かされた。えっ、30分発車じゃなかったの!?
 ▼ 10:43 西山団地(南)へ到着。

 ▼ 放し飼いのニワトリたち。

 ▼ 10:59 嵯峨美術短期大学・西山グランドに到着。野球少年たちが試合中。

 ▼ グランド端の細道を行く。

 ▼ 11:01 今日もこのグランドの片隅から大暑山(おおしょやま)・小塩山方面に出発だ。

 ▼ 11:18 大暑山山頂に到着。

 ▼ 次は小塩山へGO!

 ▼ 分岐の十字路。道標はあるが、小塩山を指してる方向が真ん中の道なのか? 左の道なのか? 迷いに迷って左の道を選択。

 ▼ 廃棄バスの横を通過。どうしてこんな所に……?

 ▼ 木々の間から小塩山山頂が見える。近づいてきていることを実感。

 ▼ 山道から舗装道路のT字路に出る。右折。

 ▼ 舗装道路の途中で山道との十字路。左は南春日町へ。直進or右折は小塩山へ。


 ▼ 山道の途中にカタクリの群生地あり。でも今年の咲く時期は終わってました。

 ▼ NTT無線中継基地の横に分岐あり。左を選択。


 ▼ 舗装道路に出る。右折。

 ▼ 国土交通省の小塩山無線中継所前を通過。

 ▼ 狩猟時期は小塩山登山は注意。

 ▼ 淳和(じゅんな)天皇陵の参道に入る。

 ▼ 12:07 淳和天皇の陵墓に到着。

 ▼ 実際の小塩山山頂はこの墳墓の上になるはずだが立入禁止……。

 ▼ 墳墓の外周を回ってみる。

 ▼ ほんのわずかにカタクリの花が咲いていた。

 ▼ 12:11 小塩山(642m)山頂に到着。


 しばしココでおにぎりタイム。
 ▼ なんだか曇りはじめたぞ。

 ▼ 12:37 来た道を戻り、国土交通省の小塩山無線中継所前から下山開始。


 ▼ 天皇陵道と呼ばれている山道で外山するのだ。

 ▼ 12:53 分岐。金蔵寺(こんぞうじ)方向の自然散策路を選択。

 ▼ 植物解説標識が多数ある。

 ▼ 13:10 金蔵寺境内にある愛宕大権現御本殿に到着。なむなむ。


 この中に、かつて愛宕神社で祀られていた勝軍地蔵はんがいてはるのだが、扉がかたく閉まっていてあけられない。(御開帳は毎年4月23日のみ)
 ▼ 隙間から写真を撮ってみたが、お地蔵はんのお姿はわからなかった。

 ▼ 見晴らし台へ行く途中にある下の川弁財天。

 ▼ 弁財天の祠の背後に、聖武天皇が埋めたとされる御経塚があった。

 金蔵寺は桓武天皇も一切経を埋めて「西岩倉」と呼ばれているのである。境内を探すが磐石らし巨岩は見当たらなかった。応仁の乱の時に廃れたこの寺を、江戸時代に徳川綱吉の母、桂昌院が再建した時には、平安時代に元々あった寺の位置から多少移動している可能性もあるように思うのだが……。
 ▼ 見晴らし台からは向日市の様子が見える。

 ▼ 本堂。なむなむ。

 ▼ この提灯を持って愛宕神社の千日詣りに行きたいな~。

 ▼ 徳川の家紋つながりなのか、札所の足下に葵があった。

 ▼ 秋は紅葉スポットのようです。

 ▼ 13:51 大阪へ帰る気満々の金蔵寺を出たオイラは、門前の道標を見てどっちの道を選択すればいいのか思案していた。土地勘はないにせよ、下山するには東の方向に歩けばよいことはわかっていた。


 杉谷方向からジーンズとTシャツ姿のラフな恰好の男性がやってきて、金蔵寺に入っていった。
 地図って通常、上が北で右が東の方角ですよね。東海自然歩道案内板の地図の右に「杉谷」の表記がある。
 冷静にこの地図を見ると左上に北方向の矢印があるのだが、この時のオイラは「お疲れモード」のスイッチが入っていたようで、

  ラフな恰好→町が近い=地図の右側→東→杉谷

 という公式が脳内に成立してしまったのである。とりあえず、めざすは「杉谷」じゃ~!

 ▼ 登り坂の途中で「マムシに注意」。

 ▼ 磐石らしい巨岩があるじゃないですか!

 ▼ 産の滝(?)

 ▼ 町へ下山するにはひと山越えなきゃならんのかなーと思いこみ、懸命に坂道を駈け上がるオイラであった。

 ▼ 道が平坦になり出した頃、前方にいたご婦人方の団体さんを追い抜かす。

 ▼ だだっ広い土地に無縁仏の集積場あり。「墓の墓場」としてその筋では有名な場所らしい。

 ▼ 14:13 舗装道路とのT字路に出る(逢坂峠)。ここで進路を左に取ればまだ早く下山できる余地はあったのだが、オイラは「杉谷=最短下山ルート」という誤った認識に固執しているので右を選択。


 ▼ 14:15 また分岐。「ポンポン山?」と少し疑念が湧いたのだが狂信的に「杉谷」なのだ。


 ▼ ゲートは閉まっているが「京都随一 眺望絶景」が気になる。

 ▼ 14:30 杉谷の集落に到着。


 ポンポン山への距離が近くなっていることに呆然となる。ここでようやくナップザックから地図を取り出し位置確認。来るつもりのないところまでやって来てしまった~。(T_T)
 ▼ 善峯寺(よしみねでら)方面の曲がりくねった舗装道路をひたすら下る。

 ▼ 14:50 善峯寺に到着。

 ▼ ここは柳谷観音に通じる西山古道の取り付きでもあった。

 ▼ バスで帰る方法もあるのだが、40分も待たねばならない! 「Time is money」のオイラのモットーに反するのだ。こうなったらトコトン歩くぞい!

 ▼ だいぶ小塩山から離れた。

 ▼ 15:16 十輪寺前を通過。

 ▼ かなり小塩山から離れた。

 ▼ 雲行きが怪しくなってきた。微妙な雨がぽつり、ぽつりと降りはじめるが傘なしでも問題ない。

 ▼ 16:20 阪急・西向日駅に着いたところで雨が本格的になる。

 運がいいんだか悪いんだかの今日の旅路は終了。\(^_^)/

 

 ▼ 本日の歩行距離=24.3km
(←クリックしよし)


首塚大明神ふたたび

2013-05-04 05:36:56 | 魔界めぐり?

 googleマップに表記されている首塚大明神近くの「首塚」が気になって……。

 5月3日(金)のち一時

 ▼ 8:10 また、老ノ坂峠まで来てしまったのだ。

 ▼ いわくつき廃墟モーテル「サンリバー」。朝の陽射しがあたって怖さが微塵も感じられない。


 ▼ 中の様子をちょこっと覗いてみよう。

 ▼ 不法投棄のゴミの山であった。

 ▼ 「首塚」調査開始。石標の道へはいる。

 ▼ googleマップを見ると、「首塚」はこのプレハブ建屋の裏側斜面を登ったところにあるのだ。

 ▼ すでに誰かが登っているトレースを発見。行ってみよう。

 ▼ 急斜面を一苦労してはい登り、西部クリーンセンターに闖入。


 こんもりと土が盛ってあるように見える場所が何ヶ所かありましたが、それを「首塚」として祀ってはなかったので……結論、ここには「首塚」はありません。googleの誤記でした。(>_<)

 ▼ 8:48 首塚大明神に到着。

 市街地の観光神社とは違い、この神社は人が誰もいないので落ち着くな~。まったり長居もできる。
 男性一名が参拝&写真撮影をしにやってきたけど、すぐ出て行ってしまった。
 ▼ 祠の上。文字が消えかけているし達筆すぎて読めん……。誰の歌?

 ▼ 祠の下にあったこれは何? 風車のように見えたが、よく見ると違うような……?

 ▼ 祠の背後に回って「首塚」を確認。


 ▼ 社務所の背後の山道を登ってみよう。


 ▼ 送電線鉄塔(西京都大原野線十一)に行く道だった。

 ▼ 鉄塔の場所から西部クリーンセンターが見えるが、これ以上は進めない。戻ろう。

 そして本来の目的であるトレッキングへと、オイラは小塩山をめざして歩きはじめるのであった。


首塚大明神

2013-05-01 10:37:19 | 魔界めぐり?

 ふ~むむむむむ……。

 

 首塚大明神といえば、京都の魔界スポットの中でも有名処なのである。

 大ざっぱであるが神社の由来は知っていた。

 平安時代。大江山の鬼(酒呑童子)退治を終えた源頼光と四天王(渡辺綱、坂田金時、卜部季武、碓井貞光)一行が鬼の首をひっさげて京へ戻る途中、老ノ坂(おいのさか)峠で休んだあと出発しようとしたとき、置いていた鬼の首が重くて持ち上げられなくなって、しかたなくこの地に埋めたのが首塚であり、いつの頃からから首塚の上に祠を建てて祀られはじめ首塚大明神と呼ばれるようになったのだという。

 上記の予備知識だけで首塚大明神に行ったのであるが、帰宅してインターネットで調べてみると、このエリアは京都屈指の心霊スポットでもあるらしい。

 「鳥居をくぐると呪われる」とか「入るときは鳥居前の水盤で手を洗わないといけない(←あの雨水溜まりのような水で手を洗うと、逆に手が汚れるように思うよ)」とかと噂されているらしいのだ。

 そんなん知らんやん!

 神社内には誰もおらず静かだ。春の暖かい木洩れ日と、森の空気がすがすがしく感じられる。怖さは微塵もない。(外灯がなさそうだったので、夜はさすがに怖いと想像する)

 ▼ ご神木。

 ▼ 上に見えるあそこが拝殿か。

 ▼ 木の根道の階段をちょこっと登っていきます。

 ▼ 簡単に到着!

 ▼ 由緒が刻まれている石碑。

 ▼ こんじんまりとした祠であるなあ。

 首から上の病に霊験あり。鬼さんに願い事をするのは変な気分である。

 「頭がよくなりますように」

 ふ~むむむむむ……事前にこの神社の下調べをしていたなら、祠の裏に首を埋めたとされるポイントがあることがわかったのであろうが、この時、何も知らないオイラは首塚の真上に祠が建っていると思っていたので裏に回らなかったのである。至極残念。

 ▼ その時、気になっていたのは、祠の右横にタバコの灰皿が設置してあったことなのだ。

 「酒を飲むと無性にタバコが吸いたくなる」ってことなのか? 神域の本丸ともいうべき拝殿前でタバコが吸えるなんて、なんて素晴らしいことなんでしょうか! スゥッ・・・(ーoー)y゜゜

 ▼ 無人の社務所。例祭の時に使用されるのであろうか?


 ▼ 社務所の裏に急登の山道が。


 この山道はどこかの送電線鉄塔につながっているのだろうと思われるが、帰宅して調べてみると、首塚大明神の南に「首塚」と記されたポイントがあったのだった。もしやそこに通じているのかも……?

 ▼ とある会社の敷地内に「首塚」の表記があるのだが……。

 googleマップの航空写真を拡大して見る限り、そこは会社内の舗装路で「首塚」らしきものは写っていない。googleの誤記ではなく、もし実際に「首塚」があるのだとしたら、あの森の中にあるのではなかろうか……?

 ふ~むむむむむ……はたしてこの「首塚」と酒呑童子とのあいだに関係はあるのか? ないのか?

 下調べしないで行ってよかったと思うのは、国道9号から細道に入って首塚大明神に向かう途中に前を通った廃屋についてである。

 ▼ キホン、廃屋は気持ちの良いもんじゃありませんが、ナゼか理由もなく写真を一枚撮ってしまってました。(+_+)

 知る人ぞ知る廃墟モーテル「サンリバー」。かつて若い女性が殺害された現場だったところだそうですぅ~。(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル