妖怪「土蜘蛛」の塚とされている場所が、京都には二か所あるのだ。
ひとつは、北野天満宮参道近くにある北野東向観音寺の一角。
もうひとつは、上品蓮台寺(じょうぼんれんだいじ)の墓地内である。
どっちがホンマモンの蜘蛛塚なのか?
むむむ……どっちもホンマモンかもしれないし、どっちもニセモンかもしれまへん。
▼ とりあえずオイラは個人的に、ご先祖様の菩提寺でもある「上品蓮台寺説」を推しておきたい。
▼ 幼少の頃から、このお寺さんにはお墓参りで何回も来ているのだが、オイラが「京都・魔界研究」を始めるここ十年ほど以前は、上品蓮台寺に蜘蛛塚があることを知らなかった。
境内には「←蜘蛛塚」の案内板がないのである。
今回、蜘蛛塚の場所を探すために、本堂の周りにある墓地を徘徊しなければならなかったのだ。
▼ オイラのご先祖の墓は本堂の南側にあるのだが、めざす「蜘蛛塚」は真反対の北側の墓地にありました。
▼ やっと見つけたぜ!
古代日本では、まつわらぬ者たちを「土蜘蛛」と蔑称したという。上品蓮台寺を創建したとされる聖徳太子には、蘇我馬子同一人物説というのもある。
このお寺には、まつわらぬために殺されてしまった人々の深い哀しみが漂っているのかもしれんねえ。
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