なのにオイラは京都へゆくの?

大阪の中年男が、京都の山に登った際の赤裸々(?)な公式日記帳やねん。
のはずが……京都・自己満足ブログとなりにけれ。

The Jidai Matsuri Festival (←公式パンフレット(定価800円)に記載されていた英訳)

2011-10-25 12:59:33 | 祭り

 エセ京都市民と表明した限りは、時代祭を見ておかなければならんじゃろうて。平安神宮の祭事じゃが、なんせ市民が祭りを執行しておるでな。

                     ○

 本来、平安遷都された10月22日に行われるのじゃが、今年は雨天じゃったために翌日に順延となったのじゃ。順延になったのは、2001年以来10年振りなんだそうじゃ。

 10月23日(日)

 ▼ 11:30 鴨川デルタに人があまりおらぬのう。

 曇ってはいるが微妙に汗ばむ気温じゃから、まだまだ水遊びはできそうなもんじゃが、みな時代祭に行ってしもたのじゃろう。

 ▼ 11:50 京都御所・建礼門前に到着。

 時代祭の行列は、建礼門前の行在所(あんざいしょ)から12時にスタート。約4.5kmを行進し、行列先頭は14時30分に平安神宮に到着予定じゃ。

 ▼ 建礼門付近には大勢の出待ちの人や馬たちがスタンバっておった。

 ▼ 12:00 いよいよ一大歴史絵巻である時代祭のはじまりじゃ。

 ▼ 先頭は横断幕をもったお姉さん衆。幕に書かれた文字は観客がジャマで見えんかった。

 京都御苑を出て街中に出れば、京都府警・平安騎馬隊の婦警さんが乗る馬2頭が先導警備するのじゃ。

 ▼ 馬車に乗った京都府副知事(左)と京都市長(右)。

 ▼ まずは鼓笛を鳴らしながら維新勤王隊の行進じゃ。

 時代考証を重ねて再現した衣装・道具を身につけた時代祭の行列は、明治維新の時代からどんどん時を遡り、「江戸」、「安土・桃山」、「室町」、「吉野」、「鎌倉」、「藤原」を経て、平安遷都した桓武天皇の「延暦」の時代へと至る。歴史ヲタが狂喜乱舞するコスプレ・フェスティバルとも言えようぞ。

 ▼ 坂本龍馬。

 ▼ この女の子たちは明治維新と関係があるのか?

 ▼ 江戸時代の行列では奴(やっこ)のパフォーマンスがあり観客が沸いたのじゃ。

 ▼ 和宮。

 ▼ 吉野太夫。

 ▼ 出雲阿国。

 ▼ 牛車登場。

 ▼ 豊臣秀吉。

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 この祭りに牛が2頭、馬が70頭以上参加しておるのじゃが、驚いて暴れたりするおそれがあるのでカメラ撮影の際にはフラッシュ厳禁なのじゃ。

 ▼ 馬はやっぱり芝の上か、ダートじゃないと歩きにくいようで、御苑の砂利道をイヤがって途中で歩かなくなるというハプニングもあったのじゃ。

 綱を引いても動かぬので、顔をさすってなだめたり、手を叩いて音で驚かしたりと大変であるぞ。

 ▼ 現代衣装の厩務員さん(?)直々に引かれている馬もおったよ。

 ▼ JRAでは見たことがないホルスタイン柄。

 全馬調査したわけではないが、見たところ牝馬かセン馬なのじゃ。牡馬では気性が荒くて祭りには不向きなのかのう?

 ▼ 元競走馬もいるとは言え、こんなラチぎりぎりのところまで大勢の人がいる状況は、お馬さんもビックリじゃろうて。

 ▼  わんちゃんも見学中。

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 ▼ 室町時代の風流踊り(ふりゅうおどり)のパフォーマンス。盆踊りの原型なのじゃ。

 ▼ 大原女。

 ▼ 桂女。

 ▼ 淀君。

 ▼ 静御前。

 ▼ 巴御前。

 ▼ 常磐御前。

 ▼ 紫式部(左)と清少納言(右)。

 ▼ 小野小町。

 ▼ 延暦時代になると衣装も武器も地味目じゃ。楯などはただの板ではあるまいか。

 ▼ 13:45 神幸列、登場。

 御鳳輦(ごほうれん)、キタ━━━━━(`・ω・´)━━━━━ !!!
 平安神宮・御祭神の桓武天皇(左)、孝明天皇(右)がそれぞれの御輿に乗っており、年に一度この時代祭で市内を巡幸し、市民の暮らしぶりを見て回られているのだそうじゃ。

 ▼ 白川女献花列。

 ▼ 行列のトリは弓箭(きゅうせん)組列。平安遷都の際には行列の警護を担当。

 ▼ しかし、真の最後尾は日産リーフじゃった。エコであるぞ。

 ▼ 14:00 予定どおり全ての行列が出発してしまうと、早速、行在所の撤去作業が始まったのじゃ。

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 トイレを探すべく御苑を徘徊。

 ▼ さりげなく歴史探訪、蛤御門(はまぐりごもん)。

 幕末、長州藩と幕府軍との激戦地である。銃の弾痕あとが門に残っているのじゃが、そうと教えられんと誰かがイタズラで木をうがっているように見えるのじゃった。

 ▼ 蛤御門前は上長者町。KBS京都の社屋はすぐそこにあるのじゃが、「時代祭」中継はせなんだ。

 京都競馬場菊花賞の重賞レース中継があるもんじゃから、時代祭どころではないのじゃろうて。

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 女性用トイレが長蛇の列という光景はよく見かけるが、男性用トイレも長蛇の列じゃった。

 待っておれぬので別の場所のトイレに行ってみたのじゃが、状況は変わらぬ。

 3ヵ所目の公衆トイレでも同じ状況じゃった。

 御苑内での放浪は続く。

 ▼ 拾翠亭(しゅうすいてい)がある九条池の橋を渡ると、

さっきまでの雑踏がまるで幻であったのかのような、人が誰もいないウラ淋しいところへ行き着いてしまったのじゃ。

 ▼ そこには、幽霊が出ると噂されている開かずの公衆トイレが建っておった。

 ▼ トイレの横にいた一羽のカラスが、威嚇するような鋭い不気味な声を発したのじゃ。

 そんな場所で用を足すこともできず、一目散に御苑を出て、次なる目的地である平安神宮を目指したのじゃった。

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 ▼ 途中でさりげなく森見登美彦氏の聖地巡礼、夷川発電所

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 ▼ 14:50 平安神宮に到着。

 行列の先頭は、もう應天門の中へ入っていて、徳川城使上洛列が門の中へ入っているところじゃった。

 ▼ 当然のように門内へ関係者以外は立ち入り禁止なのじゃ。

 平安神宮に着いたモン順に、三々五々帰宅するルールになっているようじゃ。

 ▼ 帰って行く平安騎馬隊のお馬さんと婦警さん。

 ▼ 駐車場では一仕事終えた馬たちがトラックへの乗車を待っておった。

 トラックのナンバープレートを見ると、「京都」のほかに「岐阜」や「三河」など他県からもやって来ておるようじゃ。

 ▼ 祭りのあと。

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 ▼ オマケ。15:35 賀茂大橋のたもとで黒猫と戯れる青年を盗撮。

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 時代祭を初めて見た感想じゃが、どんなに時代が変わろうとも、人は刀や甲冑、楯・弓矢を持ち、絶えず戦さを続けているのじゃのう。

 いつの日か、真に平和な世の中になる時が人の世に来るのじゃろうかなあ……?

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 京都三大祭りのひとつとして数えられる「時代祭」であるが、他のふたつの祭りと比べると、その歴史は百数十年とあまりに浅いのじゃ。

 まだ浅いがゆえに、まだまだ改善の余地があるように思うのお。

 行列の前半は奴さんのパフォーマンスなどがあってにぎやかであるのじゃが、時代が遡るにつれ、どんどん地味になっているようじゃ。見ていて後半が少々退屈じゃったので、桓武天皇が支援した空海・最澄の護摩祈祷合戦を取り入れるとか、プロのマジシャン扮する安倍晴明が超魔術を披露したりするパフォーマンスを取り入れてはいかがかな。

 それともう一つ。
 この案を取り入れると前半がさらにパワーアップしてしまうのじゃが、明治維新と江戸時代の間に森見登美彦氏の愛読者有志による「ええじゃないか列」を加えてはいかがか?
 4.5kmの距離を歩きながら、2時間ひたすら狂喜乱舞するのは特に京大生が最もよかろうて。


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2 コメント

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素敵な一日 (やなめ)
2011-10-27 12:05:18
初めまして!

今年の時代祭、全然見れてなかったので
楽しませていただきました★

ありがとうございます♪
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やなめさんへ (遺憾です)
2011-10-28 10:32:54
こちらこそ初めまして。
くだらない文章を読んでいただいて、感謝です。

知り合いにアカペラ・ボーカリストの男が一人います。エエ声でハモってくれると思います。バック・コーラスがご必要の際はぜひ。
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