東大阪市在住のア○ルさん、いつも応援ありがとうございます(T_T)
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北野誠の実話怪談 おまえら行くな。黄泉帰り編 |
北野 誠 | |
竹書房 |
今年8月18日付のブログで、オイラが下鴨納涼古本まつりと送り火について書いていたのを覚えておられるであろうか? その中で「100%あたるおみくじがあると噂される某神社へ行った」と書いたのだが、今回のブログ・テーマはその某神社―天津神社に関わる顛末記を正直な気持ちで記すことである。
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そもそもこの神社を知ったのは、今夏に出版されたタレントの北野誠さん著『おまえら行くな。黄泉帰り編』に書かれていたからである。
ちょっと変わったおみくじがあり、竹串の表裏に書かれた文言で吉凶を占い、それが容赦なく的中する。宮司さんの娘さんは不思議な力を持っている。といった内容なのだ。
おまえら行くなシリーズの3冊目。で、このシリーズ。おまえら行くなとうたっていながら、読む限りでは場所を特定されないようにイニシャル等でぼかしているのが常なのだ。しかし、この神社に限りはっきり【京都市北区に、天津神社というお社がある】と場所と名前が記載されていたのである。その昔、幽霊マンションの場所を調べて現地前まで行ったオイラである。当然のごとく足を運ぶのだった。
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8月16日。古本まつりをあとにしたオイラはバスに乗り今出川通を西進。北野白梅町で下車。道に迷うことなく衣笠小学校校門前まで到着。地図によると小学校の北側に神社があるのだ。
フツーの住宅街を程なく歩いていると、「あった~!」
だが、自分がイメージしていた神社とは違いすぎるぜ! 見た感じ、小綺麗な料亭を思わせるたたずまいなのだ。「ここは裏口なんやろなー」と独り合点したオイラは町内をグルッと回りこんで表とおぼしきところまで行ってみた。が、そこには『表にお回り下さい』と張り紙が。ゲゲゲ! さっきのところが表だったのか、ともう一度戻らなければならなかったよ。(+_+)
入るべきか、入らざるべきか、一瞬ためらったけれど、せっかくここまで来て入らない手はないという貧乏根性がオイラを突き動かすのだった。
門から入ってすぐ正面に障子で締め切られた日本家屋があった。その中から複数の人が喋っている声がする。
「ヤベェ、なんか取り込み中らしいぞ。また別の機会に訪れよ」
ひとまず退散ときびすを返した瞬間、ピンポンピンポンとチャイムが鳴った。どうやら庭には動くものに反応するセンサーが設置してあったらしい。ここでダッシュして逃げたのでは不審者確定である。しばらく待っていると早々に障子が開き、「ご参拝の方ですか?」と宮司さんに声をかけられた。「は、はい。おみくじ引かせにもらいに来たんですが~」
招き入れられた障子の中は、柔道の道場、はたまた旅館の宴会場を思わせるぐらいにだだっ広い畳の部屋だった。北の壁側にご神体が奉られ、その前におみくじの木箱が置かれていた。
部屋内には参拝者がいて、オイラと年が変わらぬ男性一人と、「高校受験を控えている」と宮司さんの奥さん(?)に喋っている母子がいた。さっきの話し声はこの人たちと宮司さんだったのである。
予想外の展開にすでに心拍数が上がっているオイラに、ネイティブ京都人の宮司さんが流暢な京都語で話しかけてくるので、更に心拍数はヒートアップするのであった。
「最近、『おまえら行くな』を読んで来たと言いはる、あなたのような人が多いんですわ。おもしろ半分で神さんを参ったらバチがあたります。北野さんも最初はそうやったけれども、(謹慎処分の)事件に巻き込まれて改心しはったあとは、ここの紹介をしてもろうてるみたいやねえ。ありがたいことですわ~」
正直、物見遊山で来ているオイラを、やんわりとした京都語の宮司さんの言葉が戒める。「そんなおもしろ半分で神様にお願い事をしちゃいけませんよね」と話を合わせながら、宮司さんからお参りの仕方、おみくじの引き方のレクチャーを受ける。その間、部屋内を見渡すが、どこにもおみくじの料金が貼られていないことに気付いた。どーすりゃいいんだ~!
御神体の前で正座。神様に訊きたいことを念じながらおみくじを引きなさい、と宮司さんはおっしゃったが、緊張感MAXのオイラは、ただただ「吉っぽい文言が出てくれ~」と願うしかなかったです~ぅ。(@_@)
おみくじ箱をシャカシャカと振り、出てきた竹竿に書かれていた文言とは……。
おみくじ箱の横にはメモと鉛筆が設置されていましたが、宮司さんの許可をもらい竹竿を写真撮影させていただきました。 ↓表面です。
↓裏面です。
吉凶を占うというよりは、まさに御神託でございます。「人の道からそれるような欲ばった行為はするな」と自己解釈しました。それだと、なんかこれから犯罪をやらかそうとしている人物に対する戒めになっているので(オイラは断じて違うぞ!)、本当の意味は別にあるんでしょうね(汗)
おみくじ箱の横には三宝があり、そこには小銭やお札が一杯置かれていた。
なるほど。自分の裁量で料金はこの上に置けばいいのだなと合点していたら、先に来ていた母子がやって来て、目の前で三宝に1000円札を置いたのだった! オイラの横には宮司さんがおり、なおかつ『欲をすな』と御神託があったばかりのシチュエーションである。えーかっこしいで気弱なオイラは、当然震える手で財布から1000円札を取り出したのでありました。\(^_^)/
それからしばらく宮司さんと今夜の送り火の話になり、北野白梅町の送り火ビュースポットなどを教えていただいたあと、お礼を言ってさあ帰ろうと立ち上がったら、件の母子がお守り等を並べられた机のところでお守りを物色している。すると自然に宮司さんの奥さん(?)と目が合ってしまい「どうですか? ご利益があるかどうかわかりませんけどw」と声をかけられた。先にも書いたとおり、えーかっこしいで気弱なオイラは一番安いお守りを選択し、当然震える手で財布から1000円札を取り出しお釣りをもらってから帰ったのでありました。\(^_^)/
この時は、気功の力を持つという宮司さんの娘さんはおられませんでした。
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それから2日後の夜、成人してからはこんな高熱になった経験がないというほどの熱(39.5℃)が出て、医者に行ったら「夏風邪です」と診断されました。数日間は風邪で苦しみました。はたしてこれが生半可な気持ちで参拝したことの神罰だったのか? わかりません。ホンマに「神のみぞ知る」なのでありました。
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