なのにオイラは京都へゆくの?

大阪の中年男が、京都の山に登った際の赤裸々(?)な公式日記帳やねん。
のはずが……京都・自己満足ブログとなりにけれ。

『京・ガールズデイズ1 ~太秦萌の九十九戯曲~』幹

2015-10-19 12:49:22 | 
「地下鉄に乗るっ」シリーズ 京・ガールズデイズ1 ~太秦萌の九十九戯曲~ (講談社ラノベ文庫)
幹(もとき)
講談社

 【内容紹介】
 連休直前に送られてきた『京都・パワースポット巡り』の案内。写真撮影が好きな太秦萌は幼馴染みの松賀咲と小野ミサと、このイベントで思い出作りをしようと考えた。パワースポットを巡りきると願い事が叶うというのにも心惹かれていたが、今まで三人で市内観光をしたことがなかったのだ。張り切る萌の前に、イベントの案内役だという自称“精霊”の都くんが現れた。萌たちは都くんに色々な意味合いで妖しい巫女の元へと連れて行かれる。巫女はイベントの本当の目的を語り始めた。これはいくつかの試練を乗り越えなければならない神聖な祭なのだと。果たしてどんな苦難が待ち受けているのか……!? 元気ハツラツ★ガールズストーリー!!

 ▼ 去年からやったでしょうか? 京都市の地下鉄駅構内に、やたらと萌えキャラ女子高生のポスターが目につくようになったのは……。(左から、太秦萌、松賀咲、小野ミサ)


 ▼ でも、その前にJRや阪急電車で京都学園大学の萌えキャラ少女ポスターを見ていたので、地下鉄のポスターは最初、ずっと京都学園大学のポスターやと勘違いしていたオイラであった。

 話を地下鉄三人娘に戻しましょう。

 赤字経営でドエライことになってはる市営地下鉄はんは、京都を舞台にしたアニメの聖地巡礼における経済効果に着目しはったんでしょうねえ。
 元々、素人(市職員の妻)がデザインした三人娘で細々と地下鉄利用促進してはったんですが、プロのイラストレーターでリメークしてからは、地下鉄の駅で彼女らを見かけないことはないぐらいに大々的なプロジェクトとして始動したようどす。

 ▼ 市バスの利用促進までやっちゃってます。

 ▼ 博物館や動物園などの公共施設とのコラボ。

 ▼ スマホアプリ。

 そして、今や破竹の勢いの三人娘はノベライズ化され、全国的になってしまいはったんでした。

 閑話休題。小説の読後感想を少々。

 地下鉄という公共交通機関の応援キャラクターという性格上、ハメをはずした無茶はできないんでしょうね。登場人物のそれぞれがイイ子ちゃん的なすごく健全なストーリーでございました。

 京都を舞台にした既存アニメである「けいおん!」「たまこまーけっと」「有頂天家族」「いなり、こんこん、恋いろは。」にリスペクトしている部分があるし、それらのキャラが『京・ガールズデイズ』に登場してもまったく違和感がない世界観の小説に思えました。

 下鴨神社、二条城、八坂神社など……読むだけでも京都観光できちゃうし、まだオイラが行ったことのないの蚕の社の部分なんかを読むと、一度訪れてみたくなるような観光促進効果がある。

 さりげなく京都市営地下鉄のウンチクと宣伝が織り込まれていたりもする。

 さらに深読みすれば、主人公の太秦萌は秦氏の象徴かもしれないし、神使として登場した八咫烏を賀茂氏の象徴と読み解くと、平安京ができる以前の京都までさかのぼる裏設定があるのかも? と感じた次第であります。

 あきらかにシリーズを前提にした終わり方やったので、次回作を待とう。

 ▼ まだまだ増殖する気配がある「地下鉄に乗るっ」キャラクター。恐るべし!



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