なのにオイラは京都へゆくの?

大阪の中年男が、京都の山に登った際の赤裸々(?)な公式日記帳やねん。
のはずが……京都・自己満足ブログとなりにけれ。

鉄輪(かなわ)(1972年公開)

2015-10-10 12:25:05 | 映画
鉄輪 [DVD]
乙羽信子,観世栄夫,フラワー・メグ,中村門,原田大二郎
ローランズ・フィルム

 監督:新藤兼人
 脚本:新藤兼人
 出演:乙羽信子、観世栄夫、フラワー・メグ

 【あらすじ】from Amazon
 物語は古代から始まる。
 丑の刻、嫉妬に燃える中年女(乙羽信子)が藁人形へ呪いの五寸釘を打つ。
 中年女の夫(観世栄夫)と愛人の若い女(フラワー・メグ)が性愛を交歓していたが、突然女が身悶え苦しむ。
 現代でも男女(観世栄夫、フラワー・メグ)の濃厚な情交が始まる。
 夫に捨てられた妻(乙羽信子)は執拗な無言電話を繰り返し、丑の刻参りで藁人形に釘を打って呪い殺そうとする。
 嫉妬の炎が打ち抜く怨み釘の音と時空の狭間に呪いの足音がいつまでも響き続ける・・・

  謡曲や能には「鉄輪」という演目があるそうなんですが、実際、京都には堺町通松原あたりに「鉄輪の井戸」と呼ばれる井戸が存在しているのだ。(オイラはそこへまだ行ったことがありませんが)

 浮気した夫を呪うため、妻は頭に鉄輪をかぶって貴船まで丑の刻参りをしていたが、満願成就する前日に自宅近くの井戸のそばで息絶えたという。一説には井戸に身を投げたとも言われる。その井戸が「鉄輪の井戸」なんやそうです。

 あきらかに京都臭が漂っている「鉄輪」というタイトルの映画のDVDがあったので、レンタルしてみましたえ。

 能と時代劇と現代劇をミックスした斬新な演出と言えば聞こえはいいが……実はクロスオーバーするワケのわからん演出だったりするんですわ。



 映画の始めはホラー・テイストやったんですが、終わりにはコメディーになっちゃう始末。

 乙羽信子さんは終始、平安期は丑の刻参りで現代ではストーカー的イタ電魔。ストーリーもあるようでほとんどない不条理な約90分。

 ▼ 乙羽さん、股間に五寸クギ打ちすぎでっせ!

 ▼ たぶん出演部分の90%以上が全裸もしくはお尻むき出しの半裸やった裸族のフラワー・メグさん。「その方が楽なんだもん」という台詞もありました。



 ▼ かなりきわどいシーンが何か所もあるのですが、局部のモザイクもボカシもまったくないのは計算尽くした演出とカメラワークの賜物なのでしょうね。そこは評価いたします。

 蓼品高原などのシーンがあり、全編京都ロケでなかったのは残念ですが、最後にロケ地確認。

 ▼ 走る乙羽さん。ここは京都御苑でしょ?

 ▼ 沢ノ池のような気がするんですが……?

 ▼ 丑の刻参りをする神社は貴船神社と違うようですが、もしかすると由岐神社かい……?



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1 コメント

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撮影聖地若しくは性池 (敏 亭児)
2019-08-27 22:34:26
蓼科高原、京都御苑、広沢の池、京都北嵯峨鳥居本、フラワー・メグ股間池。
この監督の意図も出演して、ただただ走っているだけの女房の意図も不明。
監督とその女房の夜の過ごし方は分かりました。お疲れ様です。

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