読者の皆様、ご無沙汰いたして申し訳ございません。夏の暑い期間も、皆様におかれましてはご健勝にお過ごしのことと思います。さて、久しぶりの更新となってしまいましたが、今日は、昨日9月4日に福岡サンパレスで行われました自由民主党九州ブロック大会に参加したので、その様子を少しばかり書いておこうかと思います。
今回衆議院選の各ブロックで行われている「ブロック大会」は申すまでもなく、総裁候補予定者による討論会です。九州ブロック大会には、安倍・麻生・谷垣の三候補が揃い踏みとなりました。勝負が決まっているから盛り上がらないなどという評価も聞かれますが、各候補の生の声をマスコミによるフィルターを通さずに直接聞くことができるのは有意義なことでした。何も総裁候補者に媚びるつもりは全くないのですが、やはり立候補される方はそれぞれに見識を持った方だと思いました。麻生さんはまず日本国という存在について文明論を展開しておりスケールの大きさを感じました。安倍さんは、主権国家のありようについて実に正確に論じておられました。谷垣さんは、消費税を通して国の舵取りを考えるというスタンスのように思われ、豊かな知識と意外な(といっては失礼ですが)迫力が感じられました。
具体的な政策で特徴的だと思ったのは次のようなものがあります。麻生さんの社会福祉と財政に関する基本的な考えは「働ける高齢者には働いていただくことが税収増加につながる」というスタンスでした。これに対して、谷垣さんは「新骨太の方針」にうたわれているプライマリーバランスを実現するには消費税率10%が不可欠であり、「中福祉低負担」の日本を「中福祉中負担」にしていかないとサステイナブルではないということのようです。谷垣さんの主張はあまり評判が良くないようですが、将来の負担増の目安を具体的に示している点は、私はかなり買っています。外交では、安倍さんと麻生さんが日米同盟を明確に前面に出したのに対して、谷垣さんは「近隣諸国への配慮も必要」というものでした。この点は、安倍さんと麻生さんの姿勢に共感を覚えます。また、自由と民主主義の価値の拡大や、我が国の情報収集分析機能の強化を打ち出した安倍さんの主張にはとりわけ賛成できるものでした。折りしも先月、英国で旅客機を用いた爆破テロ未遂事件が起こり、英国当局及び関係各国の機関の素晴らしい連係プレイにより惨劇が未然に防がれたのは記憶に新しいところです。それを考えると、情報収集分析機能の強化を打ち出したのは実に時宜に適っているといえましょう。なお、靖国問題については大した争点にならず、一安心でした。
自民党は、国民政党として今後もこのような広く有権者に政策を直接語りかける機会を持つべきでしょう。代表が交代して何か閉鎖的な雰囲気を漂わせてきた観がある民主党との差別化を図る良い機会となるでしょう。
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今回衆議院選の各ブロックで行われている「ブロック大会」は申すまでもなく、総裁候補予定者による討論会です。九州ブロック大会には、安倍・麻生・谷垣の三候補が揃い踏みとなりました。勝負が決まっているから盛り上がらないなどという評価も聞かれますが、各候補の生の声をマスコミによるフィルターを通さずに直接聞くことができるのは有意義なことでした。何も総裁候補者に媚びるつもりは全くないのですが、やはり立候補される方はそれぞれに見識を持った方だと思いました。麻生さんはまず日本国という存在について文明論を展開しておりスケールの大きさを感じました。安倍さんは、主権国家のありようについて実に正確に論じておられました。谷垣さんは、消費税を通して国の舵取りを考えるというスタンスのように思われ、豊かな知識と意外な(といっては失礼ですが)迫力が感じられました。
具体的な政策で特徴的だと思ったのは次のようなものがあります。麻生さんの社会福祉と財政に関する基本的な考えは「働ける高齢者には働いていただくことが税収増加につながる」というスタンスでした。これに対して、谷垣さんは「新骨太の方針」にうたわれているプライマリーバランスを実現するには消費税率10%が不可欠であり、「中福祉低負担」の日本を「中福祉中負担」にしていかないとサステイナブルではないということのようです。谷垣さんの主張はあまり評判が良くないようですが、将来の負担増の目安を具体的に示している点は、私はかなり買っています。外交では、安倍さんと麻生さんが日米同盟を明確に前面に出したのに対して、谷垣さんは「近隣諸国への配慮も必要」というものでした。この点は、安倍さんと麻生さんの姿勢に共感を覚えます。また、自由と民主主義の価値の拡大や、我が国の情報収集分析機能の強化を打ち出した安倍さんの主張にはとりわけ賛成できるものでした。折りしも先月、英国で旅客機を用いた爆破テロ未遂事件が起こり、英国当局及び関係各国の機関の素晴らしい連係プレイにより惨劇が未然に防がれたのは記憶に新しいところです。それを考えると、情報収集分析機能の強化を打ち出したのは実に時宜に適っているといえましょう。なお、靖国問題については大した争点にならず、一安心でした。
自民党は、国民政党として今後もこのような広く有権者に政策を直接語りかける機会を持つべきでしょう。代表が交代して何か閉鎖的な雰囲気を漂わせてきた観がある民主党との差別化を図る良い機会となるでしょう。
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本当に良かった。
皇室典範の改正も落ち着いた議論となるよう祈るばかりです。
最近なかなか更新されなかったので、総裁選とかでお忙しいのかなと思っていました。
安倍さんの足を引っ張りたい人たちの気配がそこかしこに感じられますが、何とかこのまま参院選の後までも突っ走っていただきたいと思います。
外からの(外見かな?)印象でしかないので申し訳ないのですが
日本の外交全般を考えると新首相安倍さん、外務大臣麻生さん、財務大臣谷垣さんっという布陣が妥当な感じを受けますね。
何気に谷垣さんは首相をおやりになるには「ちょっと正直すぎる」ような・・・
麻生さんは強面なのがニッコリ笑った時のスマートさが中国外相とも互角に行けそうなのがいい。
安倍さんは若干お坊ちゃま風な第一印象ではあっても、逆にそれが色々な意味での日本のニュージェネレーションを体現している所がサミット等でも見劣りしない雰囲気ですかね。
日米関係の強化にはASEAN先進国としては依存はないのですが、ASEANでの人的Action-Planをもう少し明確にはしてほしいですね。
フィリピンとの人的FTAで外国人労働者の流入ってことばかりが問題になりますがその逆が話題になったのは見かけない訳でして・・・
いわゆる不安定な弧の地域に対する行政システム構築支援等をQuickに実施するてのは
JICAさんだけではちょっと無理な部分でもあるので・・・(実現出来るといいのですが)
いえいえ、総裁選で忙しいというわけではありません(^^;研究員といっても、政治的影響力など全くないボランティアに近い立場ですので。「安倍さんさんの足を引っ張りたい人たちの気配がそこかしこに感じられ」と多くの人に悟られているあたり、引っ張りたい人の負けだとは思います。
親王殿下の誕生はまことによろこばしい限りです。当然、皇室典範の議論も落ち着いたものとなるでしょう。
>aseanさん
政局の話抜きで考えれば、安倍総理、麻生外相、谷垣財務相というのはなかなかよい布陣だと思います。マスコミからは「新味がない」と叩かれるでしょうけど…。
麻生さんは、中国の外相と実は緊密に話ができる仲だそうです。もちろん、媚中という意味ではなくて。
ASEANとの人的交流は、確かに重要な課題となるでしょう。ASEANからの労働力の流入という微妙な問題を孕んでいるにせよ。