皇室典範を改正して女系天皇を認めるか否かの問題では、自民党も足並みがかなり乱れているが、民主党も15日の前原代表による女系容認発言以来波紋が広がっている。まずは、気になるのが前原代表の相も変らぬ迷走ぶり。16日には党幹部に電話し、「思いつきで発言してしまった。党内にそれなりに重みのある人をトップにすえて党内で議論したい」と釈明したそうだが、18日の党内の会合で「信念を申し上げた」と言っている。いったい、思いつきなのか信念なのか、はたまた15日に思いついて2,3日のうちににわかに信念にまで昇華したのか…。
鳩山由紀夫氏が男系維持論を唱えているのは大変結構なことだとは思うけれども「男系を維持する方法はある。小泉首相の人気取り政策に乗る形で、一気にやってしまおうという話は危ない」ということになると、国家観の問題から一気に政局の話に堕落してしまう。また「先走って拙速な議論をすべきではない。党内にさざ波が立つことが先行するのはおかしい」という野田国対委員長の発言も党内政局を嫌っての発言とも受け取れる。
自民党内も、党議拘束はかけるべきでないとか、今度の通常国会にこだわるべきでないといった意見も出始めてきた。もちろん、そもそも女系天皇は容認せずという意見も根強い。党議拘束をかけるべきではないというのは、この問題は国家観にかかわるものなので、その通りだと思う。それ以前に、政局がらみの展開になりそうな中で皇室典範の改正という重大事が行われてよいものか、いま一度熟慮していただきたい。
(参考記事1)
<女系天皇>前原代表の「容認」発言、民主党内で波紋
民主党の前原誠司代表が15日の民放テレビ番組で行った「女系天皇容認」発言が、党内に波紋を広げている。同党はマニフェスト(政権公約)で女性天皇容認をうたったが、母方が天皇の血を引く女系天皇については鳩山由紀夫幹事長など慎重論も多い。同党は19日、この問題を協議する検討チームを発足させるが、調整は難航しそうだ。
「男系を維持する方法はある。小泉(純一郎)首相の人気取り政策に乗る形で、一気にやってしまおうという話は危ない」。鳩山氏は18日の記者会見で、前原氏の発言に苦言を呈した。
女系天皇について前原氏は15日「側室制度がない中で男系が維持できるかは生物学的に疑問」と容認姿勢を示した。政府は通常国会に、女性・女系天皇を容認する皇室典範改正案を提出する見通しで、民主党は検討チームで、政府案への対応を協議する考えだ。
しかし、党内から「男系維持を変えたら日本が変わってしまう」(ベテラン議員)と懸念の声があがる。前原氏は18日の党内の会合で「信念を申し上げた」と理解を求めたが、この方向で党内がまとまるかは不透明。
野田佳彦国対委員長は18日、京都市での国対研修会のあいさつで「先走って拙速な議論をすべきではない。党内にさざ波が立つことが先行するのはおかしい」と語った。自民党も取りまとめに苦慮しているだけに、党内論議を急いで不協和音を強調するのは避けたいとの思惑もあるようだ。【須藤孝】
(毎日新聞) - 1月18日20時10分更新
(参考記事2)
[前原代表の「女系天皇容認」発言、民主党内に波紋]
民主党の前原代表の「女系天皇容認」発言が党内で波紋を呼んでいる。
同党は昨年の衆院選の政権公約(マニフェスト)で女性天皇を容認したが、母方が天皇につながる女系天皇については賛否が分かれている。
民主党は16日、幹部が協議し、党内に検討チームを作り、慎重に意見集約する方針を決めた。
前原氏は15日のテレビ番組で、政府が通常国会に提出予定の女性・女系天皇を容認する皇室典範改正案について「側室制度がだめなら、女系もやむなしだ」と賛成する考えを表明した。
この発言直後、党役員室長の細野豪志衆院議員ら前原氏に近い議員が連絡を取り合い、対応に追われた。鳩山幹事長ら党内の一部に「(女系天皇は)日本の歴史の中で経験がない話なので、慎重に是非を検討する必要がある」との慎重論があり、「代表の発言が党内の火種になりかねない」(側近)と心配したためだ。
前原氏は16日、党幹部に電話し、「思いつきで発言してしまった。党内にそれなりに重みのある人をトップにすえて党内で議論したい」と釈明した。近く発足する検討チームは、女系天皇への賛否や、皇室典範改正案の国会での採決の際、党議拘束をかけるかどうかなどを協議する。
(読売新聞) - 1月17日0時34分更新
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鳩山由紀夫氏が男系維持論を唱えているのは大変結構なことだとは思うけれども「男系を維持する方法はある。小泉首相の人気取り政策に乗る形で、一気にやってしまおうという話は危ない」ということになると、国家観の問題から一気に政局の話に堕落してしまう。また「先走って拙速な議論をすべきではない。党内にさざ波が立つことが先行するのはおかしい」という野田国対委員長の発言も党内政局を嫌っての発言とも受け取れる。
自民党内も、党議拘束はかけるべきでないとか、今度の通常国会にこだわるべきでないといった意見も出始めてきた。もちろん、そもそも女系天皇は容認せずという意見も根強い。党議拘束をかけるべきではないというのは、この問題は国家観にかかわるものなので、その通りだと思う。それ以前に、政局がらみの展開になりそうな中で皇室典範の改正という重大事が行われてよいものか、いま一度熟慮していただきたい。
(参考記事1)
<女系天皇>前原代表の「容認」発言、民主党内で波紋
民主党の前原誠司代表が15日の民放テレビ番組で行った「女系天皇容認」発言が、党内に波紋を広げている。同党はマニフェスト(政権公約)で女性天皇容認をうたったが、母方が天皇の血を引く女系天皇については鳩山由紀夫幹事長など慎重論も多い。同党は19日、この問題を協議する検討チームを発足させるが、調整は難航しそうだ。
「男系を維持する方法はある。小泉(純一郎)首相の人気取り政策に乗る形で、一気にやってしまおうという話は危ない」。鳩山氏は18日の記者会見で、前原氏の発言に苦言を呈した。
女系天皇について前原氏は15日「側室制度がない中で男系が維持できるかは生物学的に疑問」と容認姿勢を示した。政府は通常国会に、女性・女系天皇を容認する皇室典範改正案を提出する見通しで、民主党は検討チームで、政府案への対応を協議する考えだ。
しかし、党内から「男系維持を変えたら日本が変わってしまう」(ベテラン議員)と懸念の声があがる。前原氏は18日の党内の会合で「信念を申し上げた」と理解を求めたが、この方向で党内がまとまるかは不透明。
野田佳彦国対委員長は18日、京都市での国対研修会のあいさつで「先走って拙速な議論をすべきではない。党内にさざ波が立つことが先行するのはおかしい」と語った。自民党も取りまとめに苦慮しているだけに、党内論議を急いで不協和音を強調するのは避けたいとの思惑もあるようだ。【須藤孝】
(毎日新聞) - 1月18日20時10分更新
(参考記事2)
[前原代表の「女系天皇容認」発言、民主党内に波紋]
民主党の前原代表の「女系天皇容認」発言が党内で波紋を呼んでいる。
同党は昨年の衆院選の政権公約(マニフェスト)で女性天皇を容認したが、母方が天皇につながる女系天皇については賛否が分かれている。
民主党は16日、幹部が協議し、党内に検討チームを作り、慎重に意見集約する方針を決めた。
前原氏は15日のテレビ番組で、政府が通常国会に提出予定の女性・女系天皇を容認する皇室典範改正案について「側室制度がだめなら、女系もやむなしだ」と賛成する考えを表明した。
この発言直後、党役員室長の細野豪志衆院議員ら前原氏に近い議員が連絡を取り合い、対応に追われた。鳩山幹事長ら党内の一部に「(女系天皇は)日本の歴史の中で経験がない話なので、慎重に是非を検討する必要がある」との慎重論があり、「代表の発言が党内の火種になりかねない」(側近)と心配したためだ。
前原氏は16日、党幹部に電話し、「思いつきで発言してしまった。党内にそれなりに重みのある人をトップにすえて党内で議論したい」と釈明した。近く発足する検討チームは、女系天皇への賛否や、皇室典範改正案の国会での採決の際、党議拘束をかけるかどうかなどを協議する。
(読売新聞) - 1月17日0時34分更新
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・・・記事を読んで、一刻も早く皆さまにお知らせしたいとあせったせいでしょうか、トンデモない間違いを。
新聞名は「産経」でした!!!
ごめんなさい。
読売新聞は女系容認論を明確に打ち出しているので「ずいぶんとバランス感覚の取れたことをするなぁ」と感心しつつも「あれ?」と思ってたところです。産経でしたか。納得です!!