衣・考

松本衣デザイン専門学校校長・太田が、衣服とその周辺、デザイン他について感ずること考えることを書きます。

更紗です!

2008-07-23 09:22:55 | 衣・考
私がバティック(ジャワ更紗)のパンツをはいていたら、学生何人もに「カワイイー!」と言われました。

お返しに「で、この生地は何?」と返すとシーン・・・・・

今夏は暑そうですから、しばしば着用することになると思うので、覚えてください。

「更紗」です。更紗は、単に世界中の伝統的な柄を手染めしたものの総称のようなもので、本来は土着の草木染のようです。

ペルシャ更紗、和更紗、オランダ更紗、ロシア更紗など、世界各地にあって、素材も、木綿も絹もあるようです。

で、私のはジャワ更紗、木綿です。インド発祥のもので、インドネシアに渡ってバティックと呼ばれ有名になった。技法はロウケツ染め。(手描き、型両方ある)
無数の柄があるのに、一目で「バティック」とわかるのが不思議です。

バリのお土産でいただいた、というものを、さらにもらいました。

20代のときに、自分で買って作ったのが気に入って、もうそれは色落ちしているけれど、実はやはりそちらのほうが好きで、30年来、まだ愛用しております。

でも、うちでは「いける!」と思っていても、松本や職場へ来ると「色あせ」が汚く見えてしまう。魅力なのに、なぜか・・・残念です。

人の手がかかっているものは(思い込み?)、古くなるにつれ滲み出てくる魅力があり、すてられません。

細い、撚りの強い糸で織られているので、木綿でもしわになりにくく、適度な張りが、身体から離れる効果があり、涼しいのです。

10年に1度ぐらいブームがきてるかな?

学生がカワイイ!ということは?・・・・・・