衣・考

松本衣デザイン専門学校校長・太田が、衣服とその周辺、デザイン他について感ずること考えることを書きます。

「チェルノブイリから」

2007-05-07 15:21:34 | 衣・考
G.W.には、少し時間の余裕がてきたので、80歳の友人と、10年ぶりぐらいで「ランチ」をしました。五月晴れの安曇野で、林の中のバルコニーで。

80歳のNさん。
40歳を過ぎたころに、羊毛から糸を紡いで、織物をつくることを始められた方です。できた布を衣服に仕立てるお手伝いをさせていただいたことが、ご縁になりました。
その日の、若草色のブラウスは、絹製で、やはりご自分で織られた、私もお手伝いしてつくったものでした。

用事があってお会いすることになったのですが、用件に入る前に、彼女がゆっくりと語りだしました。

今年の「長野県染織作家展」とてもよかったわ。
若い人って、素晴らしいわね。
「チェルノブイリ」のような社会的なことをちゃんと考えて。作品も美しかった。
希望がもてる感じがしたわ。ほんと、よかった。

衣デザインの今年4年生の山麻代が「大賞」をいただいた作品のことです。

あらためて嬉しいです!

他人に「希望」を感じさせることができるなんて。

そうなんですよね。

若い人の存在って、存在だけでも、結構「希望」そのものなんですよね。私も若いときには気づかなかったけれどね。