広島・長崎、五輪招致を表明 20年夏、両市で共同検討委 2009年10月12日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20091012AT5C1100N11102009.html
広島市の秋葉忠利市長と長崎市の田上富久市長は11日記者会見し、2020年の夏季五輪招致に向け、近く共同で検討委員会を設置することを明らかにした。
会見した両市長は、招致活動を通じ、被爆都市として核兵器廃絶や世界平和をアピールする意義を強調。両市を中心とする複数都市への招致を念頭に、周辺や福岡市などの自治体にも検討委への参加を求める方針を示した。
招致の意義について秋葉市長は「(両市など内外の都市でつくる平和市長会議が目標にする)20年の核廃絶を目指す中、招致を並行して進めることは相乗効果をもたらす」と説明。田上市長も「多くの人に被爆都市を訪れ、(核兵器について)考えてもらえれば」と期待を示した。
<広島・長崎五輪招致>JOC慎重「東京の意向配慮」 2009年10月11日 毎日
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/world/n_olympic_wor__20091010_2/story/10mainichiF1011m087/
広島市と長崎市が2020年夏季五輪招致を検討していることを受け、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長は10日、「直接連絡がないので五輪憲章にのっとったものかどうか分からない。ただし新しい都市が五輪に興味をもってくれることは意義のあることだ」と語った。
福田富昭・JOC副会長は「オバマ米大統領が核廃絶を唱えてノーベル平和賞を受賞するなど非核運動が盛り上がっている中、広島、長崎の立候補は世界に強力なアピール度がある」と話す。一方で「東京は五輪招致の人脈も作り、計画もある。20年五輪への立候補を含めて、東京の意向に配慮する必要がある」と慎重だった。
JOC内には「世界に勝つためには東京しかない」と言う意見もあり、特に競技数が多い夏季五輪の場合は、都市の社会基盤やホテルの確保などが重視され、首都クラスの大都市しか五輪を開催できない傾向にある。市原則之・JOC専務理事は「広島は94年アジア大会の開催経験があり、運営面では問題ないだろうが、課題は財政力」と話す。
国際オリンピック委員会(IOC)の五輪憲章では、原則7年前に開催都市を決めることになっており、20年五輪は13年のIOC総会で決まる。その場合、来年中に国内の立候補手続きを開始し、11年にIOCに申請する見通し。同じ国内で開催を希望する都市が複数ある場合は、JOCの決定により1都市だけが申請できる。IOC理事会が承認した場合は、一部の競技を他都市で開くこともできる。最近は、サッカーを開催国内の数都市で行うのが恒例だ。
16年五輪招致の敗因の一つは、同じアジアで開催された08年北京五輪から8年後と間隔が短かったことだったが、12年五輪が欧州のロンドン、16年五輪が南米のリオデジャネイロ(ブラジル)で開催されることから、20年の方が五輪招致のチャンスが大きいとの見方がある。
◇「理念だけでは…」東京招致委幹部
2016年五輪の招致に失敗した東京オリンピック・パラリンピック招致委員会の幹部は「まだ東京の敗因分析も終わっていない段階なのに」と驚いた様子。20年五輪招致への対応も決まっていない状態だ。
この幹部は「五輪開催に名乗りを上げるのは明るい話題だと思う。しかし、開催理念や計画内容だけで招致を勝ち取れないことは、今回の東京で分かったことだ。国、日本オリンピック委員会(JOC)などが一体となってロビー活動を展開する総力戦ができる体制がなければ、開催は難しい」と話した。
一方、2020年夏季に行われる五輪については広島と長崎が招致を検討していることも判明。
ただ、核廃絶と平和を訴えるという意味で、立候補することそのものはまだ意義があるとしても、現実問題として、一番の難題は開催箇所をどう確保するかでしょうね…。
それ程大きくない市域に広島市は人口117万人、長崎市も44.4万人が住んでいるだけに、再開発を行うと言っても限度というものがあるでしょうし、長野のようにオリンピックの後の反動不況に陥ることは避けたいだけに、まずは当の市民達の合意が得られるかどうかが最初で最大の関門になりそうな気がします。
あと、もう一つ懸念材料があるとすれば、やはり『東京(特に石原都知事)が邪魔をしてこないか…』ということでしょうか…。おそらくは東京の推進派などからは、広島と長崎の立候補に猛反発してくると思いますが、ごくごく個人的な意見を述べるならば、同じ日本で開催するならば、核廃絶という説得力のある広島と長崎で開催する方が、他の国を説得する強力な材料になりそうな気がしますし、同じ巨額のお金をつぎ込むならば少しでも当選の確率を高めるためにも、東京よりも地方都市で知名度もある広島・長崎の方が適任かと思います。
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20091012AT5C1100N11102009.html
広島市の秋葉忠利市長と長崎市の田上富久市長は11日記者会見し、2020年の夏季五輪招致に向け、近く共同で検討委員会を設置することを明らかにした。
会見した両市長は、招致活動を通じ、被爆都市として核兵器廃絶や世界平和をアピールする意義を強調。両市を中心とする複数都市への招致を念頭に、周辺や福岡市などの自治体にも検討委への参加を求める方針を示した。
招致の意義について秋葉市長は「(両市など内外の都市でつくる平和市長会議が目標にする)20年の核廃絶を目指す中、招致を並行して進めることは相乗効果をもたらす」と説明。田上市長も「多くの人に被爆都市を訪れ、(核兵器について)考えてもらえれば」と期待を示した。
<広島・長崎五輪招致>JOC慎重「東京の意向配慮」 2009年10月11日 毎日
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/world/n_olympic_wor__20091010_2/story/10mainichiF1011m087/
広島市と長崎市が2020年夏季五輪招致を検討していることを受け、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長は10日、「直接連絡がないので五輪憲章にのっとったものかどうか分からない。ただし新しい都市が五輪に興味をもってくれることは意義のあることだ」と語った。
福田富昭・JOC副会長は「オバマ米大統領が核廃絶を唱えてノーベル平和賞を受賞するなど非核運動が盛り上がっている中、広島、長崎の立候補は世界に強力なアピール度がある」と話す。一方で「東京は五輪招致の人脈も作り、計画もある。20年五輪への立候補を含めて、東京の意向に配慮する必要がある」と慎重だった。
JOC内には「世界に勝つためには東京しかない」と言う意見もあり、特に競技数が多い夏季五輪の場合は、都市の社会基盤やホテルの確保などが重視され、首都クラスの大都市しか五輪を開催できない傾向にある。市原則之・JOC専務理事は「広島は94年アジア大会の開催経験があり、運営面では問題ないだろうが、課題は財政力」と話す。
国際オリンピック委員会(IOC)の五輪憲章では、原則7年前に開催都市を決めることになっており、20年五輪は13年のIOC総会で決まる。その場合、来年中に国内の立候補手続きを開始し、11年にIOCに申請する見通し。同じ国内で開催を希望する都市が複数ある場合は、JOCの決定により1都市だけが申請できる。IOC理事会が承認した場合は、一部の競技を他都市で開くこともできる。最近は、サッカーを開催国内の数都市で行うのが恒例だ。
16年五輪招致の敗因の一つは、同じアジアで開催された08年北京五輪から8年後と間隔が短かったことだったが、12年五輪が欧州のロンドン、16年五輪が南米のリオデジャネイロ(ブラジル)で開催されることから、20年の方が五輪招致のチャンスが大きいとの見方がある。
◇「理念だけでは…」東京招致委幹部
2016年五輪の招致に失敗した東京オリンピック・パラリンピック招致委員会の幹部は「まだ東京の敗因分析も終わっていない段階なのに」と驚いた様子。20年五輪招致への対応も決まっていない状態だ。
この幹部は「五輪開催に名乗りを上げるのは明るい話題だと思う。しかし、開催理念や計画内容だけで招致を勝ち取れないことは、今回の東京で分かったことだ。国、日本オリンピック委員会(JOC)などが一体となってロビー活動を展開する総力戦ができる体制がなければ、開催は難しい」と話した。
一方、2020年夏季に行われる五輪については広島と長崎が招致を検討していることも判明。
ただ、核廃絶と平和を訴えるという意味で、立候補することそのものはまだ意義があるとしても、現実問題として、一番の難題は開催箇所をどう確保するかでしょうね…。
それ程大きくない市域に広島市は人口117万人、長崎市も44.4万人が住んでいるだけに、再開発を行うと言っても限度というものがあるでしょうし、長野のようにオリンピックの後の反動不況に陥ることは避けたいだけに、まずは当の市民達の合意が得られるかどうかが最初で最大の関門になりそうな気がします。
あと、もう一つ懸念材料があるとすれば、やはり『東京(特に石原都知事)が邪魔をしてこないか…』ということでしょうか…。おそらくは東京の推進派などからは、広島と長崎の立候補に猛反発してくると思いますが、ごくごく個人的な意見を述べるならば、同じ日本で開催するならば、核廃絶という説得力のある広島と長崎で開催する方が、他の国を説得する強力な材料になりそうな気がしますし、同じ巨額のお金をつぎ込むならば少しでも当選の確率を高めるためにも、東京よりも地方都市で知名度もある広島・長崎の方が適任かと思います。