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実名本、差し止め申請 光市母子殺害の元少年側

2009-10-07 07:06:57 | Weblog
実名本、差し止め申請 光市母子殺害の元少年側 2009年10月7日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20091006STXKC068206102009.html
 山口県光市母子殺害事件の被告の元少年(28)=死刑判決を受け上告中=を実名で記したルポルタージュの単行本をめぐり、元少年側が「実名表記に同意せず、中止を求めたのに出版を強行した」として出版差し止めを求める仮処分を広島地裁に申し立てたことが6日、分かった。申し立ては5日付。
 本は「A(実名)君を殺して何になる」。ジャーナリストで出版元インシデンツの寺沢有代表によると、初版は4000部。7日に印刷会社から納品後、店頭に並ぶ見通し。
 申立書では、元少年が取材を受けた際に、原稿内容を事前に確認させることを出版の条件としていたが、約束が守られなかったと主張。弁護団は6日夜、取材に応じ「元少年は『信頼関係が壊された』と言っている」と話した。
 本は大学職員の増田美智子さん(28)が元少年や元同級生などを取材して執筆。東京・霞が関の司法記者クラブで会見した増田さんは「本人に実名で書くと伝え、了解を得ていた。仮処分の目的は弁護団による事前の検閲。報道の自由への重大な侵害だ」と批判した。

光市母子殺害、実名ルポ著者が記者会見 「元少年の承認得た」 2009年10月6日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20091006AT1G0602U06102009.html
 山口県光市母子殺害事件の被告の元少年を実名で記したルポルタージュの著者で大学職員の増田美智子さん(28)は6日、東京都内で記者会見し、「報道の自由に対する侵害行為。本人からは了解を得ている」と訴えた。
 増田さんは昨年8月以降、25回にわたり被告と拘置所で面会。実名で本を書く意向を伝えたところ「書いてもらっても構わない」との回答を得たという。実名とした理由について、増田さんは「子どものころ、友人からどう呼ばれていたかなどは、イニシャルで表現するのは難しい。彼を理解するのに名前は欠かせない」と説明した。



 ん…。今更実名本を差し止めしたところで、ネット経由で被告元少年の名前などあっという間に世界中に広まり、ほとんど意味がないと思うんですけどね…。 そもそも、『未成年というだけで、死刑判決を下されている被告に対しても匿名報道を適用する価値があるのだろうか?』という根本的な疑問を私は感じているのですが、裁判所ははたしてこの差し止め申請に対してどのような判断を下すのでしょうか…。
 ごくごく個人的な意見を述べるならば、この元少年には自分が犯した罪を一生背負っていくだけの覚悟を決めて欲しいと思いますし、はたしてこのような態度を取っている被告が、本当に反省しているのかという強い疑問を感じずにはいられません…(憮然