(4日の選挙)邑上氏、再選果たす 武蔵野市長選 『市民参加、評価された』 2009年10月5日 東京
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20091005/CK2009100502000102.html
武蔵野市長選は四日投開票され、無所属で現職の邑上守正氏(51)=民主、共産、社民、生活者ネット支持=が、無所属で元市議長の田中節男氏(64)=自民、公明推薦=を破り、再選を果たした。明確な争点がなく投票率は43・03%で、前回の44・67%を下回り、過去最低となった。当日有権者数は十一万三千三百十一人。
午後十時ごろ、同市中町一の選挙事務所に当選確実の報が入ると、支持者から拍手と歓声が上がった。邑上氏は「四年間の市民参加の政治を評価いただきうれしく思う」とあいさつ。
「選挙戦で示したマニフェストを実現し、市民の笑顔が輝くまちづくりを進めていきたい」と二期目への抱負を語った。邑上氏を支援した地元選出の菅直人副総理も駆け付け、「市民参加の原点である武蔵野市の発展に向け、ともにがんばろう」と祝福した。
邑上氏は一期四年の実績を武器に選挙戦を有利に展開。JR吉祥寺、三鷹、武蔵境各駅周辺の放置自転車対策として計一万台の駐輪場を確保することや、ごみ焼却施設「クリーンセンター」の建て替えをはじめとする老朽化した都市基盤の再整備など安心・安全のまちづくりを訴えた。
また、陣営は市長選を七月の都議選、八月の衆院選に続く「民主対自民」の第三ラウンドと位置付けて選挙戦を展開。告示日と最終日に菅副総理が応援に入るなど、自民党との対決ムードを出した戦術も奏功した。
田中氏は、邑上市政を「決断と実行力がない」と批判。土屋正忠前市長や自民系市議らの応援を受け組織固めに全力を挙げたが支持が広がらなかった。
◆問われる第2幕の中身
<解説> 市民は「市民参加」を旗印にした邑上市政の継続を選択した。
前回の選挙で邑上氏は、六期二十二年続いた土屋正忠前市長の後継候補を破り初当選。今回再選を目指すにあたり、旗印にしたのが「市民が主役! 改革の第二幕を始めよう」だった。「土屋対反土屋」の対決軸を再び持ち出し、「ワンマン政治に後戻りさせてはならない」と、土屋氏が推す田中氏を繰り返し批判した。
しかし、選挙戦ではスローガンばかりを強調。どのように市政を運営していくかなど具体的な施策のアプローチにはほとんど踏み込まず、市民からは「市長の顔が見えにくい」との声も聞かれた。
来年三月に閉店する伊勢丹吉祥寺店の後継テナント問題や、クリーンセンターの建て替えなど、早急に道筋をつけなければならない課題も少なくない。「市民参加」の中身とともに施策実行のスピードアップも求められており、邑上氏の二期目の手腕が問われる。
東京都武蔵野市 市長選挙結果
当 33668 邑上守正 51 男 無現 武蔵野市長
14567 田中節男 64 男 無新 会社役員
東京都武蔵野市は、都の中央からやや西に位置する人口13.9万人程のかっては中島飛行機(太平洋戦争終戦までは三菱航空機を凌ぐ東洋最大、世界有数の航空機メーカーだったあの中島飛行機で、富士重工業も元々はここの一部門でした)の武蔵製作所があったことでも有名な市ですが、
市長選は、4年前の前回選挙で都市プランナーの異色の経歴ながら新人3人の争いを制して初当選し、民主・共産・社民・生活者ネットの支持を受けた現職の邑上守正氏に、新人の田中節男氏が挑む形となったのですが、
現職の邑上守正氏が33668票を獲得し、自民・公明が推薦して14567票を獲得した田中節男氏に圧勝しています。
こちらは与野党対決色を打ち出したものの、両者の政策には大きな違いがなく、現在の民主郵政、自民劣勢の流れがそのまま表れた形になったでしょうか…。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20091005/CK2009100502000102.html
武蔵野市長選は四日投開票され、無所属で現職の邑上守正氏(51)=民主、共産、社民、生活者ネット支持=が、無所属で元市議長の田中節男氏(64)=自民、公明推薦=を破り、再選を果たした。明確な争点がなく投票率は43・03%で、前回の44・67%を下回り、過去最低となった。当日有権者数は十一万三千三百十一人。
午後十時ごろ、同市中町一の選挙事務所に当選確実の報が入ると、支持者から拍手と歓声が上がった。邑上氏は「四年間の市民参加の政治を評価いただきうれしく思う」とあいさつ。
「選挙戦で示したマニフェストを実現し、市民の笑顔が輝くまちづくりを進めていきたい」と二期目への抱負を語った。邑上氏を支援した地元選出の菅直人副総理も駆け付け、「市民参加の原点である武蔵野市の発展に向け、ともにがんばろう」と祝福した。
邑上氏は一期四年の実績を武器に選挙戦を有利に展開。JR吉祥寺、三鷹、武蔵境各駅周辺の放置自転車対策として計一万台の駐輪場を確保することや、ごみ焼却施設「クリーンセンター」の建て替えをはじめとする老朽化した都市基盤の再整備など安心・安全のまちづくりを訴えた。
また、陣営は市長選を七月の都議選、八月の衆院選に続く「民主対自民」の第三ラウンドと位置付けて選挙戦を展開。告示日と最終日に菅副総理が応援に入るなど、自民党との対決ムードを出した戦術も奏功した。
田中氏は、邑上市政を「決断と実行力がない」と批判。土屋正忠前市長や自民系市議らの応援を受け組織固めに全力を挙げたが支持が広がらなかった。
◆問われる第2幕の中身
<解説> 市民は「市民参加」を旗印にした邑上市政の継続を選択した。
前回の選挙で邑上氏は、六期二十二年続いた土屋正忠前市長の後継候補を破り初当選。今回再選を目指すにあたり、旗印にしたのが「市民が主役! 改革の第二幕を始めよう」だった。「土屋対反土屋」の対決軸を再び持ち出し、「ワンマン政治に後戻りさせてはならない」と、土屋氏が推す田中氏を繰り返し批判した。
しかし、選挙戦ではスローガンばかりを強調。どのように市政を運営していくかなど具体的な施策のアプローチにはほとんど踏み込まず、市民からは「市長の顔が見えにくい」との声も聞かれた。
来年三月に閉店する伊勢丹吉祥寺店の後継テナント問題や、クリーンセンターの建て替えなど、早急に道筋をつけなければならない課題も少なくない。「市民参加」の中身とともに施策実行のスピードアップも求められており、邑上氏の二期目の手腕が問われる。
東京都武蔵野市 市長選挙結果
当 33668 邑上守正 51 男 無現 武蔵野市長
14567 田中節男 64 男 無新 会社役員
東京都武蔵野市は、都の中央からやや西に位置する人口13.9万人程のかっては中島飛行機(太平洋戦争終戦までは三菱航空機を凌ぐ東洋最大、世界有数の航空機メーカーだったあの中島飛行機で、富士重工業も元々はここの一部門でした)の武蔵製作所があったことでも有名な市ですが、
市長選は、4年前の前回選挙で都市プランナーの異色の経歴ながら新人3人の争いを制して初当選し、民主・共産・社民・生活者ネットの支持を受けた現職の邑上守正氏に、新人の田中節男氏が挑む形となったのですが、
現職の邑上守正氏が33668票を獲得し、自民・公明が推薦して14567票を獲得した田中節男氏に圧勝しています。
こちらは与野党対決色を打ち出したものの、両者の政策には大きな違いがなく、現在の民主郵政、自民劣勢の流れがそのまま表れた形になったでしょうか…。