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政・官とのパイプ重視、郵政新社長に斎藤元次官

2009-10-22 06:43:52 | Weblog
政・官とのパイプ重視、郵政社長に斎藤元次官 2009年10月21日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091021AT2C2100721102009.html
 政府は21日、日本郵政次期社長に元大蔵次官の斎藤次郎・東京金融取引所社長(73)を内定した。その背景には、有力な民間企業経営者の引き受け手がなかなか見当たらないなかで、斎藤氏の政治・官界とのパイプの太さを重視したことがある。政府は日本郵政株の上場方針を当面凍結する方針だが、郵便貯金や簡易保険事業の巨大さを考えれば、経済全体に目配りした経営が欠かせない。
 政府は20日に郵政事業の新たな基本方針を閣議決定したのに続き、日本郵政株の売却を凍結する法案を今月始まる臨時国会に提出する。小泉政権が決めた方針に沿ってメガバンク出身の西川善文社長が進めた路線の修正を、旧大蔵省の大物次官と呼ばれた斎藤氏が担う格好になる。

「小沢人脈」に白羽 斎藤氏、大物次官として存在感 2009年10月21日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091021AT3S2100N21102009.html
 日本郵政の次期社長に内定した斎藤次郎氏は大蔵・財務省OBの中で民主党の小沢一郎代表と最も距離が近いとされる存在だ。能力、手腕ともに「10年に一度の大物次官」といわれながら、自民党政権の一部から距離を置かれた人物でもある。
 斎藤氏が旧大蔵省の事務次官に就いたのは1993年。非自民7党連立による細川護熙政権で、新生党代表幹事だった小沢氏とタッグを組み「国民福祉税構想」を打ち上げた。消費税率を3%から7%に引き上げるという内容だったが、根回し不足などから頓挫した経緯がある。その後、政権に復帰した自民党は、細川政権時代の小沢・斎藤ラインに対する意趣返しともいえる批判を先鋭化。運輸相だった亀井氏は急先ぽうの一人で、斎藤次官の辞任を当時求めている。こうした批判は財政、金融分離による大蔵省解体の伏線にもなった。

自民幹事長「公社化のにおいがする」 郵政社長に斎藤氏内定 2009年10月21日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091021AT3S2100H21102009.html
 自民党の大島理森幹事長は日本郵政社長に斎藤次郎元大蔵次官が内定したことについて「昨年の日銀総裁人事で、財務省出身だからいかんと抵抗にあったことを考えると一貫性がない」と批判した。そのうえで「事務次官経験者は民間の方とは経験則が違う。公社化のにおいがする」との見方を示した。
 石破茂政調会長も「財務省主導型で民営化の趣旨を没却することにならないか、懸念せざるをえない」と指摘。民主党が官僚の天下りを批判してきたことを取り上げて「今まで言ってきたことと違う」と語った。

郵政の社長就任、天下りの意識はない=斎藤・次期日本郵政社長 2009年10月21日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK034106020091021
 日本郵政の次期社長に内定した斎藤次郎・東京金融取引所社長は21日、記者会見を開き、今回の人事について「私の中では天下りの意識はない」と述べ、元大蔵事務次官の天下りとの批判に対して反論した。
 斎藤氏は、会見で郵政の現状評価や社長としての今後の方針などについては「正式に社長に就任してから説明する。現在はコメントする立場にない」と繰り返し、一切語らなかった。官僚OBの天下りとの批判に対しては「(大蔵省を)辞めてから15年経っている。私の中では元官僚という意識はない」と語った。
 亀井静香郵政改革・金融担当相との関係について「長い間のお付き合い。(亀井担当相が)郵政で党を離れてからも意見交換してきた」と述べた。
 斎藤氏は2000年に東京金融先物取引所(現東京金融取引所)理事長に就任。株式会社に改組後、社長を務めている。

郵政社長人事が天下りに当たるとの理屈にはならず、適切な人物に打診 2009年10月21日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK034067020091021
 平野博文官房長官は21日午前の会見で、亀井静香郵政担当相が日本郵政の新社長として斎藤次郎元大蔵事務次官に打診し、同氏が応諾したことについて、「国民新党との合意項目もあり、それを着実に実行できる人選だと理解している」として、今回の人事が適切だとの認識を示した。さらに「脱官僚という考え方(に反するとか)、今回の人事がイコール天下りという理屈にはならない」と述べて、新政権の掲げる基本理念に反するとの批判に当たらないとした。
 同官房長官は「大事なことは、郵政見直しについての基本方針を閣議で決定したのであり、その方針に基づいてあらためて郵政見直しをできうる人物を選んだのだろうから、一番適切な方を亀井大臣が選任・打診したということだろう」と理解を示した。

日本郵政の現経営陣「進退、新社長が判断」 亀井郵政相  2009年10月22日 日経 
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091021AT2C2101A21102009.html
 亀井静香郵政・金融担当相は21日、日本郵政傘下の企業を含めた現経営陣の進退について「新社長が基本的に判断する」と述べ、同日、日本郵政の次期社長に内定した元大蔵次官の斎藤次郎・東京金融取引所社長を中心に検討が進むとの見方を示した。
 亀井郵政相は「(現経営陣は)我々の郵政見直しの方針と逆のことを幹部として指揮してきた」と指摘。そのうえで「そのような幹部が(今後も)幹部として仕事をやっていけるのか。社外取締役の方々が経営陣として適当なのか。いろいろな思いもあるが新社長が中心となり検討していく」と述べた。

次期郵政社長の斎藤氏、役員の処遇「いろいろな人の意見聞く」  2009年10月22日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20091021AT3K2101421102009.html
 日本郵政の次期社長に内定した元大蔵次官の斎藤次郎・東京金融取引所社長(73)は21日、都内で記者会見し、「大変な仕事になる。一生懸命やらせていただく」などと抱負を語った。政府の閣議決定に基づき郵政見直しの具体策づくりに取り組むことになるが、正式就任前であることを理由に、郵政に関しては「答える立場にない」などとして見解を述べなかった。
 斎藤氏は会見で、20日午後8時ごろに亀井静香郵政・金融担当相から就任要請を受け、21日朝に受諾する意向を伝えたと説明した。郵政相とは郵政などについて意見交換を重ねてきたといい、「何かあったら力を貸してくれと言われていた」と話した。関係が近いとされる民主党の小沢一郎幹事長とはこの件で「話をしていない」と述べた。
 退任する西川善文社長以外の取締役の処遇については「いろいろな人の意見を聞いて考える」と発言。今後の役員人事刷新に含みを持たせた。

首相「脱官僚路線に反せず」表明 斎藤氏の天下り争点に 2009年10月22日 共同
http://www.47news.jp/CN/200910/CN2009102101000609.html
 鳩山由紀夫首相は21日、日本郵政の次期社長に元大蔵事務次官の斎藤次郎・東京金融取引所社長(73)を決めたことについて「能力があれば認めるべきだ」と述べ、新政権が掲げる「脱官僚」の方針に反しないとの考えを表明した。亀井静香郵政改革担当相から斎藤氏起用を伝えられた時は「当然驚きを感じた」と話し、当初は迷いがあったことを示唆した。
 自民、公明両党は、官僚出身者の起用で郵政事業への「官の影響力が強まる」と反発。「天下り批判」も出ており、新政権は発足から1カ月余りで、看板の「官僚支配からの脱却」に疑問符が付く形となった。26日から始まる臨時国会の争点になるのは必至だ。
 首相は記者団に対し、「大蔵省を辞めて15年たっており、官僚中の官僚の方も中身が変わる」と指摘。亀井担当相から20日夜、連絡を受け「元官僚ではないか」と議論したことを明らかにした。
 民主党は2008年の日銀総裁人事で「天下り反対」などを訴え、元財務事務次官の武藤敏郎副総裁(当時)の総裁昇格を阻んだ。首相は「武藤氏は辞めて5年間、必ずしも民間で働いていない。斎藤氏は民間(の東京金融取引所)で働いており、ある意味では民間で働いた方に民間の社長になってもらうということだ」と説明した。
 東京金融取引所は前身の東京金融先物取引所時代から、トップは大蔵省出身者が占めていた。日本郵政も政府が全額出資しており、斎藤氏の人事は天下りを繰り返す「渡り」ではないかとの見方もある。
 斎藤氏は東京都内で記者会見し「私の中で官僚という意識はない」と天下り批判に反論。郵政グループの組織再編などに関しては「まだ正式に社長になっていないので、申し上げる立場にない」と言及を避け、「大変な仕事になるだろうという感じは持っている」と述べるにとどめた





 日本郵政の新社長ですが、まさかまさかの斉藤元大蔵次官が就任のようですね…(吃驚
 斎藤次郎氏と言えば、当時の大蔵省では「10年に1人の大物次官」とも呼ばれていたものの、その手腕には強引さが目立ち、1994年には当時3%だった消費税を7%に引き上げる国民福祉税構想を打ち出したことから強い反撥を浴び、異例とも言える前倒しの形で事務次官を辞任。
 私自身『斉藤? どっかで聞いたことがあるけど誰だったっけ?』と一瞬考え込んでしまいましたし、夕刊を読みながら『あ~そうそう そんな人もいたね』という印象だっただけに、この人事には正直かなり驚かされましたが、西川さんを実質辞任に追い込み、国の関与が強まる可能性が濃厚な状況では、銀行出身者の擁立などまず困難だったでしょうし、かといってトヨタ自動車の奥田碩相談役、伊藤忠商事の丹羽宇一郎会長といった経営陣も、当の亀井氏が嫌っていることを考慮すれば、民間からの擁立も難しく、結局官僚OBから人材を引っ張り出すしか方策がなかったのかな…と思います。

 それにしても、奥田さんや丹羽さんはどうするんでしょうね…。亀井氏からは暗に自主的に辞表を出すように迫られ、斉藤氏も今後の役員人事刷新に含みをもたせるなど、まるで『辞めるなら辞任を迫られる前に自主的に辞めろよ! 体裁だけは保ってあげるから…』と言わんばかりですが、しばらくは人事動向も要注目となりそうです。

フィアット、黒字だったのに… 赤字と発表、あわてて修正

2009-10-22 05:35:38 | Weblog
フィアット、黒字だったのに… 赤字と発表、あわてて修正 2009年10月22日 日経
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091021AT2M2104B21102009.html
 欧州自動車大手のイタリア・フィアットは21日、2100万ユーロ(約29億円)の純利益(株主帰属ベース)を出した7~9月期決算を、当初1億6800万ユーロの最終赤字と誤って発表した。同社は発表後に誤りに気づいてあわてて修正を発表したが、同社の株価は一時6%強も下げるなど市場も混乱した。
 7~9月期の自動車事業は新車販売台数が前年同期比4%増となるなど堅調で、同部門の売上高も3%減にとどまった。一方、建機・農機と商用車の両部門がそれぞれ約3割の減収と足を引っ張った。提携する米クライスラーの再建計画については11月4日に発表するという。




 う~ん…(汗
 世界的に自動車販売の苦戦が伝えられる中、自社の決算が黒字ならば自然笑顔が出そうなものですし、まして黒字なのに赤字と間違えて発表すること自体が信じられないのですが、こういうことって本当にあるんですね…(吃驚
 もっとも、昔のように記者経由でしか報道が伝わらない時代ならまだしも、今はお金さえ払えばリアルタイムで情報が伝わる時代ですし、細かな利ザヤ取りで利益を上げているデイトレーダーなどは、この報道に驚いてろうばい売りを出した可能性もあるかも…。
 こういう誤報は笑えませんし、ホント勘弁してもらいたいものだと思います。