石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

浦元・ILOアジア太平洋地域総局長と懇談

2012-10-09 23:17:51 | 活動レポート

国際労働機関(ILO)は、アジア太平洋地域全域をカバーする地域組織を持っていて、その本部は、タイのバンコクに置かれています。

面積でも人口でも世界の半分を占める広大なアジア太平洋地域、中には多種多様な国々を抱えています。中国、インド、インドネシアなど、巨大な人口を要する国。東アジア、中東、ASEAN、南太平洋など、多様な民族・文化圏。仏教、ヒンズー教、イスラム教、キリスト教など、多様な宗教。そして、アフガニスタン、イラク、イラン、ミャンマー、フィジーなど、多様な政治体制や政治状況を持つ国々・・・。

これだけ多様かつ広大で、かつ経済的に最もダイナミックな地域で、ILO加盟33か国におけるILO諸条約の批准・履行促進や監視活動、雇用環境整備のための技術協力などを担当するオフィスですから、その重要性は計り知れないものがあります。

そしてこのアジア太平洋地域組織のトップ、アジア太平洋地域総局長に新たに就任することになったのが、浦元義照氏です。浦元氏は、1978年から国際連合児童基金(ユニセフ)に勤務。ビルマ(ミャンマー)、インド、インドネシア、東チモールなどで専門家として勤務されたご経験があり、最近では、2006年から国際連合工業開発機関(UNIDO)の事務局事務次長として、工業開発や貿易促進などの活動に従事されています。大変豊富な国際経験と現場経験をお持ちですね。

今日、その浦元氏と私たちILO議連役員との懇談会を開催し、はじめて直接お目にかかることができました。

(左から、川田議員、上岡駐日事務所長、直嶋会長、浦元総局長、高木議員、そして私)

 

浦元氏は「大変重要な役割で、お引き受けして以降、日が経つにつれ、またILOの関係者の皆さんとお会いして色々とお話する度に、その責任の重さを実感している。アジア太平洋地域における諸課題をしっかりと把握しながら、ILOの役割を果たしていけるよう、努力していきたい」と述べておられました。

私からは、ILOの先輩として、「ILOの特徴はなんといっても政労使の三者構成主義であり、アジア太平洋地域の多様性の中で、各国の労使団体との連携・協力をしっかり確保し、問題の解決を図っていって欲しい」とお願いするとともに、「議連としても、アジア太平洋地域におけるディーセントワークの追求に対する協力を惜しまないので、今後とも、ぜひ日本の政労使組織、そして議連との連携を図って欲しい。また、ILOで働く日本人の数を今後もっと増やしていくことについても、協力して取り組んでいきたい」と要請させていただきました。

浦元総局長のこれからの活躍に期待したいと思います。