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石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

「教育の情報化推進に関するWT」第7回会合開催!

2012-03-29 23:38:45 | 活動レポート

今日、民主党文部科学部門会議「教育の情報化推進に関するワーキングチーム(WT)」の第7回会合を開催しました。


今日の講師は、堀田龍也(ほりたたつや)玉川大学教職大学院教授。ICT活用授業、情報教育、校務の情報化などの専門家で、情報化に伴う教育内容や教育方法の開発、学習支援システムや教材の開発などにも携わっておられます。

実は、総務省と文部科学省に「海外における教育のICT化の実情に詳しく、それとの比較に基づいて日本の教育のICT化に示唆をいただける人を推薦してくれないか?」と尋ねたところ、両省から一致して届いたのが堀田教授の名前。では是非来ていただこうとお招きをして、今日のヒアリングが実現したわけです。

まず、「学校現場における情報化の現状と課題~諸外国を横目で見ながら~」というタイトルで約30分間の講演をいただきました。

冒頭、「日本のいわゆる学力問題は、出来る子と出来ない子との格差が大きいこと」であって、「この下位層の子どもたちの学力をいかに向上させるかをターゲットにすべきである」と。一方で、これから教員の大量退職時代を迎えることで、今後10年間で約3分の1の「指導力」を持った教員が入れ替わってしまうことにも留意しなければならない、と。つまり、この両面においてICTの利活用が役に立つ、というわけですね。

そして、ICT教育の現場を写真で例示いただきながら、ICTを使うからこそ「何をどうするのか(模範)」や「何がどうなっているのか(実物)」を効果的に見せて確認し合えることや、子どもたちが独力で、ペアで、グループで、そしてクラス全体でと様々な形で学び、教え合えることなどを説明していただきました。

何度も強調されていたのは、「ICT機器をクラスに常備し、いつでも使えるようにしておくことが大事」だという点。日本でも今、電子黒板や実物投影機などの配備が進められていますが、たいていは「学校に一台」というのが実情。とすると、クラスで授業をするためにはいちいち機材を取りに行って、クラスに持ってきて設置し、テストし、使い終わったらまた元に戻す、という労力が必要になります。現実的になかなかそこまで出来ないので、結局「使われない」という結果になります。

この点は、私が現場視察に行った際にも、先生たちから「せっかく電子黒板を配備してもらったが、学校に一台ではなかなか使えない」との声をいただいていたこととも合致しますね。「持ってきて使わせるのなんて世界広しと言えども日本だけだ!」との先生の言葉、重く受け止めないといけません。

最後に、英国、韓国、シンガポールなどの実情をご紹介いただきながら、日本における教育のICT化の現状を比較分析していただいて、その結論として下記の2点について、政府への提言をいただきました。

  1. 学校現場の現実に合ったICT環境の構築
    • 研修が不要なICT機器の整備
    • 従来の指導の徹底のために普通教室に(ICT機器を)常設
    • 指導に必要なデジタル教材の開発促進
  2. 次世代ICT活用教育のための取り組み
    • 先進プロジェクトへの理解ある見守り
    • 先端→先進→先導→啓発→普及の段階を意識した施策の連続的実施
    • 地方の時代における教育行政の停滞抑止

1.は、つまりいきなり全ての学校で先端的なICT教育(フューチャースクールのような)の実現をめざすのではなく、今の現場の実情を踏まえながら、いかに手軽に、お金と手間暇をそれほどかけずに、でもしっかりとICTの効果を感じて活かして貰えるように、「出来る整備」をより多くの学校で導入し、実践していく、ということです。そのためのモデル校をつくって共有化を図ってはどうかという提案もいただきました。

2.は、それと同時に、やはり10年後の世界を見据えて、フューチャースクール推進事業のような先端的な実証を進めて行くことも大事だと言うことです。それを今すぐ、全ての学校で実現しようという意図ではなく、将来的にはこういう先端教育を実践していくんだ、という目標を見える形でつくり、地方にも先生たちにもいい刺激を与えていくことが必要だと言うことですね。

大変勉強になりました!

「現場の声をしっかり聞き、現場の問題に対応出来るICT教育ソリューションを提供していけば、必ず現場に受け入れられる。そして現場に受け入れられ、声が大きくなれば、地方の行政も動く」

という堀田先生の言葉、ワーキングチームのこれまでの議論にも重なる大変重要なポイントです。そこことを忘れずに、今後、具体的な政策づくりを進めて行きたいと思います。

以上、教育の情報化推進に関するWT第7回会合の報告でした。次回は、来週4月5日です! 


国会見学~最後はプチサイン会に~(事務所だより)

2012-03-29 17:50:13 | 雑記

本日はNTT労組データ本部親子国会見学があり、33名が参加。国会議事堂見学や議員との交流を行ないました。

議員との交流では、子どもたちから「増税に賛成?反対?」という質問から、「休日は何をして過ごしているの?」「小さい頃、大人になったら何になりたいと思ってた?」など多くの質問が出され、議員がタジタジする場面も…。

そして、退出しようとしたときに、あるお子さんが「サインください!」とリクエスト。

急きょ、プチサイン会となりました。いつか価値が出るまで大切にしてほしいです(^v^)

遠くは四国から参加してくださった親子もいたそうです。春休みのよい思い出となりますよぉに…。

余談ですが…。

本日参加者の皆さんの昼食は「オムライス」。ほとんどのお子さんが完食していたので、国会見学終了後、食堂で同じものを食べようとしたら、普段のメニューにはありませんでした。残念…。