ゆめ未来     

遊びをせんとや生れけむ....
好きなことを、心から楽しもうよ。
しなやかに、のびやかに毎日を過ごそう。

寝かしておいた 「醸し人九平次 別誂」

2018年02月17日 | さらに酔うもう一杯の日本酒に
別誂・純米大吟醸 醸し人九平次  名古屋市 2018.2.17

 すっきりとした、このデザインが好きです。



大切にしまってあった 「醸し人九平次」 なにか特別めでたいことがあったわけでもないが、栓を開けてみた。
おもむろに口に運ぶ。日は経った。が、まだ微発泡はある。さすがに旨い。
ほのかな香りと、口に含んだときの旨さ、さわやかな余韻に時を忘れた。



     別誂・純米大吟醸 醸し人九平次

     兵庫県産 山田錦 100%使用
     チーフブリュアリスト 佐藤彰洋
     精米歩合:35%
     アルコール分:16度
     原材料名:米(国産)・米麹(国産米)
     萬乗醸造(名古屋市緑区大高町西門田)



  【酒器】
  ワイングラスでお召し上がり頂くと、
  香り、表情を多岐に感じて頂けると思います。

  【温度】
  お召し上がり頂く品温にて表情に多様性を見せていきます。

  【時間軸】
  一瓶・一杯の中で、開栓直後から時間軸と共に印象が
  変わっていきます。その変化をお楽しみ下さい。


「醸し人九平次」は、岐阜高島屋の酒屋さんで手に入るがうれしい。
好みのお酒、人気に火がつくと手に入りにくくなる。これには悩まされる。

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手間いらずで美味しいあて 「牡蠣のジョン」

2018年02月17日 | お昼のおひとり様ご飯
牡蠣のジョン   2018.2.17

お酒のあてに、 「牡蠣のジョン」 を作ってみました。
先々週に、「エリンギのジョン」を作ってみて美味しかったので、今回は牡蠣で挑戦してみました。
材料は、牡蠣と玉子だけ。 作り方も同様。
牡蠣の下処理が、ほんの少しだけ手間でした。
これも簡単に作れて、すっごく美味しいお酒のおつまみです。





■朝日新聞 2018.2.13
  波聞風問/編集委員 多賀谷克彦
  事業継承/小さな酒蔵5人の復活劇


中小企業の廃業・解散が過去最高の水準にあるという。
経営者が引退の時期を迎えても後継者が見つからないからだ。
そのなか、逆境を克服した小さな酒蔵を訪ねた。

十数年前、東京から戻った5人が、それぞれに秋田県の酒造蔵を継いだとき、経営状態はひどかった。

「赤字基調でした」は、まだまし。
「債務超過で銀行からの融資は望めなかった」「どうせ潰れるなら、違う酒造りに挑戦するか」と、それぞれが追い詰められていた。

今、5人は「NEXT5」(ネクスト・ファイブ)として知られ、それぞれが個性的な酒を醸す。
全国に知られる銘柄に育ち、安定的に利益を出せるようにもなった。

呼びかけたのは、県最北の町の蔵、「山本」の山本友文さん(47)だった。
故郷に帰るつもりはさらさらなかった。
米国で機械工学を学び、東京の音楽プロダクションにいたが、蔵を継ぐはずのいとこが急逝して帰郷した。

杜氏(とうじ)と酒造りを始めたが、経営は好転しない。
2009年、広島の蔵元集団を知り、「俺たちもやらないか」と、秋田市の小林忠彦さん(56)らに声をかけた。
小林さんも「ゆきの美人」という新銘柄を掲げ、杜氏を置かずに自ら酒造りに挑んでいた。

他には、元フリーライター、「新政(あらまさ)」の佐藤祐輔さん(43)、杜氏が急逝して、自ら酒造りを始めていた「春霞(はるかすみ)」の栗林直章さん(49)、「一白水成(いっぱくすいせい)」の渡辺康衛さん(38)が加わった。

彼らが先代から継いだ酒はアルコールを添加した「普通酒」だった。
大手との価格競争にはかなわない。
利幅は薄く、個性も出しにくい。
市場は縮小する一方だった。

秋田では、杜氏を置く蔵元が多い。
蔵の技術は杜氏の技術であり、秘中の秘だった。

瀬戸際の彼らが目指したのは、自らが酒造りに加わり、品質の高い純米酒に切り替えるという大転換だった。
技術・生産データの公開、共有を始めた。
手の内を、台所事情を明かすことにためらう間もなかった。
頻繁に集まり、東京で好評な酒の利き酒を繰り返した。
消費者向けのイベントを開き、生の声を聞いた。

10年には、5蔵の共同醸造を姶めた。
年に一度、当番の蔵に集まり、工程を分担して、一つの酒を醸す。
見る聞くではない、体験の共有だ。
酒造りのオープンイノベーションとも言える。

共同醸造酒は毎回、予約時点で完売する。
今では取引を求める酒販店、飲食店が絶えない。
著名シェフ、ソムリエが蔵を訪れるようにもなった。
彼らの活動を知り、蔵を継ごうとする次世代もいるという。
彼らが量を追わず、質を求め続けた成果だ。

逆境下の事業継承、しかも地方の小さな蔵が示したものは何か。
彼らは業界の因習にとらわれず、緩やかにつながり、危機意識、事業リスクも共有した。
だからこそできた復活劇ではないか。


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