
5月2日
日経平均 3万6830.69円(378.39円高)
TOPIX 2687.78(8.34ポイント高)
長期金利(新発10年国債) 1.260%(-0.010)
1ドル= 145.13 - 145.15円(0.77円安)
4月28日 3万5839円 20億1503万株 4兆7221億円
4月30日 3万6045円 22億8183万株 5兆4367億円
5月1日 3万6452円 18億6514万株 4兆6085億円
5月2日 3万6830円 19億7112万株 4兆7505億円
■株探ニュース 2025.5.3
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今週の【早わかり株式市況】3週続伸、関税警戒感和らぎ一時3万7000円に迫る
■今週の相場ポイント
1.日経平均は3週続伸、3万7000円台に迫る
2.堅調地合い続く、米関税警戒に落ち着き
3.豊田織がストップ高、非公開化検討と報道
4.利上げ観測後退、成長率見通し下方修正で
5.日米で為替議論なく安心感、輸出株に買い
■週間 市場概況
今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比1124円(3.2%)高の3万6830円と、3週連続で上昇した。
今週は堅調な相場展開が続いた。
トランプ関税への警戒感が落ち着き、前週に続いて買い戻しの動きが広がった。
日銀の早期利上げ観測が後退したことも追い風に。
日経平均は3万6000円台を難なく突破し、3万7000円台に迫る場面があった。
週明け28日(月)の東京株式市場は上昇。
トランプ米政権の関税政策を巡る警戒感が和らぐなか前週末の米国株市場でハイテク関連株が上昇した流れを受け、買いが先行した。
個別では非公開化の検討報道が出た豊田自動織機がストップ高に。
トヨタグループ各社にも思惑的な物色が波及し、マーケットの話題をさらった。
29日(火)は昭和の日の祝日で休場。
30日(水)は上昇。
主力株を中心に朝方買い優勢でスタートした後いったん急速に値を消しマイナス圏に沈んだが、その後は底堅さを発揮し、後場取引後半から次第高の様相に。
トランプ政権の関税政策に緩和の兆しが見られ、中国をはじめ海外各国との貿易摩擦が緩和するとの見方が強まった。
日経平均は3万6000円台を回復した。
5月1日(木)は大幅高。
この日開催された日銀の金融政策決定会合では政策金利の現状維持が決まったが、あわせて公表された展望リポートでは今後の経済成長率見通しが下方修正された。
日銀の利上げが当面難しいとの見方から、金利敏感株や半導体関連などを中心に買い戻しの動きが顕著となり全体を押し上げた。
堅調地合いは続き、2日(金)も上昇。
これで前週後半から数えて日経平均は7日続伸となった。
この日の早朝に日米の第2回関税交渉が開かれたが、引き続き為替問題は議論されず安心感が広がった。
ドル円は円安方向に振れ、これを受けて自動車など輸出株中心に買われた。
■来週のポイント
来週は月曜、火曜が祝日で3日間のみの取引となる。
決算発表が本格化するなか、個別に明暗を分ける銘柄が多そうだ。
また、来週は6~7日に米FOMCが開催される。
今回は金利の据え置きが予想されているが、会合後のコメントも含め全体相場に影響を与える可能性があるため注意したい。
重要イベントとしては、国内では8日朝に発表される日銀金融政策決定会合議事要旨(3月18・19日開催分)、9日朝に発表される3月全世帯家計調査、3月景気動向指数、オプションSQ算出が注目される。
海外ではFOMCのほか5日に発表される米国4月ISM非製造業景気指数、6日に発表される米国3月貿易収支、9日に発表される中国4月貿易収支、10日に発表される中国4月の消費者物価指数と生産者物価指数に注視が必要だろう。
■日々の動き(4月28日~5月2日)
4月28日(月) 4日続伸、米ハイテク株高を受け買い優勢
日経平均 35839.99( +134.25) 売買高20億1503万株 売買代金4兆7221億円
4月30日(水) 55連騰、トランプ関税緩和期待で3万6000円台回復
日経平均 36045.38( +205.39) 売買高22億8183万株 売買代金5兆4367億円
5月1日(木) 6連騰、日銀の利上げ遠のき半導体関連が高い
日経平均 36452.30( +406.92) 売買高18億6514万株 売買代金4兆6085億円
5月2日(金) 7日続伸、円安を受け輸出関連株が高い
日経平均 36830.69( +378.39) 売買高19億7112万株 売買代金4兆7505億円
■セクター・トレンド
(1)全33業種中、27業種が上昇
(2)値上がり率トップは任天堂などその他製品
(3)HOYAなど精密機器、トヨタなど自動車、ダイキンなど機械といった輸出株が高い
(4)リクルートなどサービス、JR東日本など陸運、スクエニHDなど情報通信といった内需株も堅調
(5)金融株は野村など証券、楽天銀など銀行が安いが第一生命HDなど保険は買われた
(6)値下がり率トップは商船三井など海運
■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
1(1) 円高メリット
2(5) 半導体
3(6) 人工知能
4(2) ディフェンシブ
5(12) サイバーセキュリティ 大学への不正アクセスや証券会社の被害急増で関心高まる
※カッコは前週の順位
株探ニュース(minkabu PRESS)