
8月15日
日経平均 4万3378.31円(729.05円高)
TOPIX 3107.68(49.73ポイント高)
長期金利(新発10年国債) 1.560%(+0.010)
1ドル= 147.00 - 147.02円(0.45円安)
8月12日 4万2718円 27億8177万株 6兆8640億円
8月13日 4万3274円 23億9654万株 6兆3336億円
8月14日 4万2649円 20億5962万株 5兆4482億円
8月15日 4万3378円 21億6544万株 5兆6113億円
■株探ニュース 2025.8.17
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今週の【早わかり株式市況】2週続伸、主力株が買われ昨夏ぶり最高値更新
■今週の相場ポイント
1.日経平均は2週続伸、初の4万3000円台乗せ
2.昨夏ぶり最高値更新、連休明けから買い流入
3.先物主導で水準切り上げる、米株高も追い風
4.ベッセント発言で円高、利益確定売りの場面も
5.4-6月期GDPが市場予想上回る、更に株高加速へ
■週間 市場概況
今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比1557円(3.7%)高の4万3378円と、2週連続で上昇した。
今週は祝日があったため4日間の取引だったが、総じて買い気の強い地合いで日経平均は前週に続き4ケタの上げ幅に。
半導体関連など主力銘柄に幅広く買いが流入した。
日経平均、TOPIXなど日本株は最高値圏を舞う展開となった。
山の日を含む3連休明け12日(火)の日経平均は大幅高。
昨年7月の高値(4万2224円)を上回り、約1年1ヵ月ぶりに史上最高値を更新した。
海外投資家とみられる積極的な買いが入り、朝方から先物主導で水準を切り上げる展開に。
全体指数への寄与度が高い半導体関連をはじめ、値がさ株が買われて上げ足を速めた。
13日(水)も大幅高。
前日の米国株市場では経済指標を手掛かりに早期利下げ期待が高まり、ハイテク株を中心に幅広く上昇した。
この流れを引き継ぎ、東京市場もリスクオン地合いが続いた。
日経平均は終値ベースで初めて4万3000円台に乗せた。
一転して14日(木)は急反落。
直近まで上げが続いた反動で利益確定の動きが顕在化した。
ベッセント米財務長官が日本の金融政策に対し、インフレ抑制で後手に回っているとの見方を示したことが伝わり、これを受けて日銀の早期利上げ観測が広がり、ドル円相場が円高方向に振れたことも相場の重荷に。
自動車や半導体など輸出関連株を中心に売られた。
一方、金利上昇メリットの銀行株は逆行高となった。
15日(金)は急反発。
この日発表された4-6月期国内総生産(GDP)は実質で前期比0.3%増、年率換算で1.0%増と市場予想(0.1%、0.4%)を上回り、これが好感され再び株高の勢いが加速した。
日経平均は終値ベースで前々日の13日以来、2日ぶりに最高値を更新して取引を終えた。
■来週のポイント
来週は米ジャクソンホール会議を控え、米国の金融政策に関するトピックが市場を賑わしそうだ。
早期利下げやパウエルFRB議長の後任人事に関する話題には注意したい。
日経平均は青空圏を快走しているが過熱感も強く、ふとしたきっかけで利益確定の流れになることも考えられるため慎重に対処したい。
重要イベントとしては、国内では20日朝に発表される6月機械受注、22日朝に発表される7月全国消費者物価指数が注目される。
海外では前述した21~23日のジャクソンホール会議のほか、19日に発表される米国7月住宅着工件数、20日に発表される中国8月最優遇貸出金利、21日に発表される米国7月コンファレンスボード景気先行指数に注視が必要だろう。
■日々の動き(8月12日~8月15日)
8月12日(火) 5連騰、先物主導で買われ史上最高値更新
日経平均 42718.17( +897.69) 売買高27億8177万株 売買代金6兆8640億円
8月13日(水) 6連騰、主力株を中心に強気優勢で連日高値
日経平均 43274.67( +556.50) 売買高23億9654万株 売買代金6兆3336億円
8月14日(木) 7日ぶり反落、連日急騰の反動で利益確定売り優勢
日経平均 42649.26( -625.41) 売買高20億5962万株 売買代金5兆4482億円
8月15日(金) 急反発、買い意欲強く史上最高値更新
日経平均 43378.31( +729.05) 売買高21億6544万株 売買代金5兆6113億円
■セクター・トレンド
(1)全33業種中、28業種が上昇
(2)早期利上げの思惑で三菱UFJなど銀行株が値上がり率トップ。金融株はMS&ADなど保険、野村など証券も高い
(3)レーザーテクなど電機、トヨタなど自動車、荏原など機械といった輸出株も堅調
(4)内需株はSBGなど情報通信、OLCなどサービス、住友林など建設が値を上げた
(5)三井金など非鉄、INPEXなど鉱業、ENEOSなど石油といった資源株も買われた
(6)値下がり率トップはアサヒなど食料品
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株探ニュース(minkabu PRESS)