
6月6日
日経平均 3万7741.61円(187.12円高)
TOPIX 2769.33(12.86ポイント高)
長期金利(新発10年国債) 1.455%(-0.005)
1ドル= 143.90 - 143.92円(0.56円安)
6月2日 3万7470円 17億0043万株 3兆8398億円
6月3日 3万7446円 16億6704万株 4兆0107億円
6月4日 3万7747円 16億2762万株 4兆0854億円
6月5日 3万7554円 16億6584万株 4兆2166億円
6月6日 3万7741円 14億6413万株 3兆6054億円
■株探ニュース 2025.6.7
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今週の【早わかり株式市況】反落、米関税と景気懸念で上値の重い地合
■今週の相場ポイント
1.日経平均は2週ぶり反落、3万8000円乗せられず
2.鉄鋼・アルミに米政権が25%→50%の追加関税
3.経済指標を受け米景気減速への警戒感も浮上
4.雇用統計控え様子見ムード、米中緩和に期待も
5.宇宙関連株が下落、グロース株全体に売り波及
■週間 市場概況
今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比223円(0.6%)安の3万7741円と、2週ぶりに下落した。
今週は上下に大きな値動きが出ず、方向感に乏しい地合いだった。
トランプ関税を巡る根強い先行き不安に加え、米景気懸念の浮上が相場の上値を押さえた。
日経平均は前週に一時回復した3万8000円台に乗せられず、足踏み状態が続いた。
週明け2日(月)の東京株式市場は下落。
米国が鉄鋼・アルミニウム製品への追加関税を25%から50%に引き上げる方針を示し、為替市場で円高が進行。
輸出株中心に買いが手控えられた。
3日(火)は買い一巡後に下げ転換。
米中貿易交渉の進展期待から前日の米国株市場が上昇した流れを引き継ぎ、朝方は高くスタート。
その後、米政権への根強い懸念を背景に次第に売り圧力が強まった。
4日(水)は反発。
前日まで軟調展開が続いていたこともあり値ごろ感からの買いが流入、4日ぶりに上昇に転じた。
半導体や防衛、ゲーム関連など幅広い銘柄が買われた。
5日(木)は再び反落。
前日発表された米経済指標を受けて米国景気の減速懸念が浮上し、市場センチメントを冷やした。
足もと日経平均が位置する3万7000円台後半~3万8000円近辺は滞留出来高が多く、戻り売り圧力の強さが意識されやすい面もあった。
6日(金)は反発。
トランプ米大統領と中国の習近平国家主席との電話協議が行われ、米中摩擦の緩和期待が台頭した。
ただ、この日夜の米雇用統計の発表を控え、様子見ムードは拭えなかった。
個別では月面着陸に失敗したispaceが急落し、市場の関心を集めた。
他の宇宙関連株も下落したほか、グロース株全体に売りが波及する格好となった。
この日は日経平均、TOPIXとも上昇したが、グロース市場250指数(旧マザーズ指数)は2%あまりの下落となった。
■来週のポイント
来週は週末に失速したグロース市場が勢いを取り戻せるかが注目されそうだ。
ここまでほぼ一直線の上昇相場を演じてきただけに、そろそろ一服してもおかしくないところではある。
全体相場は米国の関税政策のほか、都議選や参院選が近づいており政局の影響も強まる可能性がある。
重要イベントとしては、国内では12日朝に発表される4-6月期法人企業景気予測調査、13日のメジャーSQ算出が注目される。
海外では9日に発表される中国5月の消費者物価指数と生産者物価指数および貿易収支、11日に発表される米国5月消費者物価指数、12日に発表される米国5月生産者物価指数に注視が必要だろう。
■日々の動き(6月2日~6月6日)
6月2日(月) 続急落、米関税の不透明感と円高で売り優勢
日経平均 37470.67( -494.43) 売買高17億43万株 売買代金3兆8398億円
6月3日(火) 3日続落、日米関税交渉の不透明要因が上値圧迫
日経平均 37446.81( -23.86) 売買高16億6704万株 売買代金4兆107億円
6月4日(水) 4日ぶり反発、米株高で半導体関連などが買われる
日経平均 37747.45( +300.64) 売買高16億2762万株 売買代金4兆854億円
6月5日(木) 反落、円高を背景に主力株中心に売り優勢
日経平均 37554.49( -192.96) 売買高16億6584万株 売買代金4兆2166億円
6月6日(金) 反発、米中貿易摩擦の緩和期待で買い優勢
日経平均 37741.61( +187.12) 売買高14億6413万株 売買代金3兆6054億円
■セクター・トレンド
(1)全33業種中、19業種が値下がり
(2)値下がり率トップは郵船など海運
(3)輸出株はトヨタなど自動車が大幅安、HOYAなど精密機器と安川電など電機も売られた
(4)内需株はまちまち。日本郵政などサービス、東洋水など食料品が安いが三井倉HDなど倉庫・運輸は値上がり率トップに買われた
(5)金融もまちまち。三菱UFJなど銀行が下落したがかんぽ生命など保険、SBIなど証券はしっかり
■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
1(8) 下水道
2(2) 防衛
3(5) 親子上場 引き続き高い関心集める
4(6) 人工知能
5(1) 量子コンピューター
※カッコは前週の順位
株探ニュース(minkabu PRESS)