
8月29日
日経平均 4万2718.47円(110.32円安)
TOPIX 3075.18(14.60ポイント安)
長期金利(新発10年国債) 1.600%(-0.015)
1ドル= 147.00 - 147.02円(0.16円高)
8月25日 4万2807円 17億7657万株 4兆1406億円
8月26日 4万2394円 24億8155万株 5兆6237億円
8月27日 4万2520円 18億5463万株 4兆1890億円
8月28日 4万2828円 18億7924万株 4兆6545億円
8月29日 4万2718円 18億6670万株 4兆4068億円
■株探ニュース 2025.8.30
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今週の【早わかり株式市況】小反発、エヌビディア決算も波乱なく方向感ない地合い
■今週の相場ポイント
1.日経平均は2週ぶり小反発、4万2000円台で膠着
2.トランプ氏のFRB理事解任が波紋、円高の場面も
3.エヌビディア好決算、売上高・純利益が過去最高
4.イベント通過で安心感、バフェット商社株買いも
5.外食株が軒並み安、大手による値下げ発表で懸念
■週間 市場概況
今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比85円(0.2%)高の4万2718円と、2週ぶりに上昇した。
今週は総じて方向感に乏しい地合いだった。
米半導体大手エヌビディアの決算発表というビッグイベントを控えて動きにくい面もあったが、発表後も特段の波乱にはならず、日経平均は4万2000円台で膠着感を強めた。
25日(月)の日経平均は上昇。
前週末のジャクソンホール会議でパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演がハト派的と受け止められ、同日の米国株市場が上昇。
週明けの日本株もこの流れを引き継いだ。
26日(火)は反落。
トランプ米大統領がクックFRB理事の解任を発表したことが波紋を呼び、外国為替市場でドル安・円高が進行。
輸出セクターを中心に逆風となった。
27日(水)は反発。
前日からの買い戻しが入り底堅く推移したが、日本時間翌朝にエヌビディアの決算発表を控えているとあって投資家の様子見姿勢が強かった。
注目のエヌビディアの5-7月期決算は売上高、純利益ともに市場予想を上回り、四半期ベースで過去最高を更新。
今後についても中国向け出荷を巡る懸念はありつつも概ね良好な見通しを示した。
一方、データセンター向け売上高が予想を下回ったことが嫌気され、同社株は時間外取引で下落。
こうしたなか迎えた28日(木)の日経平均は朝方こそ気迷いムードで売り買いを交錯させたが、次第に買いの勢いが増した。
個別では米著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社の株式買い増しが明らかとなった三菱商事が注目を浴びた。
29日(金)は反落。
週末・月末に伴う持ち高調整の売りが出た。
個別では「すき家」の値下げを発表したゼンショーホールディングスが関心を集めた。
業界全体の値下げ合戦につながるとの懸念から外食株全般に売りが波及した。
■来週のポイント
来週は引き続きもみ合いのなか、個別に材料を取り沙汰する展開となりそうだ。
全体相場も米金融緩和期待に左右される状況は変わらないだろう。
下記米経済指標の発表には特に注意したい。
重要イベントとしては、国内では9月1日に発表される4-6月期法人企業統計調査、5日朝に発表される7月全世帯家計調査、7月景気動向指数が注目される。
海外では2日に発表される米国8月ISM製造業景気指数、4日に発表される米国8月のADP雇用統計とISM非製造業景気指数、米国7月貿易収支、5日に発表される米国8月雇用統計に注視が必要だろう。
■日々の動き(8月25日~8月29日)
8月25日(月) 続伸、米株高を受けリスク選好の買い優勢
日経平均 42807.82( +174.53) 売買高17億7657万株 売買代金4兆1406億円
8月26日(火) 3日ぶり反落、米株安を受けリスク回避の売り優勢
日経平均 42394.40( -413.42) 売買高24億8155万株 売買代金5兆6237億円
8月27日(水) 反発、半導体関連が買われ切り返す
日経平均 42520.27( +125.87) 売買高18億5463万株 売買代金4兆1890億円
8月28日(木) 大幅続伸、押し目買いで切り返し高値引け
日経平均 42828.79( +308.52) 売買高18億7924万株 売買代金4兆6545億円
8月29日(金) 3日ぶり反落、月末要因で持ち高調整の売り優勢
日経平均 42718.47( -110.32) 売買高18億6670万株 売買代金4兆4068億円
■セクター・トレンド
(1)全33業種中、24業種が値下がり
(2)内需株は良品計画など小売が値下がり率トップに売られたほかDyDoなど食料品や住友不など不動産も安い
(3)日産自など自動車、ソニーGなど電機、東京計器など精密機器といった輸出株も下落
(4)第一三共など医薬品、中国電など電気・ガス、SGHDなど陸運といったディフェンシブ株も軟調
(5)金融株はMS&ADなど保険、日本取引所などその他金融が売られたがSBIなど証券はしっかり
(6)三井金など非鉄が断トツに買われ上昇率トップ。資源株はINPEXなど鉱業、伊藤忠など商社も高い
■【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)
1(5) ステーブルコイン
2(3) 下水道 ── 道路陥没への対策が本格始動へ
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※カッコは前週の順位
株探ニュース(minkabu PRESS)