ゆめ未来     

遊びをせんとや生れけむ....
好きなことを、心から楽しもうよ。
しなやかに、のびやかに毎日を過ごそう。

笑う死体/ジョセフ・ノックス

2022年05月30日 | もう一冊読んでみた
笑う死体  2022.5.30

マンチェスタ市警 エイダン・ウェイツシリーズ 『 笑う死体 』 を読みました。

詩情豊かなミステリーです。

 ようやく訪れた夜は幻覚に似て、電気を帯びていた。街のどこへ行っても火花が閃いた----夏服の少女たち、白い歯を輝かせる少年たち。

 万年夜勤は二つのうちずれかを意味する。仕事以外にやることがないか、出世街道を完全にはずれたか。入職から数年にして、俺はその条件を両方ともクリアした。

 「俺を事件から排除したがってるわけですね」
 「いや、おまえをこの星から排除したがっている
 「警視は何とおっしゃったんですか」
 「気持ちはわかると言ったよ。言いたいことはよくわかると。だがこうも言った。おまえとサティは、二人いないと前に進めないロバの被り物のようなものだとね。おもえを舞台から下ろすと、でっぷり太った尻だけがうろうろするばかりで何の役にも立たないだろうと」


 この日遭遇したもののうち俺にとって筋が通っていたのは、アリの病棟にいた錯乱した患者、恐怖と混乱のなか世界に向かってわめいていたあの声だけだった。

 「きっかけはみんな似たようなものだと思いますけどね。仕事上のつきあいで始まって、次に少し砕けた間柄になり、思わせぶりな態度で始まったものが酒の勢いで次の段階に進んだ。最終的には、いうまでもなく、涙で終わった

 シャンはしばし考えこんだ。「あなたって人がときどきわからなくなるよ・・・・・・」
 「俺は傷だらけの自分の手を見て、目を閉じた。」
 「わたしたち、これから疎遠になっていくんだろうね」シャンは言った。
 「そうだな」
 「また遠い人になるんだね」
 「そうだな」


 「ソフィは大丈夫なの」
 「とりあえずはな。いま話したいのはきみのことだ。人はいろいろな理由から嘘をつくものだな、アール。善意から嘘をつくことだってある」
 「僕がどんな嘘をついたっていうのさ」
 「よせよ」俺はカクテル一口飲んでいった。



      『 笑う死体/ジョセフ・ノックス/池田真紀子訳/新潮文庫 』

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日経平均、2万7000円の壁を越えるか

2022年05月29日 | 捕らぬ狸の経済


  5月27日
  日経平均 2万6781.68円(176.84円高)
  TOPIX 1887.30(9.72ポイント高)
  長期金利(新発10年国債) 0.225%(-0.005)
  1ドル=127.13 - 127.14円(0.54円安)


5月23日 2万7001円  10億9799万株 2兆6714億円
5月24日 2万6748円  11億1351万株 2兆6381億円
5月25日 2万6677円  11億6492万株 2兆7190億円
5月26日 2万6604円  10億8581万株 2兆7142億円
5月27日 2万6781円  11億6839万株 2兆9671億円

■株探ニュース 2022.5.28
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今週の【早わかり株式市況】小幅続伸、強弱観対立のなか方向感欠く展開

今週の相場ポイント

1.日経平均は2週連続で上昇、週初と週末に上昇も強弱観対立のなか方向感欠く
2.バイデン米大統領と岸田首相の日米首脳会談に絡み、政治的思惑も相場に反映
3.日経平均2万7000円近辺は戻り売り厚く、米国株との連動性が希薄な週に
4.週央発表のFOMC議事要旨の内容を見極めたいとの思惑が手控えムード醸成
5.週末は半導体関連など買い戻され4日ぶり反発、2万7000円台には届かず


週間 市場概況

今週の東京株式市場で日経平均株価は前週末比42円高(0.16%高)の2万6781円と2週連続で上昇した。

今週はバイデン米大統領と岸田首相の日米首脳会談に絡み、防衛関連株が買われるなど政治的な思惑が株式市場にも反映された。
米国は新経済圏構想「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」を発足させ、対中国を念頭にアジア各国との連携強化を目指す構えだ。
米国株市場は強い動きを示したが、東京市場はその割には狭いレンジの往来で、方向感の伴わない週となった。


週明け23日(月)は幅広く買い優勢となり日経平均は続伸。
前週末の米株市場は高安まちまちの展開だったが、東京市場では上値追いを継続し、フシ目の2万7000円台を回復。

しかし、リスクオンの地合いは続かず24日(火)は反落。
日経平均は前日の上昇分をほぼ吐き出す格好に。
前日の米株市場では大手金融株などが買い戻されNYダウが急伸し、ナスダック総合株価指数も満を持して反発したことで、リスク選好の地合いが期待されたが、2万7000円近辺は想定以上に戻り売り圧力が強い。

25日(水)も前日に米ハイテク株が売り直されたことを受け、リスク回避の流れが続いた。
ただ押し目買いニーズも強く、日経平均は後場になって上昇に転じる局面もあった。
結局マイナス圏で引けたものの下げ幅は70円にとどまった。
日本時間の翌日未明に開示されるFOMC議事要旨の内容を見極めたいとの思惑から、方向感が定まらなかった。

26日(木)は朝方こそ高かったものの、半導体主力株が売られ全体指数を押し下げた。
米エヌビディアが決算発表を受け時間外で売られたことが東京市場でも嫌気され、半導体セクターへの売りを誘発した。
一方、個別株の物色意欲は旺盛で、この日の下げ幅も72円と限定的だった。

そして27日(金)はようやく売り物が切れ、日経平均が4日ぶりに切り返す展開に。
前日の米株市場でNYダウ、ナスダック指数ともに急伸。
半導体関連などが買い戻され、東京市場もこの流れに追随した。
もっとも上値の重さは相変わらずで、2万7000円台には届かなかった。


来週のポイント

来週は、6月10日のメジャーSQを意識した膠着が予想されるなか、2万7000円の壁を突破できるかが当面の目標となりそうだ。
注目テーマの流れに乗った個別銘柄の物色が盛んになることも期待される。


重要イベントとしては、国内では31日朝に発表される4月完全失業率、4月有効求人倍率、4月鉱工業生産が注目される。

海外では5月31日朝に発表される中国5月製造業PMI、31日夜の米国5月コンファレンス・ボード消費者信頼感指数、6月1日に発表される米国5月ISM製造業景況指数、3日発表の米国5月雇用統計、米国5月ISM非製造業PMIに注視が必要だろう。


日々の動き(5月23日~5月27日)

5月23日(月)  続伸、対中関税の引き下げ言及で2万7000円台を回復
        日経平均 27001.52(+262.49)  売買高10億9799万株 売買代金2兆6714億円


5月24日(火)  3日ぶり反落、米インフレへの警戒で売り優勢
        日経平均 26748.14(-253.38)  売買高11億1351万株 売買代金2兆6381億円


5月25日(水)  続落、米ハイテク株安や円高を嫌気し売り優勢
        日経平均 26677.80(-70.34)  売買高11億6492万株 売買代金2兆7190億円


5月26日(木)  3日続落、朝高も半導体関連株への売りが響く
        日経平均 26604.84(-72.96)  売買高10億8581万株 売買代金2兆7142億円


5月27日(金)  4日ぶり反発、米株高好感も上値では売りに押される
        日経平均 26781.68(+176.84)  売買高11億6839万株 売買代金2兆9671億円


セクター・トレンド

(1)全33業種中、23業種が値上がり
(2)値上がり率トップは郵船など海運
(3)東京海上など保険、日本取引所などその他金融、野村など証券といった金融株が買われた
(4)インバウンド期待からJALなど空運が大幅高
(5)内需株はまちまち
  菱地所など不動産、NTTなど情報・通信は上昇もリクルートなどサービスは値下がり率トップ
(6)輸出株はHOYAなど精密機器、トヨタなど自動車が堅調な一方、荏原など機械、ファナックなど電機が低調


【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)

1(1) インバウンド  水際対策緩和による需要復活に期待
2(6) 防衛  日米首脳会談で日本の防衛力強化の思惑高まる
3(2) メタバース
4(3) 半導体
5(24) サイバーセキュリティ
※カッコは前週の順位

  株探ニュース(minkabu PRESS)



■モーニングスター 2022.5.28
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株式週間展望=下値固まるも戻り売り強い、経済指標にらむ/予想レンジ:2万6200~2万7200円

今週は米国市場の下げ一服と入れ替わるように上値の重くなった日本株相場だが、週末は日経平均株価が4日ぶりに反発して前週終値より高い水準でフィニッシュした。
来週は米国や中国で重要経済指標の発表が相次ぐ。
戻り待ちの売り圧力はなお手強いが、下値の地盤も固まりつつある。


      <米住宅価格を注視>

相対的な割安感を手掛かりに2万6000円割れ水準から持ち直してきた日経平均。
しかし、2万7000円前後で拡大する売り需要を跳ね返すほどの勢いはなく、日足チャートは24~27日と4日連続で陰線を引いた。
この間、米国市場はNYダウを中心に指数が上昇。
ドル・円の伸び悩みも相まって、前週までの日本株優位の状況に変化が生じた。


米国の金融引き締めに対する警戒感は、当面の方向について織り込まれた感がある。
7月のFOMC(米連邦公開市場委員会)まで3会合続けての0.5%幅の利上げをメーンシナリオに、マーケットは物価の動向をにらんで強弱感を調整する局面に入ったとみられる。

そこで注目されるのが31日に発表される米3月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数だ。
CPI(消費者物価指数)の約3割を占める住居費は、住宅価格に遅行する傾向がある。
このためインフレの先行きを占う重要な指標に位置付けられる。

米国では住宅ローン金利の上昇に伴い住宅販売に頭打ちの傾向が見られる。
価格にも早晩反映されると考えられ、ケースシラー住宅指数が軟化すれば、インフレのピークアウトへの意識から過度な金融引き締め不安も後退することが予想される。
市場予想では前月比プラス1.9%(20都市ベース、前月はプラス2.4%)に伸びが鈍化する。


      <6月は配当再投資も>

国内では今週、岸田首相が訪日したバイデン米大統領と会談し、中国を念頭に置いた安全保障分野での連携強化を確認するなど一定の成果を上げた。
また、インバウンド(訪日外国人観光客)の受け入れ再開の方針を決めるなど、株式市場でも政治絡みの材料で関連銘柄が物色された。
参院選へ向けて同様の流れが継続しそうだ。

需給面では6月は3月末配当金の支払いが焦点となる。
今回の配当額は7兆円に上るとみられ、昨年の5.7兆円を大幅に上回る。
再投資のインパクトを見込み、実際の支払いのピーク(同月下旬)に先回りする動きが予想される。
昨年も一昨年も、6月の日経平均は後半よりも前半や序盤が強かった。


一方、中国では6月に上海市のロックダウン(都市封鎖)が解除される見通し。
景気浮揚への期待が高まることで、5月31日~6月1日に発表される5月PMI(製造業購買担当者指数)も相まって、中国関連株が見直されるかもしれない。


来週の日経平均の予想レンジは2万6200~2万7200円。

経済指標はほかに、国内で4月失業率・有効求人倍率(5月31日)、1~3月期法人企業統計(6月1日)など。

海外では米国で5月ISM製造業景況指数(1日)や5月ADP雇用統計(2日)、5月雇用統計と同ISM非製造業景況指数(いずれも3日)の発表が控える。

  提供:モーニングスター社



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開運  無濾過純米

2022年05月28日 | さらに酔うもう一杯の日本酒に
土井酒造場  静岡県掛川市 2022.5.28

今日、楽しんだのは 『 開運 』。

ぼくは、開運のシンプルですっきりとしたラベルが好きです。

          無濾過純米 開運




純米らしい、味も香りも穏やかなお酒です。
地味な感じなのですが、呑むほどにしみじみとした旨さが身にしみます。

穏やかなお酒には、鶏むね肉を合わせてみました。
鶏むね肉のパン粉焼き 』 です。



ネットで検索するとたくさんのレシピが出てきます。
今回は、手っ取り早くオーブンで一度に焼きました。


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桃八 洋食ランチ 

2022年05月27日 | 食は文化だ
KITCHEN MOMOYA  岐阜市宇佐 2022.5.27

春 牡蠣が旬の頃に、うちのKさんと 『 桃八 』 に、ランチに行ったのですが、UPする機会を逸してしまいました。



洋食ランチ をいただきました。
一日一組要予約です

  パン

    バゲット

  スープ

    クラムチャウダー

  オードブルサラダ

    海老のマリネ
    キャッシュ
    ミニ蟹クリームコロッケ


  蟹クリームコロッケ

    ここで食事をするとき、ぼくは外しません。

  本日のメイン

    牡蠣のガーリックバター焼き

  デザートとドリンクパン



           『 KITCHEN MOMOYA  』

         住所 岐阜市宇佐南1-4-20 ステラビル1F
         TEL ( 058 ) 276 - 9055
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MAISON CACAO 泡チョコ 

2022年05月26日 | しあわせかんじるあまいもの
MAISON CACAO  JR名古屋タカシマヤ店 2022.5.26

娘が、お友達から MAISON CACAO の 「 泡チョコ 」 をいただきました。









嘘か実か定かではないのですが、「泡チョコ」は人気商品で すぐに売り切れます
「お客さんは運が良かったですね、今日はまだありますよ」と、お友達は店員さんから言われたそうな.........そこで、買ったのは

    maisoncacao.com




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海老とブロッコリーのガーリック炒め

2022年05月25日 | お昼のおひとり様ご飯
ゆうれい居酒屋  2022.5.25

山口恵以子著 『 ゆうれい居酒屋 』 で、出された一品。
海老とブロッコリーのガーリック炒め 」 を作りました。


        海老とブロッコリーのガーリック炒め

海老の下処理が、少し手間でしたが、後はパッパと出来ました。
ミニトマトの酸味がアクセントになり、素敵な味に仕上がりました。
炒めた時に出たスープ、これがまた抜群の美味しさです。



  材料(2人分)
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    ブロッコリー鶏むね肉  1株
    小海老  200g
    ニンニク  1片
    オリーブオイル 大さじ2
    塩・胡椒  適宜
    ミニトマト  6個
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  作り方

1.ブロッコリーは小房に切り分け、耐熱容器に入れてラップをかけ、電子レン
  ジ600Wで1分間加熱する。
  あるいは沸騰している湯で2分間茹でる。

2.小海老は塩と片栗粉(いずれも分量外)をまぶして揉み、流水で洗うと臭味
  が取れる。
  洗ったらキッチンペーパーで水分を拭き取る。

3.ニンニクはスライスし、ミニトマトはヘタを取って半分に切る。

4.鍋にオリーブオイルを入れて弱火にかけ、ニンニクを入れて香りが立つまで
  炒める。

5.小海老を入れて炒め、ある程度火が通ったらミニトマトとブロッコリーも加え
  て炒め、塩・胡椒で味を調える。

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ぞうめしクッキー缶 ピンク

2022年05月24日 | しあわせかんじるあまいもの
ぞうめし屋  愛知県西尾市 2022.5.24

ぞうめしクッキー缶』 のピンクをいただきました。

   ぞうめしクッキー缶





              『 ぞうめし屋  』

         住所 愛知県西尾市志籠谷町欠下53-1
         TEL ( 0563 ) 65 - 6995

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冥途のお客

2022年05月23日 | もう一冊読んでみた
冥途のお客/佐藤愛子  2022.5.23

昼寝が、気持ちよい季節です。
昼寝が、しやすくなりました。

昼寝のお供です。
面白かったです。

この小説は、12の小編から構成されていますが、最高に面白かったのは、「 心やさしい人への訓話 」です。
狐霊界最強と思われる、変な狐霊の話。
京都茜神社のお迎えに来た牛とともに、「うん・・・・・・では行くか・・・・・・」。
おかしな奴ですね。牛の尻尾にぶら下がって行くのが見えましたよ」。

信じるか、信じないかは、あなた次第。 さてその話の数々は。

 「困るねえ。わけもわからずに来られたんじゃ」
 この世では人を訪うにはそれなりの目的があるからに決まっている。
 招いていないのに深夜に来る奴は、盗みを目的としているからで、来た以上はその目的をわからせるべく行動する。
 そういうルールを弁えてこの世で暮らしていた筈なのに、あの世に行ってしまうとルール無視になってしまうのは困る、と怒りはするが、しかし、考えてみればその理由、目的を伝えることが出来ないので冥途のお客の方ももどかしい思いをしているのかもしれない。
 人間は「霊体質」という体質の人と、そうでない体質の人に二分されるという。冥途のお客は何かしらそれなりのわけがあってこの世に来ているのだが、いくらうろうろしていても霊体質でない人にはそれが見えない(感じない)。しかし霊体質の人にはすぐに見えるから、幽霊さわぎが起こる。いくら「出た!」「出た!」と騒がれても霊体質でない人には何も見えないから、「あの人はヘンな人よ」、「どうかしている」、「また始まった」、などとバカにする。霊体質の人としてはいくらバカにされても、実際に、「いた」のだから、「見えた」のだから、どうしようもないという具合に循環し........。


 ある時、色川さんはふといった。
 「ゆうべ寝ていたら、オレの身体の上をキリンが通って行くんですよ」
 「キリン!」
 と私はいったきり、絶句した。
 色川武大さんは今頃、あの世でどうしているかしら、と時々思う。私は色川武大さんが好きだった。その人となり、暮らし方、感じ方----それらをひっくるめた色川さんの文学を敬愛していた。そうしてその上に、色川さんのふしぎさに心惹かれていた。


 やがて彼女は糖尿や腎臓を病んで入退院をくり返すようになった。死んだら葬式なんかしないよ、献体がいい、といって手つづきをした。
 「あんた、イヤじゃないの。裸で、水ブクレみたいになって、プカプカ浮いてるのよ・・・・・・」
 彼女はこともなげにいった。
 「どうせ死んだらゴミだよ・・・・・・」
 いや、それは・・・・・・そうだねえ・・・・・・と私はいっそ感心した。それが中山あい子の人生観、死生観だった。


 この世への未練、執着、野心、欲望、心配、気がかりなど、何らかの情念、意識に縛られていると魂はこの世に残る。

 今私が願うことは憑依されないことの大切さである。と同時に憑依しないように死ぬことの大切さである。憑依しないように死ぬということは、生きている間に卑しい情念や欲望を克服し、何も思い遺すことがないように十分に生き抜くことだ。
 それは過去三十年間の心霊体験の結果、私が得た最も大切なことである。



      『 冥途のお客/佐藤愛子/文春文庫 』




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日経平均、2万7000円を挟んでの攻防か

2022年05月22日 | 捕らぬ狸の経済


  5月20日
  日経平均 2万6739.03円(336.19円高)
  TOPIX 1877.37(17.29ポイント高)
  長期金利(新発10年国債) 0.235%(-0.005)
  1ドル=127.92 - 127.94円(0.30円高)


5月16日 2万6547円  15億0049万株 3兆1759億円
5月17日 2万6659円  13億2098万株 2兆8190億円
5月18日 2万6911円  12億6716万株 2兆9698億円
5月19日 2万6402円  12億6439万株 3兆0163億円
5月20日 2万6739円  12億5330万株 2兆9995億円

■株探ニュース 2022.5.21
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今週の【早わかり株式市況】2週ぶり反発、米株波乱で一時急落も週末反動高

今週の相場ポイント

1.日経平均は2週ぶり上昇、戻り基調のなか一時急落も
2.上海ロックダウン解除と米経済指標堅調で心理改善
3.週半ばに米株波乱、日経平均も一時700円超の大幅安
4.米小売り企業の決算低調を受け景気減速懸念強まる
5.週末は反動高の動き、中国の金融緩和も相場後押し


週間 市場概況

今週の東京株式市場は、日経平均株価は前週末比311円(1.18%)高の2万6739円と、2週ぶりに上昇した。

今週は週央までは戻り歩調をたどっていたが、米株波乱を受けて東京市場も急落を余儀なくされるなど、非常にボラタイルな展開となった。
上海のロックダウン解除見通しがポジティブに働いた一方、米小売り企業の冴えない決算が先行き不透明感を強め、米国の景気減速懸念を巡って相場が振り回される形となった。


週明け16日(月)の日経平均は朝方高く始まったものの、前場に市場予想を下回る中国の経済指標が発表されたことで市場のセンチメントが低下し上げ幅を縮小。
ただ、その後に上海のロックダウンが6月解除の方向にあることが明らかとなり、全体相場は堅調さを保った。

これが引き続き好感され、17日(火)も上値追い基調を継続。
この日夜に注目されていた米4月小売売上高の発表があり、結果は事前予想を上回る堅調なものとなった。

17日の米国株市場は全面高の様相となり、この流れを引き継いで18日(水)の東京市場もリスク選好の地合いとなった。
景気敏感株を中心に幅広く買いが入り、日経平均は一時2万7000円台に乗せる場面があった。

ここまで日経平均は順調な戻りをみせてきたが、19日(木)は流れが一変し急反落。
一時700円安を超える水準まで売られ、終値でも500円あまりの下げとなった。
前日の米国株市場は、米小売り企業の決算が相次ぎ低調となったことで物価高による個人消費や企業収益への悪影響が意識され、インフレ警戒色が改めて強まった。
NYダウは今年最大の下げ幅を記録、それを受けて東京市場もリスクオフ一色となった。

米国市場は翌19日も売られ、軟調な展開のまま今週の取引を終えるかに思われたが、週末20日(金)の日経平均は300円超高と切り返した。
前日急落の反動が出たほか、中国による金融緩和策の発表が相場を後押しした。


来週のポイント

来週は米国株の調整を警戒しつつ、相対的に強さを発揮している日本株への資金流入が継続し2万7000円大台に乗せられるかが焦点となりそうだ。

重要イベントとしては、国内では25日に発表される3月景気動向指数改定値が注目される。

海外では、25日発表の米国連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、26日に発表される米国1~3月期GDP改定値、27日に発表される米国4月個人所得と4月個人消費支出に注視が必要だろう。
そのほか、23日には日米首脳会談が開催される。


日々の動き(5月16日~5月20日)

5月16日(月)  続伸、欧米株高で半導体関連などが買われる
        日経平均 26547.05(+119.40)  売買高15億0049万株 売買代金3兆1759億円


5月17日(火)  3日続伸、米株先物高やアジア株上昇が追い風
        日経平均 26659.75(+112.70)  売買高13億2098万株 売買代金2兆8190億円


5月18日(水)  4日続伸、欧米株高を受けリスク選好の流れが継続
        日経平均 26911.20(+251.45)  売買高12億6716万株 売買代金2兆9698億円


5月19日(木)  5日ぶり反落、米株急落を受けリスク回避の売り優勢
        日経平均 26402.84(-508.36)  売買高12億6439万株 売買代金3兆0163億円


5月20日(金)  急反発、前日大幅安の反動やダウ先物上昇で買い優勢
        日経平均 26739.03(+336.19)  売買高12億5330万株 売買代金2兆9995億円


セクター・トレンド

(1)全33業種中、19業種が値上がり
(2)値上がり率トップは近鉄エクスなど倉庫・運輸
(3)内需株はリクルートなどサービス、KDDIなど情報・通信が買われた一方、
  アサヒなど食料品が値下がり率トップ。イオンなど小売りも大幅安
(4)コマツなど機械、ソニーGなど電機、HOYAなど精密機器といった輸出株は総じて堅調
(5)郵船、川崎汽など海運は大幅高
(6)INPEXなど鉱業、住友鉱など非鉄金属、ENEOSなど石油といった資源株も高い
(7)第一生命HDなど保険、みずほFGなど銀行、SBIなど証券といった金融株は総じて軟調


【投資テーマ】週間ベスト5 (株探PC版におけるアクセス数)

1(1) インバウンド
2(3) メタバース  メタバース空間を彩る次世代技術、躍動する「3DCG」関連株を追え <株探トップ特集>
3(4) 半導体
4(2) 円安メリット
5(6) 農業
※カッコは前週の順位

  株探ニュース(minkabu PRESS)



■モーニングスター 2022.5.21
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株式週間展望=米大統領訪日、政治で買い手掛かりも/日経平均予想レンジ:2万6300~2万7300円

景気後退不安で米国市場が波乱に包まれた今週、日本株相場は比較的底堅い動きとなった。
ドル・円には頭打ちのムードが生じたものの、日銀が金融緩和姿勢を維持する中でバリュエーション面での割安感が意識されている。
来週はバイデン米大統領の訪日が予定され、政治をめぐる注目要素が増える可能性がある。


      <割安感意識し堅調>

今週は米小売大手のウォルマートやターゲットの軟調な2~4月決算が引き金となり、リセッション(景気後退)への懸念が急拡大した。
NYダウは18日に今年最大の下げ幅に当たる1164ドル安を記録し、下値を模索する展開となった。

一方で、日経平均株価の今週の終値2万6739円は前週比1.2%高で、年初来安値(2万4717円)ともまだ距離がある。
ドル建てでも今週は前週比1.9%高と堅調だった。


米国では記録的なインフレとFRB(米連邦準備制度理事会)の金融引き締めがリスク許容度を狭めたことで、高いバリュエーションの株価の調整を余儀なくされている。
こうした中で、絶対的な割安感に目が向かったため、PERなどの評価が出遅れていた日本株が売られにくい構図が形成されたものとみられる。

「割安感」だけを原動力に、少子化やデフレといった患部を抱える日本株が本格的に買い進まれるシナリオは描きにくい。
しかし、これ以外の手掛かりが来週以降浮上するかもしれない。

バイデン大統領は22日から日本を訪問し、岸田首相と首脳会談に臨む。
ロシアや中国、北朝鮮を念頭に置いた安全保障をはじめ、経済安保やウクライナ支援での連携が確認される見通し。
さらに、24日には豪州、インドも交えた「クアッド」の首脳会談も控える。


      <岸田政権再評価は?>

防衛や経済の幅広い領域で日米の結束が固められることは、海外への岸田政権のアピールになる。
また、核シェアリングへの言及など踏み込んだ動きがあれば、国内の支持率上昇にもつながるだろう。
29日の新潟県知事選にも影響を及ぼすことが予想され、夏の参院選に向けた勢いが一気に加速する可能性がある。

岸田首相の政策に対しては、「反市場的」と切り捨てる投資家は少なくない。
参院選の大勝は、増税への足掛かりととらえる向きもある。
ただ、スタンスには微妙な変化も感じられ、政権基盤の強化は必ずしも悪材料ではないと考えられる。
「新冷戦」を踏まえた日本の国際的な重要性は高く、岸田政権がそれに呼応する意味は大きい。


日経平均は2万6000円前後では買いが膨らむ傾向がみられ、当面の下値支持ゾーンとして意識される。
来週の予想レンジは2万6300~2万7300円とする。


経済指標は23日にドイツ5月Ifo景況感指数、24日に米4月新築住宅販売件数が出る。
25日のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録(5月3、4日開催分)公表は短期的な波乱要素として注意したい。
26日は米1~3月GDP(国内総生産)改定値が出る。

  提供:モーニングスター社



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磯自慢 純米吟醸

2022年05月21日 | さらに酔うもう一杯の日本酒に
磯自慢酒造  静岡県焼津市 2022.5.21

久しぶりに 『 磯自慢 』 を取り寄せました。

磯自慢のラベルは優雅で上品です。
取り寄せる度に感心します。

           純米吟醸 磯自慢




穏やかな旨味のお酒です。
呑むほどに、しみじみと美味しさを感じます。
流行に流されることなく、蔵元のしっかりとしたポリシーが感じられます。

今日のあては、「 西洋からすみ 」 にしました。



成城石井で求めた品です。

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