ひょーけつの霊パ考察+@

ゴーストタイプ統一。時々その他趣味の話だとか

ユキメノコを使いたい!

2015-03-06 | 霊ポケ考察ガチ編

ユキメノコと言えば!
可愛い!可愛い!そして可愛い!つまり可愛い!

――しかし、S以外は平均或いは平均以下の種族値であり、A80に関しては完全に種族値の無駄遣いです。
そんなユキメノコが唯一誇れるものと言えばやはりS110という高速でしょう。ガブリアスに先手を取れるのはそれだけで大きな利点となります。
勿論、ガブリアスに先手を取るだけならばムウマージやゲンガーでも可能ですから、彼らとの差別化を明確にしつつユキメノコらしさを出した型の運用が要求されますね。

【環境におけるユキメノコ】
はっきりと言ってしまえば運用には相当の腕または愛が必要とされるレベルで苦しいです。
加速バシャーモの入手難易度低下による増加、ファイアローやゲッコウガという高速アタッカーの登場、ギルガルドやメガクチートから飛んでくる高火力先制技、襷を貫通してくる親子愛ガルーラ……などなど、環境の変化の多くがユキメノコにとって向かい風となりました。

使用率上位4位~7位の4体は特にユキメノコが絶望的に不利な相手です。

ですが、使用率上位三体を見てみましょう。

安心と信頼のガブリアスを筆頭に、ゲンガー、ガルーラと並んでいます。実はユキメノコ、これらの相手にはそこそこ有利なのです。以下、それを端的に説明します。

<対ガブリアス>
まずガブリアスのSがご存知102なのに対してユキメノコのSは110ですから、普通は先手を取れます。
ユキメノコからガブリアスに対する攻撃……例えば「れいとうビーム」を使用したとします。
臆病C無振りユキメノコ「冷凍ビーム」→陽気D4振りガブリアス=107.1%~126.7%
という様に余裕の確定一発。天候変化の弱体化により209ガブ等の耐久ガブはほぼ見なくなったので、殆どのガブリアスに対して上記の数値が有効かと思われます。

「がんせきふうじ」を持っているガブリアスに対しては冷凍ビームでは不十分です。
と、言うのも岩石封じを持っているガブリアスの多くは気合の襷ですから、冷凍ビームを襷で耐えられ、岩石封じ→地震等の攻撃技で落とされてしまいます。また、PGLの統計では岩石封じの所持率は52.9%という高い数字を記録しているため、これは見過ごせません。
その際にはユキメノコの「こごえるかぜ」の出番です。
臆病C無振りユキメノコ「凍える風」→陽気D4振りガブリアス=65.5%~78.6%
確定2発は取れるようです。まあ、ゲンガーやムウマージでも同じように無振りこご風で確2を取れるのですが……。

次はガブリアスから攻撃された場合のことを考えてみます。
ガブリアスからの攻撃技と言えばやはり「げきりん」でしょう。最近のガブリアスの岩技は岩石封じが優先される傾向があるようなので、ユキメノコに対する最大打点も逆鱗と見ていいはずです。
例えば意地っ張りA極振りガブリアスの逆鱗を撃たれた場合を想定してみます。
意地A極振りガブリアス「逆鱗」→臆病H236、B4振りユキメノコ=85.7%~101.1% 乱数1発(6.3%)
いわゆる最高乱数以外耐えというものでしょうか、殆どの場合でA特化ガブリアスの逆鱗を耐えてくれます。なお、同様の努力値振りをゲンガー、ムウマージに施したところで確定1発を取られてしまうので、物理耐久面ではユキメノコが最も優れていると言えます。
気合の襷を持たせれば関係無いじゃん!と思うかもしれませんが、ガブリアスの逆鱗耐えをしつつガブリアスを上から確定1発で落とす手段があり更にアイテムの選択肢が自由、という特徴は霊ポケの中でもユキメノコだけです。

ユキメノコらしさを出すには、採用技は冷凍ビームの方が良いんですかね。襷ガブ以外は冷凍ビームで落とせるわけですし、襷(ヤチェも含めて)ガブは全体の39%ですから、残りの61%に勝てると思うとそこそこ……?

<対ゲンガー>
Sに関してはメノコと同速のS110ですから、基本的に同速勝負……になるのですが、ユキメノコには電磁波がありますからその点に於いて有利といえるでしょうか。

対メガゲンガーを意識した場合、こちらが襷メノコだとして次のような展開を期待出来ます。
:相手のメガゲンガーのシャドーボール→メノコが襷消費で耐える→電磁波でメガゲンガーを麻痺状態にする→ユキメノコの祟り目(C236振り)でH極振りメガゲンガーまでを確定1発。
勿論机上論ですから、身代わりや挑発で崩れてしまうものの、初速が同速のユキメノコに対して身代わりはなかなか撃ち辛いはずです。襷に限定されますが、勝ち筋としては十分にありだと思います。なお、ムウマージであった場合には様子見の身代わりという選択肢を取られやすいためこちらの方が安定するかなと。まあ身代わりの採用率が全体の20.7%ですから何とも言えないのですが。

対襷ゲンガーを意識した場合、これも同様にこちらが襷メノコだと仮定して考えます。
1ターン目:メノコが先手を取る確率(50%)→メノコが先制して電磁波を入れた場合、ゲンガーが動く確率(75%)→ゲンガーが動いた際にはメノコが気合の襷を消費して耐える
2ターン目:メノコの祟り目→ゲンガーが気合の襷で耐える→相手ゲンガーが動く確率(75%)→ゲンガーが動いた場合にはメノコが倒れる
3ターン目:メノコの祟り目→相手のゲンガーが倒れる

上記の机上論から、3ターン目に辿り着けばユキメノコ側が勝つわけですが……そこまでに行く確率を計算してみましょう。
理想的な勝ち方は当然、1ターン目で先制して電磁波を入れ、残りのターンの間中ずっとゲンガーが痺れ続けてくれる、です。その確率は3.1%なので期待出来るものではありませんね。
ユキメノコがゲンガーに先制して電磁波を入れることが出来れば勝てる確率は44%なのですが、ゲンガーに先制されてしまうと25%でしか勝てません。
以上の確率だけを見ると襷ゲンガーには不利に見えるかもしれませんが、あの足を潰すだけでもその意義は大きいです。

襷ゲンガーは全体の19.8%(PGL統計)なので、残り8割のゲンガーには勝てると考えていいと思います。
最近は珠ゲンガーというものが流行りらしく、それに対しては十中八九勝てますからやはり優位と捉えてよいのではないでしょうか。電磁波万歳です。

<対ガルーラ>
有利……と言っていいのか分かりませんが、S100のメガガルーラに対してユキメノコは先制することが出来るので、道連れがド安定です。
CSユキメノコの場合には炎のパンチで火傷する心配も無く、余裕の確定1発なので安心して道連れが出来ます。また、同条件の地震でも乱数圏内に入る為に、グロウパンチをされた後であれば何をされてもユキメノコが倒れると思って良いでしょう。

道連れ以外に対抗手段は無いの?と言われるかもしれませんが、ありません。殴り合ったら確実に負けます。
六世代最強のポケモンを1:1交換できれば、ユキメノコのスペック的には上々じゃないかなと思います。

また、他のポケモン等に挑発をされていたりして道連れが出来ない状態であってもユキメノコの特性は「のろわれボディ」ですから、親子愛ガルーラからの攻撃を51%の確率で金縛りにしてくれます。

鬼火を使えないのは痛いですが、道連れをするという意味ではエース格のガルーラに対して中々優秀と捉えてよいと思います。

【ムウマージとの差別化】

ユキメノコを考察する際、念頭に置いておかなければならないポケモンがムウマージです。
S110という意味ではゲンガーと比較されることもありますが、実際にはゲンガーとはまるで役割が違うためにそこまで差別化に拘らなくても自然とそれが出来てきます。また、ゲンガーに無い利点として電磁波の存在はとても大きいですね。
その点においてムウマージはユキメノコと被っている点が多いのです。

ムウマージと言えばS105からの鬼火、電磁波を撒いたり道連れしたりする印象が強いのではないでしょうか。はい、ガブリアスの上からそれらを可能とします
また、凍える風をガブリアスに撃った際の確定数がユキメノコの凍える風と変わらないために、鬼火や浮遊と相まって、襷ガブリアスに対する性能はいっそユキメノコ以上かもしれません。
祟り目の火力も、ばら撒ける状態異常の数も、特殊耐久にも優れるムウマージですから、ユキメノコを普通の異常撒きとして運用するとムウマージに劣りがちです。

以上を踏まえて、ユキメノコには先述の通りらしさが求められます。

<ユキメノコにしか出来ない事>
:光の壁
:神秘の守り
:金縛り
:嘘泣き
:撒き菱

使えそうなものはこれくらいでしょうか。神秘の守りはシングルだと微妙ですから、今回は考えない方向で。
目立つものはやはりサポート技ですね。撒き菱に関しては可能性を感じて使うも、いつも「やっぱいらないや」ってなってしまうので、期待と実績が伴わない技という印象。やはり恋しいステルスロック。浮いているポケモンが多過ぎです。
個人的に差別点として使ってみたいなあと思っているのは嘘泣き、金縛り、光の壁でしょうか。
ムウマージを意識しすぎてユキメノコ本来の役割を失わない程度に絡めていきたいです。

【技選択】
ユキメノコの技候補を纏めると以下のようになります。

こおり技
:吹雪
威力としては最大であるが低い命中率が気になる。また、Cに極振りしてもCSサザンドラを確定では倒せません。
:冷凍ビーム
命中安定で、無振りでもASガブリアスを確定一撃で倒せます。
:氷の息吹
積み技、両壁を確定貫通。急所期待というものが出来なくなるものの、威力的には冷凍ビームより若干上です。冷凍ビームとは完全に好みで分かれるかなと。
:凍える風
スカーフ持ち、積み技、岩石封じなどに対する応じ技として優秀。威力は最大の仮想敵であるガブリアスすら一撃で倒せないという貧弱さですが、技単体としては使いやすい部類です。5%の不安は目を瞑りましょう。
:氷の礫
技スペ的に採用するか否かは賛否両論な技。ただ、これがあると冷凍ビーム+飛礫でサザンドラを突破出来たり、シャドボ+飛礫で襷ゲンガーを突破出来たりと範囲は広がります。

ゴースト技
:シャドーボール
電磁波を採用しないのであればこちら。電磁波→祟り目よりもシャドボ2回の方が威力が出ますし、シャドボ→飛礫ならば襷ゲンガーに安定して勝つことが出来るためにパーティに併せて選択。追加効果のDダウンもおいしいです。
:祟り目
異常撒きとして運用するならこちら。純粋な火力で言えばシャドボ2回に劣りますが、S111以上の相手やスカーフ持ちに対してはこちらの方が上。また、痺れ期待などもあるので意外と試行回数はあります。

サポート技
:電磁波
ユキメノコは麻痺サポートを大前提として型を組んで行く事が多いので、基本的には必須。ゲンガーとの最大の差別点でもあります。
:道連れ
耐久が低く、Sの高いユキメノコとは相性が良い技です。不利な相手も強引に突破することが可能であるため、これも是非欲しい技。
:挑発
火力に乏しいユキメノコを前に“ややこしいこと”をしてくる相手は多いです。それに対してS110という持ち味を活かし封殺にかかります。道連れとの相性も良好。
:金縛り
一貫性を持つ統一パにとって相手からの有効打を潰すというのは非常に有効。これも高速を活かせる技の一つですね。
:身代わり
俊足や道連れ警戒で変化技を撃たれやすいユキメノコにとって使いやすい技。特に電磁波や鬼火を回避出来ればずっと楽になります。電磁波や金縛りとの相性にも優れます。
:嘘泣き
特殊方面に関して凄まじい耐久を持つポケモンを強引に突破する(後続が)為に。瞑想に対してDダウンが追いつくため、スイクンの処理も楽になります。
:トリック
結構読まれ辛いのではないでしょうか、ユキメノコのトリックは。ただ攻撃面はお世辞にも優れているとは言えないので、眼鏡運用する際には慎重に……或いはスカーフにしてしまうのも手かもしれませんね。
:撒き菱
KP上位のポケモンは浮いているものが多いために中々刺さり辛いです。しかし、ダメージ量は1回目にして1/8と中々で、乱数を確定へ押し込むには十分な数値。

【努力値】
<火力方面>
無振り
・陽気ASガブリアスを冷凍ビームで確定1発→115.5%~137.7%
・祟り目(130)で臆病CSゲンガーを確定1発→107.1%~126.7%
C12振り
・陽気ASガブリアスを凍える風(@眼鏡)で確定1発→100.5%~120.2%
C116振り
・H252振りチョッキ霊獣ランドロスを吹雪で確定1発→100%~118.3%
C236振り
・H極振りメガゲンガーを祟り目(130)で確定1発→100.5%~118.5%

<耐久方面>
H236、B4振り
意地っ張りA252振りガブリアスの逆鱗→85.7%~101.1%

<素早さ調整>
最速105族抜き→S220
最速ガブリアス抜き→S196
これより下にするとユキメノコの意義がなくなる為、控えます。

【まとめ】
ユキメノコに求められる役割は対ガブリアス麻痺撒き型の二つに大きく分けていいと思います。それ以外のものは大きくその他にまとめていいかなと。
やはりユキメノコにはムウマージに出来ないことが要求されます。そのためにはガブリアスを一撃で倒せる冷凍ビーム或いは眼鏡凍える風は持たせたいところですね。或いは、嘘泣きで強引に相手のDを引き下げるというのも面白いかも。

ユキメノコはミカルゲ、ムウマージに並んで自分が特に思い入れのある霊ポケですから、何とかしてこれからも使って行きたいところですね……。


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