伊豆天城峠を舞台にした二つの物語

伊豆天城峠を舞台にした物語を書いた今は亡き大物の小説家が２人います。



この２人の小説家は生まれと生き方がおおきく違うと共に、作風がまるで違います。



その２人とは川端康成と松本清張です。



川端 康成は大阪生れで東京帝国大学文学部国文学科卒業の文才。



日本の代表的な作家で伊豆の踊子、雪国などの作品を残し、ノーベル文学賞を受け、



昭和４７年、７２歳のとき、ガス自殺でこの世を去りました。



"伊豆の踊り子"この作品は、一高生の学生が旅芸人の一行と道連れになり、物語が始まります。



旅芸人一行は夫婦と子供達の五人連れ、学生に笑顔を向ける踊り子とその学生が主人公です。



修善寺から天城峠を越え、下田までの物語です。（みんな知ってるよね～）










一方、松本 清張は広島生まれで家が貧しい為、尋常小学校に入学し、



尋常高等小学校を卒業したのち、民間会社の給仕となりました。



しかし諸状により職を転々とし、のちに朝日新聞の臨時雇いになったそうです。



昭和３０年から、推理小説を書き始め、点と線や砂の器などベストセラーを書き上げました。



平成４年に亡くなりましたが、執筆中は高学歴の川端を意識、並々ならぬ努力があったようです。



作品”天城越え”は静岡で印刷屋を経営する主人公の店に、県警から頼まれたという、



老人が訪れ、”天城山殺人事件”という刑事調書の印刷を依頼し、そこから物語は始まります。



その原稿を見て主人公は衝撃を受け、数十年前の子供の時の頃を思い浮かべます。



主人公は子供の頃、母の情事を目撃し、それまで彼にとっていとおしく、



かけがいのない母が、亡き父を裏切った事が許せず、静岡にいる兄を訪ねて、



一人で天城越えの旅に出た時の事でした。



少年は途中、素足で旅する若い娼婦と出会い、母の面影を感じ、女も少年に好意を持った。



ところが、途中その娼婦は一人の土工に出会うと、無理矢理に少年と別れた、



少年が後を追うと、草むらの中で情交を重ねる二人を目撃、その土工が殺された・・・・・










”みなさんはどちらの作品がお好きですか？”








では終わりに一曲”天城越え”












元気な静岡県に”ぽち”　　　　おもしろ東海中部に”ポチ”
　　　　　　　　　　にほんブログ村　　　にほんブログ村